第3話 相談
みなさんこんにちは!アオです!
言っていませんでしたが後書きは基本テンプレートにしています。
何を書こうって決めるのが大変なのですみませんがお願いします!
それでは第3話をどうぞ!
「部活どうしたらいいと思う?」
「いきなり、どうした?」
「先生から部活動の届け出用紙をもらったから書かないといけなくて。」
部活か・・・俺自身は部活の中ではあまり打ち込めるものがなかったので
そもそもで入らないという選択肢を取った。だから部活とは無縁の世界だ。
「俺は、入っていないいわゆる帰宅部だからなんともいえないが......」
「えっ?入っていないんだ。意外だったな。」
「なんで?」
「昔の直君ってさ、何かに打ち込み始めると止められない性格だったから。」
「確かに昔はそうだったな。というか今は、打ち込めるものがなかったから。」
「そうなんだ。でもどうしよっかなぁ~。」
「別に無理に入ろうとしなくてもいいんじゃないか?」
「それって誘っている?」
「そうじゃないから!ただ単に俺の意見を言っただけ。」
「そっか。もう少し考えてから決めてみるよ。」
そう言って千賀は立ち上がって席へ戻っていった。
俺には無縁な話だ。そんな話で千賀にアドバイスをあげることができただろうか?
そして数日が経ったある日の休み時間。
「直君、部活の方決めたよ。」
「ほう。何部にしたんだ?」
「直君の話も聞いて、私自身も打ち込めるようなものが見当たらなくて......
部活は所属しないことにした。」
「えっ?いいのか。せっかくの中学生活の楽しみの部活を消して。」
「うん。別にそんなに気にしていないから!あと直君も同じだよね。」
「まあ......そうだけど。」
「なら、いいでしょ!全然!」
何が良いのかわからないが千賀がそれでよければ俺は良かった。
俺たちはその後も、話を続けて授業が始まる少し前にわかれた。
そして下校時刻。俺はいつものように学校から出るためにくつを出すと
一枚の紙切れが落ちてきた。俺は「ん?」と思いつつそれを拾った。
そこには「放課後、図書室に来てください。」
これはやばいやつなのではないだろうか。いじめなどの悪い単語が
頭の中を飛び交った。しかしよくよく考えてみればそんなことはないはずだ。
心当たりもないし、この口調であったり、いじめるには不向きの図書室。
そして、放課後には毎日、図書委員の人がいるはずだ。
そんな人に見られるようなところで行うなんてさすがにない。
じゃあ、なぜだ?俺は不思議に思ってその紙を持って図書室へ向かった。
図書室の扉を開けると中には一人の男子生徒が座っていた。
こっちに来てと言わんばかりにその人は手招きをした。
それに促されて俺はそっちの方向へ向かった。正面を向いたときには
彼が誰なのかわかった。同じクラスの後藤竜馬だった。
彼とはあまり話さないので、どうして彼が俺を呼び出したのかわけがわからない。
「突然、放課後に呼び出してすまない。」
「まあ、暇をしていたので全然大丈夫ですが。」
なんだろう、自然と口調が敬語になってしまう。
彼はかなりクールで感情を表に出す性格ではない。そして容姿もいいことから
彼もまた学校一の美男とされている。
「呼び出したわけはちょっと相談があってだな。」
彼は咳払いをすると俺に衝撃なことを話してきた。
「恋愛相談なのだが......」
俺はそのとたん、吹き出した。慌てて
「すみません。」
「いえ、お構いなく。というか敬語は堅苦しいので普通の口調でどうだ?」
「わかった。それでこの俺に恋愛相談ですか......」
俺自身、生まれてこの方恋愛はしたことがない。そんな俺に恋愛相談なんて・・・
他の親友とかもいたのにどうして俺なんだ?と疑問に思った。
「ああ、恋愛をしたことがない。どうしていいのかわからず八方塞がりだ。」
「でも、俺も経験はないし、そもそもで他の親友に頼んだらどうですか?」
俺に相談したところで何も解決がしないと思う。それはわかりきっていることだ。
「今まで恋愛をしてこなかった僕が親友に相談するとからかわれると思うんだ。
あと、直太なら色々と都合がいいと思ってだ。」
「都合がいい?」
「ああ、そうだ。今は言えないが......おいおい説明をしていく。だから頼む!
僕に力を貸してくれないか?」
「いいよ。」
「いいのか!ありがとう。で、どこから話をした方がいいのか......」
「ん~。まずはその相手を教えてくれませんか?もちろん秘密にします。」
なぜだろうか。不思議と敬語になってしまい普通になれない。
「そうだな。それを伝えないとな......」
彼は少し恥ずかしそうにして俺に名前を言った。
「転校生。千賀さんだ。」
俺はまたしても吹き出しそうになった。
「千賀か......本当にあいつで大丈夫なのか?」
「ああ、もちろんだ。僕自身、恋に落ちたのは初めてだからな。
それと相談相手が君なのは、千賀といつも一緒にいるからいいかなと思った。」
「そういうこと。先に言っておきますが俺と千賀は幼馴染だから。」
「えっ?そうなんだ。これは君に相談して正解かもしれない。」
「そうですか?恋愛のれの字もない俺で?」
「ああ、そうだ。どうしたらいいと思う?」
恋愛をしたことがないが、伊達にラブコメを読んできた。そこで
「まずは、ある程度話せる仲までさせましょう。」
「そうだよな。でも具体的に何を話せばいいのだか......いきなり話すと
向こうもびっくりするだろうし......」
「じゃあ俺が、千賀と話をするのでそこに加わってみてはどうですか?」
「お~!それはいいな!そうすれば不自然な点もなくなるだろう。」
「そうですね。話せるようになったらデートというか遊ぶ約束をつける。
そして二人だけで遊ぶ、である程度千賀が好意を持ち始めたら告白の流れが
俺はベストだと思うが竜馬はどう思う?」
「いいな!君のアドバイスは完璧だと思う!それを参考にさせてもらう。
ところで恋愛のれの字もないと言っていたのにどうしてそこまで
的確なアドバイスができるのだ?」
俺は鼻で笑って言った。
「いくつラブコメを読んできたと思っているのですか?」
と。こうして俺と竜馬の恋愛相談は終わった。
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それでは次回お会いしましょう!アオでした~!