第12話 夏祭り3
みなさんこんにちは!アオです!
この話で夏祭りはついに終わりとなってしまいます。3話分にのぼる
かなり出来事の多い夏祭りでした。さてそれでは「第12話 夏祭り3」をどうぞ!
そうこうしているうちにフードコートエリアに入った。
時刻はもう5時30分を過ぎていた。フードコートは周りより人が多く
みんな食べ物を求めていることが容易に想像できた。
「来たはいいけどどれ食べよう?」
「う~ん。昨日はりんご飴食べたしな......あっ!フランスフルトはどうだ?」
「いいね!途中で飲み物も買っていい?」
「そうだな。飲み物も買うか。両手ふさがらないか?」
「大丈夫だよ!多分。」
その多分は大丈夫じゃないやつだろう。まあいいか。
「直君は何飲む?私はオレンジジュースにしようかな。」
「じゃあ俺も同じオレンジジュースで頼む。」
「わかった!すみません!オレンジジュースを2つください!」
「了解。ちょっと待っててくれよ。」
そう言って目の前にあるクーラーボックスからオレンジジュースを出して
タオルで拭いてくれたのを俺たちは受け取った。
「ありがとうございます!」
俺たちはそう言ってその場を後にした。
「ふぅ~!やっぱり美味しい!後で追加で購入しようとっ!」
「そうだな。というか、もう少しオレンジの味があっていいと思うが......」
「直君はわかっていないな。この絶妙なのが美味しいんだよ!」
「そういうものなのか?」
と俺は千賀の言葉に半信半疑だった。
「あっ!あっち行こう!輪投げのところ!」
千賀は少し遠くに見える輪投げの屋台のところを指さして言った。
「わかったよ。というか輪投げなんて言葉久しぶりに聞いたよ。」
「確かに言われてみれば!でも保育園の時はよくやったよね。」
「そうだな。千賀は勘違いして輪をどれだけ遠くに飛んでいかせる
ことができるかって思っていたけどな。」
「あれ?そうだっけ?そんな私バカじゃないから!多分。」
さっきと同様、完全否定できていなかった。
「それで、遠くに飛ばしすぎて毎回、先生を困らせていたからな。」
「うっ......というかそんなところまで見ていたの?」
「当たり前だろ。幼馴染なんだから。」
俺の言葉に千賀はくしゃりと笑い
「なにそれ。変なの......でも確かにそうだよね。」
ともの言いたげな表情で歯切れの悪い言葉を言った。
「着いたよ!どっちがすごい景品を取れるか勝負だ!」
「望むところだよ!まあ結果はなんとなく想像つくけど。」
この輪投げは奥に行けば行くほど景品が豪華になっていくらしい。
まあ豪華な景品を狙って外れる可能性の方が高いのだが。
「とりあえず俺が見本を見せてやるよ。」
俺はそう少し格好をつけて輪をもらって投げた。
そしてしっかりと狙いを定めて位置がずれないようにと。
結果は4段階のうちの2番目の景品を一発でゲットした。
「お~!すごい!でも私だって負けないんだから!」
彼女はそう言って輪をもらい狙いを定めるような動きをした後
投げた。俺の輪を軽くこしてさあどうなる!?
結果から言うと残念賞だった。欲を出しすぎて輪は一番奥を超えてしまった。
最初はまだ数回チャンスあるから!と言っていたがそんなのお構いなしに
次々と外していく。最後は欲張らず一番手前のものを狙うが入らず。
それで残念賞ということだ。もちろん、勝負には俺が勝った。
「悔しい~!次はこれで勝負だ!」
彼女はマップの中にある千本くじを指さした。何十本とあるひもの中から
一つを選んで引くというものだ。これこそ完全に運頼みになる。
豪華な景品などのランク付けがされていないのでそこらへんは
話し合って決めることにした。とりあえず俺たちは屋台へ向かった。
最初は冷たかったオレンジジュースが暖かくなっていた。
「じゃあ次は私から引くから!神様どうかお願いします!はいっ!」
彼女は祈りながらひもを引っ張った。
「はい、お嬢ちゃんの方は、キツネのお面だね。」
「あっ......ありがとうございます。」
「じゃあ次は俺の番だな。これを引っ張るぞ!いいのこい!」
「はい、君はこっちのお化けのお面だね。」
「あっ......ありがとうございます。」
俺はさっきの千賀と全く同じ反応だった。その場を離れて
「これは引き分けでいいよね。」
「ああ、そうだな。まさかよりによって二人でお面とは。」
「でもなんだかお揃いで私は好きだな!」
「そうなのか。女子はそういうものなんだな。」
俺にはよくわからないがそういうものなんだと割り切った。
気がつけば時刻はもう6時を回っていた。
「もう6時なのか。なんか早くないか?」
「そう?こんなに遊んだのにまだ6時って捉えるかな。まだ一時間も遊べる!」
「確かにそれはそうだな。じゃあ次はどこ行く。」
その後も俺たちはどこ行く?ここ行く!を繰り返して会場を回っていた。
正直、クラスメイトがいるとなんだか気まずい雰囲気になるなと思っていたが
実際は会うことなくそんなことはなかった。
「そろそろ7時だな。もう終わりか。」
「そうだね。でも昨日と同じくらい二次でも楽しめたよ!ありがとう。」
「おう、俺からも。誘ってくれてありがとな。」
「何、水臭いこと言っているの?私たち幼馴染でしょ!」
「だよな。また機会があったら誘ってくれて。」
俺は今思っていることを率直に伝えた。千賀はニコリと笑って
「うん。わかっているよ!......あっあのさ。」
千賀は急に雰囲気を変えて言葉を発した。
「いや、やっぱりなんでもない。じゃあまた夏休み明けね!」
「そっか。うんまたね。」
そう言って俺たちは自分の家に戻っていった。
家に帰ってからも祭りの終わりというのがぬぐい切れなかった。
言葉には言い表せない何とも言えない感情が俺には今あった。
読んでいただきありがとうございました!
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それでは次回お会いしましょう!アオでした~!




