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第1話 まさかの再開

みなさんこんにちは!アオです!

活動報告にも書いた通り、企画の期限に間に合わせるような形で作っています。

そのため少し区切れる話が違いますがそこのところはご了承ください。

今現在この前書きを書いている時点で6万文字程度書けているのでそこのところまでは

しっかりと物語が続きますのでご安心ください!

「昔ダメダメだった幼馴染が転校してきたら変わっていたのはどうしてだろうか」

をどうぞ最後までよろしくお願いします!

春を知らせるような心地よい風が俺をまとう。こんな感じで始まったが

そこまで壮大な話ではないと俺は勝手に思っている。

俺は、息千葉直太。ここ、北中学校に通う中学二年生だ。

今、ここまでのんきに余裕で登校しているのは、わけがある。

俺は今まさに遅刻をしようとしているところだ。ここまで余裕なのは

もういいかなと思ってしまったからだ。そんなことないだろうという

ツッコミが聞こえてきそうだが(まあつっこむ人がいるわけではないが)

よくよく考えてみると365日あるうちの一日遅刻しただけではないか。

それが毎日となるとまずいが、そんなことはない。

まあよい自己紹介のネタになるだろうということしか思っていないわけだ。

そんなのんきに歩いていると俺が歩いてきた方向から人が走ってきた。

こんな時間に走るなんて遅刻が確定しているやつだろうと思い俺は

振り返るとそこには北中の制服を着た女子がいた。

俺に気が付いたのか少し走る速度を落として俺のもとへ駆けよってきた。

「えっ?あなたも遅刻ですか?」

"も"ということは彼女も遅刻が確定しているようだ。俺は初対面の人に

いきなりそういうことを言うのはどうかと思いながら

「まあ、そんなところです。あなたもですか?」

「はい。私もです。なんでそんなに余裕なんですか?」

「俺は既に諦めていますから。」

「?諦めないでください!まだ時間はあります!たぶん.....」

彼女の最後の方の言葉にこれはないやつだなと勝ってに悟っていた。

「突っ立っていないで行きますよ!」

と彼女は強引に俺の腕を掴んで学校まで走っていった。

俺はどう頑張っても間に合わないだろうにと思いながら引っ張られていた。

そして数分後.....

「つきましたよ!」

と彼女が声をかけてきた。時計を見るとまさかの遅刻ギリギリのところだった。

俺は目を見開いてえっ?なんで?この女怖いと思っていた。

「ほら!ギリギリ大丈夫でしたよ!あきらめなくてよかったですね。」

彼女の言葉に俺はもう諦めていたよと心の中でつっこんでおいた。

まあここまでついてきてくれたので礼くらいは言わないとなと思い振り返ると

そこに彼女の姿はなかった。もう行ったのか、早いなと思いながら俺は

自分の名前の書かれたクラスへ向かった。

自分のクラスへ行くと案の定と言うべきか何十人の人たちは既に

席についていた。その中で俺が遅刻ギリギリで登校してきたので俺だけが

浮いているような形になっていた。

俺はあまり周りの目を気にせずにHR直前まで支度をしていた。

(といっても初日なので持ってくるものはほぼなかったが)

そしてHRの時間のチャイムが鳴ると教室の前の扉が開き

先生と思われるみんなより一回り大きい人が入ってきた。

「皆さん、おはようございます。ここのクラスの担任になりました

 早瀬(はやせ)と言います。これから一年間よろしくお願いします。」

と軽く先生の自己紹介が入った。俺はうなずいて聞いていた。

「そしてこのクラスに転校生が来ることになりました!」

クラスがざわつく中俺はまさか朝あったあの子ではないだろうなと思っていた。

「入ってきていいぞ!」

先生の一言にさらに前の教室の扉から転校生が入ってきた。

「今日からこのクラスになりました。左座三千賀です。よろしくお願いします。」

俺は転校生の名前を聞いたとたんみんなとは違う反応をした。

転校生である千賀は、俺の幼馴染だ。話はさかのぼること6年前・・・

確かあれは小学生の低学年だっただろうか。俺と千賀は保育園からよく遊ぶ仲で

いつも一緒にいた。いわゆる友達以上恋人未満ってやつだ。

しかし低学年のとき、一緒に遊んでいた千賀がいきなり俺に泣きついてきたんだ。

そのとき、俺は何で千賀が泣きついているのかわからなかった。

しかしその事実は翌日知ることになった。俺はいつものように小学校へ登校した。

朝の点呼の時間になっても千賀が現れる気配はなかった。そして

点呼が取られた後先生から告げられたのだ。千賀は転校していったと。

その時はじめてわかったのだ。昨日なぜ千賀が泣きついてきたかということが。

俺はその日、いきなりの現実を受け入れることができず泣いていた。

そこまでが俺と千賀の過去の話だ。そして時は戻り・・・

「はい、ありがとう。じゃあ千賀さんは直太さんの席の隣で。」

あれ?これはラブコメとかであるような展開ではと一人でに想像していた。

まあその前に俺は千賀に恋心を抱いていないのだが。

そして千賀が俺の隣に来ると微笑みながら

「よろしくね。直太くん。」

なぜか"君"付けされたことに俺は少し驚きながら

「ああ、よろしく。千賀さん。」

と返した。俺はふと思ったあれ?千賀ってこんなキャラだったけ?と。

HRの時間が終わり俺の席ではなく"隣"の席には人だかりができていた。

そっか。転校生ってこんな風に扱われるんだなと俺は思いつつ

他に千賀との思いでを思い出していた。確か、千賀はまじめというよりは

おっちょこちょいというかなんというかやることなすこと全てがダメだった

印象が一番強かった。しかし今は、全然そんなことはない。

それどころか俺が言うのも気が引けるが学年一の美女と言ってもいいような

顔で第一印象も最高で見るところ性格も良さそうだ。

俺が知っている千賀とは全く違っていた。俺はなぜだと思っていると

「久しぶりだね。直太くん。」

と千賀が声をかけてきた。隣にあった人だかりは既にはけていた。

「あれ?気が付いていたの?」

「うん。忘れるわけないじゃん!幼馴染なんだから!」

と千賀は俺の背中を軽くたたいた。なんだろう、これが挨拶みたいなものなのか?

「でも久しぶりに直君に会ったわ。元気にしてた?」

直君というのは小学生の時に付けられたあだ名みたいなものだ。

かなり安直な名前に思えるが名前を付けられたときは小学生のときだ。

そんなものだろうと勝手に納得していた。

「ああ、元気だよ。というかびっくりしているよ。」

俺は今、思っていることを直入に言った。この言葉にウソはない。

「でしょ!直君の通っている中学に転校するって聞いてはいたけど

 クラスまで同じになるなんて私もびっくりだよ。」

と千賀も俺と同じようにびっくりしているらしい。

読んでいただきありがとうございました!

ブックマークや評価を付けてくださるとうれしいです!

それでは次回お会いしましょう!アオでした~!

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