第18話 放送の仕事
みなさんこんにちは!アオです!
最初の前書きで話した通り書き貯めていると言ったのですが
その書き貯めがもう少しで終わってしまいます。10万文字まで残り
3万文字なんですがやる気が起きなくて少し書けていません.....
なんとか頑張りますので応援よろしくお願いします!
それでは「第18話 放送の仕事」をどうぞ!
「直君何時まで大丈夫?」
「6時くらいまでなら大丈夫だよ。」
「そっか。勉強するの疲れたからトランプしよう!」
彼女はそう言って懐かしいトランプを出してきた。
「めちゃくちゃ懐かしい!まだ持っていたの!」
「もちろん!箱はどこかやっちゃって数枚少し破れているけど大丈夫だと思う!」
よく千賀の家に遊びにきたときにこのトランプで遊んでいたな。
というかそんなトランプで本当に大丈夫なのだろうか......
「神経衰弱でいいよね?」
ババ抜きなど他のものは二人でやっていたので全く楽しくない。
「うん、いいよ。」
俺は短く返事をして机に広げていたテキストをかばんの中に戻す。
そして千賀がバラバラにしたトランプのカードを机に並べていく。
カードはところどころ色あせているものもある。数年ものの年季が入っている。
「勝った方が先行ね!最初はグージャンケン......」
彼女は楽しそうな表情をしながらそう言い手を出した。
「「ポン!」」
俺たちは同時に手を出した。出した手を見ると俺がパー、千賀がグーだった。
「......直君、先行どうぞ。」
さっきまでの威勢のよさはどこか行ってしまい静かな声で俺に伝えた。
「じゃあ遠慮なく!」
そう言いながら広げてあるカードの中から一枚めくる。
続けて俺はもう一枚のカードをめくる。案の定、そろっているはずがなかった。
俺はめくったカードを戻し、千賀のターンへ移った。
さすがにまだ引かれるはずがない。しかし暗記がこのゲームの勝敗を左右する。
俺がそんなことを思っているうちに千賀はカードを二枚めくる。
そのカードはまさかの一致。そうだ思い出した。昔もそうだったが
千賀はなぜか運が良くて毎回こうやってペアをつくる。
「やった~。やっぱり日頃の行いがいいからだよ~!」
自慢するかのようにそう言ってカードを手に取る。続けて千賀のターン。
2回連続はさすがになかったようだ。まあそんなものだろう。
というかペアがそろったことに驚いてその次めくったカードを覚えていない。
これは致命的なミスをしてしまった。記憶力が重要だというのに......
そう思いつつ俺は適当にめくる。そこまで運が良いわけでもなく千賀へ。
その後も何度か千賀の運の良さで一発でカードがそろう。
俺はなんとか実力で食いつくが運の良い千賀に対しては全く歯が立たない。
結果はぼろ負けだ。俺の方は八ペア分しかできていない。
「やった~!やっぱり運も実力のうちだよ!」
負けてしまったがこうして千賀の喜んでいる姿が見れて何よりだ。
気が付けば時刻は6時を回ろうとしていた。
「じゃあキリが良いからこの辺で俺は帰るよ。」
「わかった。玄関まで見送るね~!」
家がすぐ近くなのでわざわざ見送らなくてもと思いつつ俺は外へ出る。
「じゃあ、また明日ねぇ~。」
彼女はそう言いながら俺に向かって手を振る。そして俺は手を振り返す。
そのまま数歩歩けば家の目の前に来る。後ろを振り返るとまだ
手を振っている千賀の姿が見える。夕陽と相まってきれいだ。
そうして千賀に見送られながら俺は家の中へと入っていった。
次の日。俺はいつものように学校へ登校した。この光景が見慣れて早半年。
なんだかおじいちゃんくさくなっているがそんな感じだ。
「おはよう!昨日楽しかったね~。」
「ああ、そうだな。というか本来の目的を忘れていなかったか?」
「......でもあれは時間が余ったからやっていたから大丈夫!」
「まあそういうことにしておいてあげるよ。」
俺はわざと上から目線で言っておいた。
「なんの話か知らないがそういう言い方嫌われるぞ。」
と茶化すような感じでそう言ったのは壮太だった。こいつ、ニヤニヤしてる。
「そうだよ、直君。まだ私だったからよかったもの。
好きな人とかだったら速攻で振られていると思うよ。」
なぜ恋愛の話になったのかわからないが余計なお世話だ。
壮太は壮太で後ろから俺の肩をつついて茶化す。ため息が出るのも仕方ない。
千賀が他の友達のところへ行ったのを見図ると壮太が
「お前、もう少し言い方を考えたら?彼女が言っていたように振られるぞ。」
「そういうものなのか?というか大きなお世話だよ!」
彼はアドバイスのような茶化すようなことを言って離れていった。
本当に直した方がいいのかもと思ったのは俺だけの秘密だ。
その日の給食の時間、俺たちはまた放送室へ向かっていた。
今日で俺たちの当番は最後になる。なんだか名残惜しい気がする。
ちなみに朝の時間は完全に忘れてしまっていて委員会の先生に叱られた。
「も~!直君が言ってくれればよかったのに!!」
彼女は怒り気味に俺へ怒りをぶつけてきた。理不尽ではないだろうか。
「ごめんって。でも俺も忘れていたし千賀も忘れていたよな。」
「直君が覚えていればよかった話なの!」
本当に思う。理不尽だよな。さっき朝に言われた言葉をまるまる投げ返したい。
そうこうしているうちに放送室の扉の前まで来ていた。
「じゃあ直君よろしくね~。私は朝の担当だったから。」
朝の担当をすっぽかしていたのは誰だろうな、と言いたかった。
「はいはい、わかっているよ。」
放送をするときにはちゃんと気持ちを切り替えてからやらないとまた怒られる。
俺は慣れた手つきで準備をして放送開始ボタンを押す。
「皆さん、こんにちは。放送委員の直太です。お昼の放送です。
今日ご紹介する一曲は、「天国と地獄」です。
それではお聞きください。」
そう言って再生ボタンを押して放送開始ボタンをもう一度押す。
流れてきた曲が有名な「天国と地獄」だ。誰かがネタでリクエストしたのか
それともガチで聞きたい人からのリクエストなのかわからないが
もう少し選曲する曲くらいあっただろうと思った。
「直君、これって直君がリクエストしたの?」
彼女はジト目で俺を軽蔑するような目で見てきた。
「いやいや、俺じゃないから。それとジト目やめて。悲しくなる。」
「えっ?なんで?」
ジト目をやめ、今度は目を丸くして俺に問いかけてきた。
しまった、つい本音を言ってしまったとは言えず言葉を濁した。
「直君ってそういう逃げるところだけは上手いよね。」
誉め言葉かと思ったら完全に嫌味で言われているようだ。
本当に昔の千賀の方がずる賢くなくて楽だったのに。
そしてなんで俺がリクエストしたかと思ったのか知りたい。
「まあ、そういうところがいいんだけど。」
「ん?なんか言ったか?最後の方、聞き取れなかった。」
「も~!なんでもないから!それともう少しで五分前になるよ!」
彼女はそう言って頬を赤くしながら給食を口に放り込んだ。
俺は時計を見て5分前になったことを確認して放送開始のボタンを押す。
「今日の放送はこれで終了します。ありがとうございました。」
放送開始ボタンをもう一度押す。喋る言葉は毎回同じだ。俺が千賀の方を見ると
「そういうところだよ!直君!」
どういうところなのかわからなかったので俺はその言葉を受け流した。
読んでいただきありがとうございました!
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それでは次回お会いしましょう!アオでした~!




