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第2話 周りの反応

みなさんこんにちは!アオです!

前回の前書きにも書いた通り一話の量がかなり不安定ですがお許しください!

ちなみに一話ごとのタイトルはあまり考えないで決めているので

そこはほどほどで内容をつかんでください!それではどうぞ!

ふと視線が気になり始めた。俺が、ん?と思っていると先生から

「はい。そこまで。昔話に花を咲かせるのはいいけど授業始まっていますよ!」

と言われてしまった。どうやらもう授業開始のチャイムはなっていたらしい。

そんなのお構いなしに俺たちはしゃべっていたようだ。

「あっ!すみませんでした!」

うん。こういうところは昔の千賀とあまり変わっていないように感じた。

待てよ....俺たちの会話全て他の人に聞かれていたことにならないか?

嫌な予感というものは当たってしまうのか。チャイムを無視していた

俺たちが悪いのだがその次の休み時間に、俺たちの周りには"また"人だかりが

できていた。こんどは俺も関係している。さっきの話の内容だ。

「二人って幼馴染だったの!?」

「千賀さんは直太のこと直君って呼んでいたってことは?」

などなど俺は一つ一つ状況を説明するのをあきらめていた。

一方、千賀はというと....苦笑いしながら少しだけ過去のことについて話していた。

正直言うと、千賀には何も話をしてほしくなかった。

まあ、でも話されたものは仕方ないと俺は割り切ることにした。

ようやく質問の嵐を乗り越えると俺は机に突っ伏せた。

隣を見ると千賀も同じような感じで突っ伏せていた。

これだけの質問が来れば答える側はかなり大変だ。それを実感していた。

しかし千賀も突っ伏せているのを見るとなんだか面白くて笑った。

「もう!なに笑っているのよ!」

「ごめん。ごめん。ちょっと面白くて。」

なんだか千賀と一緒にいるとこんなに楽しかったんだなと思い出した。

そして半日しかない学校が終了し、俺は帰ろうと準備をしていると

「直君、久しぶりに一緒に帰らない?」

「いいけど。というか千賀の家ってどこ?」

「直君の近くにあるアパートに今は住んでいるよ!」

俺は千賀に言われ家の近くにあるアパートを想像した。

「へぇ~。そうなんだ。」

「だから、帰り道一緒でしょ!」

と千賀は無邪気に笑った。その顔に一瞬心を奪われた。

帰り道、周りからの視線が少し痛く感じたのは俺だけなのか?

まあ、転校してきた美女と一緒に歩いていたら見られるのも仕方ないだろう。

「そういえば、千賀なんだか昔と変わった?」

「まあ、あれから嫌でも直君に世話をしてもらうことができなくなったから

 なんとか私一人で頑張っていたよ!」

環境が変わればこんなにも人って変わることができるんだと実感した。

「でも、昔はかなりダメダメだったよな。俺が家まで行って

 毎日迎えて行っていたもんな。」

「そっ....それは恥ずかしいから思い出させないで!」

どうやら今の千賀にとっては恥ずかしいようだ。

その後も俺たちは幼いころの話に花を咲かせながら家に着いた。

分かれる際、「じゃあまた明日」と言ったことはなんとも言えない感情だった。

その日の夜、俺はお母さんに今日会った出来事を話した。

知っての通り俺と千賀は幼馴染だったのでその親の間の関係も良好なものだ。

「フフッ。やっと帰ってきたわね。」

「?お母さん、千賀が学校に来ること知っていたのか?」

「まあね。言うと面白くないと思ったからね。」

面白さなんていらないよと俺は心の中でツッコミをして

「早く、言ってくれればよかったのに・・・」

「まあいいじゃない!それよりお嫁さんにするんでしょ!頑張りなさい!」

俺は最後の言葉で盛大にせき込んだ。

「ちょっ、お母さん何言っているの!」

「あら?違ったの?小学生のとき千賀と結婚するって言っていたじゃない。」

「あれは小学生のときの話だから!」

「まあ、照れなくていいのに。」

これ以上何を言っても通用しないと悟った俺は自分の部屋に戻った。

戻った後もさっきのお母さんの言葉で俺は顔を赤く染めていた。

次の日の朝。俺はいつも通り学校へ行く身支度を済ませてゆっくりしていると

インターホンがなった。俺は誰だろう?と思い出てみると

「直君!一緒に行こう!」

「えっ?早くないか?」

俺は時計に目をやるいつも俺が行く時間に比べて十五分以上早い。

「別にいいでしょ!早く早く!」

インターホンの向こう側からははしゃぐような声が聞こえた。

俺は仕方ないと割り切りいつもより早く登校することにした。千賀と一緒に。

登校している時も昨日のお母さんの言葉を気にしすぎて千賀を

直接見ることができていなかった。その様子に気が付いたのか千賀が

「どうしたの?」

「なっ.....なんでもないから!さあ行こう!」

俺はあの話は小学校のころの話だ。そうだ、今とは関係がないと落ち着かせた。

学校に着くとすでに何人かの人が教室にはいた。みんなこんな早くから登校

しているんだなと思いながらHRの準備をしていた。

すると俺たちが登校したのを見ていた複数人が

「なあ、お前と千賀さんって付き合っているのか?」

と俺に耳打ちをしてきた。これは変な噂が流れそうだなと思いつつ

「そんなわけないよ。ただの幼馴染だから。」

俺は事実であるそのままの意味のことを言った。

「そうか。」

と言って去っていった。おそらく千賀のことが好きなのであろう。

数分経つとだいぶ人が多くなってきた。千賀の方を見ると女子と話している姿が

見えた。その姿はあの昔のダメダメな姿とは大違いだった。

そして同性にも異性にも好かれるような性格を持っていることも。

なんだか俺にも高嶺の花に見えた気がした。

さて、今日も授業と呼べる授業がない。その中にあるのが委員会・係決めだ。

俺は今年はどれにしようかなと考えていると千賀が

「次って何するの?」

「黒板見ればわかるだろ。委員会決めと係決めだよ。」

「へぇ~。直君は何にするの?」

「それを考えていたところだよ。」

「じゃあさ、一緒にやろうよ!」

「えっ?なんで、わざわざ?」

「いいじゃん!幼馴染だからコミュニケーションが取りやすいし。」

千賀の言葉に俺は異論を全く感じなかったので

「わかった。いいよ。でもどれにする?」

「私、ずっと放送をやってみたかったから放送委員でどう?」

「いいよ。確かに放送はやったことなかったな。」

俺自身も、行ってきた委員会としては保健委員くらいで理由としては

仕事がそもそもで少ないからだ。それ以外にはやったことがなかった。

「よし!決まり!じゃあ放送委員ね~。よろしく~。」

と言って千賀は自分の席へ戻っていった。

委員会決めはかなり早く決まった。無事、俺たちは放送委員に入ることができた。

内心、誰かが来るのではないかとひやひやしていたがそんな心配はいらなかった。

「あれ?なんかいい感じじゃん。」

と話しかけてきたのは俺の親友でもある、城川壮太だった。

「ん?いい感じって何が?」

「だから、転校してきた千賀さんとお前の仲だよ!」

「そっ......そんなのじゃないから!」

「でもこういうのってよくある話じゃん。幼馴染との再会から恋に落ちるとか。」

言われてみれば確かにって、俺と千賀の関係は違うから!

俺は少しうんざりしながらあきらめていた。何を言っても通用しなさそう。

「まあ、頑張りなよ。俺が保証する。お前はいい奴だから。」

「はいはい。あーりーがーとーうー」

俺は気持ちがこもっていない棒読みでそう言った。

翌日、また俺たちは一緒に登校した。経緯は昨日と同じだ。

読んでいただきありがとうございました!

ブックマークや評価を付けてくださるとうれしいです!

それでは次回お会いしましょう!アオでした~!

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