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昔ダメダメだった幼馴染が転校してきたら変わっていたのはどうしてだろうか  作者: アオ


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16/40

第16話 恵美に気づかされて

みなさんこんにちは!アオです!

今めちゃくちゃネタバレしたい気分です(笑)

そのくらい今回は、物語の山場の一つとなっていると思います!

それでは「第16話 恵美に気づかされて」をどうぞ!

翌日。俺はいつも通りの時間に登校して準備をしていた。

教室を見渡すと竜馬と千賀が話している姿が目に留まった。

表情は二人とも固かったがそれでも完全に喋れないというほどではなかった。

あいつもあいつなりでなんとかやっているんじゃないかなと思った。

しばらくしてから二人を見るとその姿は彼が告白する以前の姿だった。

二人とも笑い合っていて楽しそうにしゃべっていた。

自分の中で少し心配していたがそんな心配はいらなかったようだ。

HRが始める数分前竜馬と話し終わった千賀が俺の方へきて

「ああやってくれたのって直君?」

「さあ、どうだろうな?まあ俺じゃなくても気まずさがなくなってよかったな。」

「何その腑に落ちない言い方。でも確かにそうだね。

 最初はなんかお互い意識しちゃっていたけど話していくにつれて

 前みたいに打ち解けてきて最後は二人で盛り上がっていたよ。」

彼女はそう言って完全に心配が吹っ切れたような表情で笑った。

その顔だけで俺は今まで支えてきてよかったなと思えた。

2日目も僅かな授業だけで後は下校となる。短くてかなり楽だ。

そして一週間後、そんな楽な時間割も終了してしまい通常日課となった。

ある休み時間、最近なぜかわからないけど千賀と話していると

むずがゆいというかなんというかわからない気持ちに陥っていた。

心当たりがあるか考えていたそのとき「先輩」と呼ぶ声がした。

「先輩、放課後玄関で待っていてくれませんか?お話ししたいことがあります。」

彼女は真剣な眼差しでこちらを見ながらそう言った。

「わかった。待っているよ。」

真剣そうだったので俺はそれに合わせて言ってみた。すると彼女は笑いながら

「先輩、なんですか。その言い方、先輩のキャラじゃないですよ。」

俺は恵美が真剣な表情をしていたからそういっただけなんだが。

「キャラって......というか恵美も真剣そうだったから。」

「そうですけど、にしても先輩ってそうお堅いイメージが全くないので。」

まあ、言われてみれば確かにそうだ。お堅いと嫌われる傾向にあるからな。

「恵美の中でお堅いがどんなイメージが知らないけどまあそうなのか?」

「そうです!とりあえず放課後に玄関で、忘れないで下さいよ。」

彼女はそう言って階段を下りる足音をたてながら教室へ戻っていった。

一部始終を見ていたのは今度は、千賀だった。

「最近、あの子と仲良いよね。夏休み中に何かあったの?」

まあ、あったと言えばあったがそこまで話す内容ではないだろう。

「いや、とくに前言った通り初日で接点があっただけ。」

「本当?」

なぜ、それにうそをつく必要があるのか。

「本当だよ。これ以上詮索しても何も出ないから。」

俺はめんどくさいことになる前にそう言ってこの話を無理やり終わらせた。

終わらせた後も「怪しい」しか彼女は言っていなかった。

「というか、なぜわざわざ探ろうとしているの?」

「怒っている?でもなんか良い感じだったからどうなのかなと思って。」

「怒ってないよ。確かに仲は良くなったけど彼女を恋愛対象として見ていない。」

彼女はまだ物言いたそうにしていたがやがて黙った。

まあそんなことを話しているうちに授業になろうとしていた。

そのあとは何事もなくいつも通り生活していた。

放課後、俺は呼び出された通り玄関前に一人で待っていた。

少しすると......一年生の玄関の方から「先輩!」と呼ぶ声が聞こえた。

「お待たせさせてしまいすみません。ちょっと先生に呼び止められたので。」

「そうだったんだ。大丈夫だよ。それで話っていうのは。」

「後で話すんですけど、とりあえず一緒に帰りましょう!」

彼女はそう言ってまだ話はしないまま帰ることにした。

「すみません、話す前にちょっとこうしていませんか。」

こうしてというのはおそらくこのまま帰ることを意味するのだろう。

なぜだろうと思いながら俺は促されるまま「いいよ」と言った。

歩くこと十分。先程まで歩いていた恵美が急に立ち止まった。

「えっ?どうしたの?」

「っ......先輩、わっ.......私は......せっ......先輩のことが......」

俺は恵美が突っかかりながら言う言葉を一語一句漏らさず聞き取っていた。

「好きです!付き合ってください!」

彼女はそう言って深々と頭を下げた。俺は「えっ?」という表情をしながら

固まっていた。恵美が俺のことを好き......?

彼女は下げていた頭を少しずつ上げながら俺に順を追うように説明してくれた。

「私は先輩と会ったその日からずっと好きでした。初日に会ったあの出来事

 私の真っ直ぐな意志を見て応援してくださった先輩、そして大会に来てくれて

 褒めてくれた先輩、たった半年だったけど私は先輩と出会って

 先輩のことがどうしようもないくらい好きになっていました!」

彼女はこれまでの思いを俺に話してくれた。突然のことに黙っていると

「すみません、いきなり。これ以上先輩と後輩っていう立ち位置だけでは

 満足できずに告白しました。」

「そっ......そうなんだ。大会のときに言っていたのって。」

「はい、好きな人は先輩です。先輩に告白です!」

彼女はとびきりの笑顔で俺に笑いかけながらそう言った。

「私の意見ですけど先輩って恋愛とかにはあまり興味を示さなかったので

 私がアプローチをしても気がついてくれないんじゃないかなと思っていました。

 だからこそ、私は今先輩にこうやって告白しました。

 先輩、もう一度言いますが私は先輩のことが大好きです!」

彼女はさっきと同じ、いやそれ以上の笑顔で俺にそう言った。

「ありがとう、正直いきなりで驚いている。でもごめん

 君と付き合うことはできない。」

本当にこの言葉で良かったのかと思いながら彼女の顔を見た。

「わかっていました。告白する前からなんとなく振られるんだなと。

 振られたら激しく後悔するかと思いましたが違いました。

 振られたとしても告白をしたことに気持ちを伝えたことに

 私は全くの後悔がありません。」

彼女の言葉には彼女らしい言葉がいっぱい詰まっていた。

「先輩は気がついていないと思いますけど先輩も"恋"してますよ。」

「えっ?そうなのか?」

まるで今告白した人が言わないようなセリフを口にして驚いた。

「はい、先輩のこと見てきましたが私が話しかける前までずっと

 千賀さんとしゃべっていたじゃないですか。

 先輩は千賀さんのことが好きじゃないんですか?」

彼女の言葉に俺は彼女の言う通りだなと思った。これまで竜馬の

恋愛相談を受けていたりしていたが、気がつけば千賀のことが好きになっていた。

気がつけば目で追っていたり、一緒に話しているともっと一緒にいたいと

思ったりそういう気持ちをずっと持っていたけどそれを自分自身では

理解ができていなかった。でも彼女の言葉を聞いてそれは核心へと変わった。

「考えてみたけど確かに恵美の言う通りだな。ありがとう。」

「お礼を言うのは私の方です。先輩に告白できたのもこうやって

 先輩の気持ちを気がつかせたのも。先輩に感謝しかありません。

 振られてしまったけどこれからもよろしくお願いします。」

「ああ、俺からもよろしくな。」

俺たちはそう言って笑い合っていた。告白して振られてもこうやって

めげないような力強さが俺にもあったらなと考えてしまった。

「じゃあ、私はこっちなので。先輩、勉強に恋に頑張ってくださいね。」

「おう、恵美も部活動頑張れよ。」

俺たちはそう言ってわかれて行った。帰り道、俺は一人で

千賀とのこれまでの思い出を思い出していた。あのときは

何気なかった今思えばやっぱりずっと前から千賀のことが好きだったんだ。

それを気づかせてくれた恵美には感謝しかなかった。

読んでいただきありがとうございました!

ブックマークや評価を付けてくださるとうれしいです!

それでは次回お会いしましょう!アオでした~!

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