第17話 テスト勉強
みなさんこんにちは!アオです!
最近、この作品のPV数を見てにやにやしている変な人です(笑)
ここまで伸びるとは思ってもいなくてうれしいです。
この作品の他にも毎日投稿している作品もあるでの是非見てください!
それでは「第17話 テスト勉強」をどうぞ!
翌日。俺が家の玄関を開けるとちょうど同じタイミングで向かいのアパートの
扉が開いた。中から出てきたのは千賀だった。
「おはよう、直君!」
彼女はすがすがしいほどに俺にあいさつをした。
「おはよう。というか俺と時間合わせた?」
「いやいや!たまたまだよ!直君期待しすぎだよ。」
「期待していないから!」
今の俺は顔が赤く染まっているであろう。しかし千賀にそれを見られると
いじられそうなので俺はとっさに後ろを向いた。
「お~い。直君、そんなにすねないでよ~。」
彼女は若干からかいながら俺にそう言った。昔から好きだったとはいえ
他の人から実際に言われるとどうしても彼女を意識してしまう。
俺は心を落ち着けて千賀の方を向いた。
「やっと戻ってくれた。一緒に学校行こうよ。」
彼女はそう言って俺の手をひいて歩いていった。手をつないでの方が正しい。
意識しているのは俺だけだと思うがかなり恥ずかしい。
昔なんてしょっちゅう手をつないでいたが俺も中二だ。
さすがにそれを気にするくらいの年齢だ。といっても千賀はあまり
気にしていない様子なのでどうしてだ?と疑うレベルだ。
家から数分歩いたところの信号待ち。俺たちがしゃべっていると
少し早く登校してきたであろう恵美と目があった。
昨日のこともあり気まずくなるかなと思っていたがそんなことはなく
彼女は俺に向かってペコっと会釈をした。それにつられて俺も会釈をした。
「ちょっと直君聞いている?」
「ああ、聞いているよ。牛タンの話だったよな。」
「も~!全然違う、そろそろ体育祭の時期だよねってこと!」
完全に話を聞いていないことがばれてしまったので青になった信号を見て
「ほら、信号青に変わったからわたるよ。」
俺が少し速足で前に進むと千賀から「待って~」という声とともに
走ってきた。よかったなんとか話題をそらすことができたようだ。
にしてもかなり意識してしまっている。ここは平然を装わなければ
「でも、体育祭の前にテストあるけど大丈夫?」
「それは全然大丈夫!こう見えても勉強はかなりできるから!」
彼女は胸を張りながら自身満々にそう答えた。
「へぇ~、それはうらやましいよ。」
俺は平均よりもほんの少し上くらいの学力しかなく決して高くはない。
彼女のリアクションからかなり高い気がしたので純粋にうらやましかった。
「じゃあ、勉強教えてあげようか?」
任せろ!と言わんばかりに俺の顔を見ながら言ってきた。
「じゃあそうさせてもらうよ。でも、いいのか自分の方勉強しなくて?」
「全然!教えた方が一人でやるより楽しいからね!......あと......なんでもない。」
彼女の最後の言葉はかなり歯切れが悪かったがそこまでは気にしなかった。
「今日、帰った後でも大丈夫?よければ私の家で。」
「わかった。放課後な。忘れるなよ。」
俺は半分冗談で最後の言葉は付け足した。学校に着くと美香は友達を見つけて
友達のところへ走り去っていった。俺はそれを遠目で見ていた。
いや、まて......さっき美香の家でって言っていたよな。
昔は出入りするなんて全然余裕だったが今はさすがにとおびえる自分がいた。
しかし、これまでの美香からするにそこまで気にしていないはずだ。
それを俺がここまで気にするのはおかしな話だろう。そうだ。そのはずだ。
そう自分に言い聞かせるような形で納得させた。放課後、俺は家に帰り
テストの課題と勉強ができる用具を適当にリュックから出してそのまま
千賀のアパートに直行していった。教えられた部屋番号の前で俺は経つ。
昔はよくチャイムを鳴らして部屋へ入れてもらったが今それをやろうとすると
恥ずかしくてチャイムを押そうにも押せない。そう俺がうじうじしていると
玄関の扉が開いた。中から出てきたのはもちろん千賀だ。
「あれ?いたならチャイム鳴らしてくれてよかったのに。」
「今来たばっかりだったから。」
俺はとっさに出まかせを言って事実を隠した。
「そうなんだ。上がっていいよ。」
彼女はそう言って俺を部屋の中に上げた。これも昔の話だがこうやって
一緒に部屋に入っていたものの改めて意識すると女子の部屋だ。
俺は若干緊張しながら千賀の部屋に案内してもらった。
「飲み物、オレンジで大丈夫?」
「ああ、お願いします。」
本当になぜだか敬語になりながら俺はそう言った。
「前は私が直君家に行ったけど直君が私のところに来るのは久しぶりだよね!」
「ああ、そうだな。」
「あれ?もしかして緊張してる?そんな緊張しなくていいのに。」
「きっ......緊張なんかしてないから!」
そうは言ったものの声が震えいて全く意味がなかった。
「わかったよ。あ~テスト勉強めんどくさい~。」
「それは本当にその通りだよ。」
しかしこればかりは仕方ない。勉強していなかったらしていなかったで
後で痛い目を見るからだ。俺は持ってきたテキストを広げて問題を解き始める。
彼女も同じように問題集を持ってきて解き始めた。しばらくの間
文字を書く音しか聞こえなかった。ときどき俺は千賀に目をやる。
別に変な気を起こしたとかじゃなくてさっきああは言っていたものの
真剣なまなざしで問題に取り組んでいる姿に惚れていた。
俺の視線に気が付いたのか千賀が
「あれ?どうしたの?わからないところあった教えてあげるよ!」
見とれていたとは言えない俺は半分本当で半分ウソを言った。
「じゃあここの部分、教えてもらっていいかな?」
俺はテキストの一部を指さす。わからないのは事実だ。
「えっとここはこれの応用だからこうしてこうするの!」
彼女はそういうが俺との距離がかなり近い。幼馴染だからこそ許される距離
だが俺の心臓はバクバクだ。話を聞いていないことが分かったように
「直君、ちゃんと聞いている?」
「えっ......ああ、ちゃんと聞いてるよ。」
俺がそう言うと彼女はその言葉を信じてそのまま説明を続けた。
さすがにこれ以上説明を聞かないのはまずいと思った俺はまじめに
彼女の話を聞いた。聞いていて思ったのはかなり千賀の説明が上手いということ。
お世辞とかそういうの全て抜きにして理解がしやすい。
「どう?わかった?」
「うん、めちゃくちゃ理解しやすかったよ。ありがとう。」
「どういたしまして!もう少し直君勉強できるのかと思っていたけど。」
俺は平均よりほんの少し上なだけでおそらく千賀には遠く及ばないだろう。
まだ千賀がどれだけ頭が良いのかわからないので知りたいと思っている。
「多分だけど千賀がめちゃくちゃ頭良いから俺が勉強できないように
見えると思うよ。俺は人並みには勉強できるから。」
「直君それ自分で言っちゃう?それと私そんなに頭良くないよ。上がいるから。」
こういう発言はだいたいウソにあたる。マラソンとかで一緒に走ろうと
言ったのに先に言ってしまうやつみたいな感じだ。
「とりあえずだいたいのことはわかるからわからないところあったら聞いて!」
彼女はなんでもまかせなさい!というような感じで胸をたたいた。
俺は苦笑いしながらも彼女の実力は本物だと確信していた。
「わかったよ。」
それだけ言って再びペンを動かし始めた。千賀はかばんから教科書を持ってきて
それになにやらメモをし始めた。少しだけ教科書を見るとそこには赤ペンや
青ペンでメモされて文字がびっしりとというほどでもないがそれでもたくさん
書いてあった。やっぱり頭が良いやつは勉強の仕方が違うな~と感心していた。
そんなことを思いつつ今回ここに来た目的を忘れていた。でもこれも目的を
達成することに繋がると思っていた。
「千賀、ここ教えてもらってもいいか?」
「わかった。どれどれ?」
俺はわからない問題を片っ端から千賀に聞いた。それに対して千賀は丁寧に
分かりやすく説明してくれた。その教えてもらっている姿で天才ということが
わかる。小学校の低学年の頃なんてこんな勉強について全くしていなかったが
数年あればこんなにも人は変われるんだと再認識した。まあ中二ということも
あるだろうが。時計に目をやると時刻はすでに5時を回っていた。
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それでは次回お会いしましょう!アオでした~!




