第28話 体育祭3
みなさんこんにちは!アオです!
この話は体育祭の昼が基本となります。少し恋愛要素を多めにしました。
あと最近見てくれる人が多くてモチベになっています!ありがとうございます!
それでは「第28話 体育祭3」をどうぞ!
誰とでもオッケーとなっているのでだいたいいつもいる人同士で食べているのが
目立つ。俺が一人で弁当のふたを開けようとすると
「ほら!直君もこっちおいでよ!」
と千賀が誘ってきた。俺はふたを閉じて場所を移動する。
千賀は人を引き付ける力があるのか今ではクラスの中心的な人物になっている。
そんなことに感心しながら輪の中に入る。
「あれ?直君の弁当お母さんの手作り?」
「いや、俺が作ったけど。」
「えっ!?直君って料理できたの!?意外!」
「失礼な。まあそんな凝ったものはできないけど。でも人並みには。」
「そうなんだ。じゃあ私の方が上だね!」
彼女はそう言って千賀自信で作ったであろう弁当を俺に見せつけてきた。
カラフルな野菜にきれいな色をしている料理。おまけにデザート付きだ。
「すごいな。これ全部千賀が作ったのか?」
「うん!そうだよ!ネットで探したのを少しアレンジして作った。」
千賀ができることリストに新たに料理が追加された。もう無敵じゃないのか。
勉強にスポーツ、料理、この調子だと家事まで行えそうだ。
「ねえねえ、千賀と直太ってどういう関係なの?」
そう質問してきたのはときどき千賀と一緒に見かける人だ。
「そんな特別ってわけでもないけど、幼馴染だからかな?」
「ああ、そうだな。」
「えっ!?二人って幼馴染だったの!?」
周りからそんな声がちらほらと上がる。まさかみんな気が付いていなかったのか。
「私、ずっと二人カレカノの関係かと思っていた。」
そう一人が言うと周りからは「俺も」「私も」と便乗する声が聞こえる。
俺は少し顔を赤くしながらとっさに
「違うから。ただの幼馴染だから!ねっ、千賀。」
「そっ......そうだよ。私たちは幼馴染だから!別にそういう関係じゃないから!」
俺から話を振っておいてなんだがこうやって否定されるのは少し傷つく。
しかしこうでもしないと間違ったうわさが流れるのは目に見えている。
俺たちの弁解でなんとか変なうわさが流れることはなかった。
俺は赤くなった顔を見られたくない一心で弁当を口の中に放り込んだ。
そしてすぐにその場から去っていった。その後をついてくるかのように
壮太がおそらく冷やかしにきた。俺はため息をつきながら壮太を見る。
「お前、顔赤くなっているぞ。もしかしてさっきのことだよな?」
絶対にわかっている顔をしている。なのに聞いてくる。
「しつこいな。だって無理だろ。あんな真っ正面から言われたら。」
「でも今のままだといつまでたっても関係性は変わらないままだぞ。」
「それはわかってるけどさ。なかなか踏み出せなくて。」
「まあ、直太の気持ちもわからなくない。それでも体育祭という
良い機会だから告白してみないか。振られても慰めてやるから。」
真剣に壮太に相談したのが間違いだった。俺はその気持ちを抱えながら
「俺がバカだったよ。じゃあ俺はもう行くから。」
と言って壮太を置いて教室へ戻っていく。大半の人が昼食を食べ終わっており
みんなで楽しく話している様子がうかがえる。
千賀の方を見るとさっきのはあまり気にしていないのか普通に話している。
そんなほほえましい光景の数分後、先生の指示によって再び運動場へ戻る。
少し雲が出ていて朝ほどの暑さではなかった。それでも雲は雨雲では
ないのでちょうど良い感じになっている。これが朝からだったらよかったのに。
全校が再び運動場に来るまで時間がかかる。周りの人たちは思い思いに
遊んでいた。すると俺が一人になっていたのを見かねた千賀が
「直君、それじゃあ友達がいない人みたいになっちゃうよ。それでもいいの?」
良くはないが、そんな感じに見えてしまっていたのだろうか。
「別にそんなことはないが。というか俺と話していていいのか?」
「えっ?なんで?」
気にしすぎているのは俺だけなのかそれとも気にしていないのは千賀なのか。
「だから、さっきの昼の件のやつ。変に誤解されるのは嫌だろう。」
「ああ、そのこと。別に嫌っていうほどでもないけど否定すればいいでしょ。
私はそのせいで直君と話せなくなる方が嫌だけど。」
うれしいこと言ってくれるじゃないかよ。
「そうか。俺だけなんか変に思って悪かった。ごめん。」
「えっ、今ので謝るところあった?」
振り返れば確かにその通りだ。別に何もない。なんで誤ったんだろう......?
「まあいいや。それより午後の競技は何があったっけ?」
「確か、借り人競争と綱引きだったよ。借り人競争は私が出るけど。」
「そうか。俺はもしかしたら借りられる人間かもしれないけどな。」
「そうだね。私が借りちゃうかもよ。」
彼女はそう笑っていたずらをするようなしぐさをした。しぐさはわからないが
可愛すぎ......今の俺、究極にキモイな。絶対口に出しちゃいけないやつだ。
「そろそろ、みんな揃うころだから。私戻るね。」
千賀はそう言って自分の方へ戻っていった。俺も千賀と席近くが良かったな。
恋愛の面でも幼馴染の面でも両方の意味を含んでいる。
読んでいただきありがとうございました!
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それでは次回お会いしましょう!アオでした~!




