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Little kabotya’s story  作者: 富田林喜志
コンポタが好きな君
8/17

やっと会えました

◯ 高橋家・玄関


     野球の準備ができている公平、洋平、甚平と応援の準備をしている五平。


高 橋「お前ら頼んだぞ」


弟たち「うん」


高 橋「よし、じゃあ行ってこい。サッカーの試合が終わったら私もすぐにいく。俺の友達のためにたくさん暴れてこい」

玄関を出る弟たち。


高 橋「よしじゃあ、俺もいくか」


◯ 道


     「平成5」の曲をイヤホンで聴いて歩いている今永。

     自販機の前を通りボタンを頑張って押そうとしているソラを見つけるとイヤホンを外す。

     ボタンを押してあげる今永。

     今永を見るソラ。


ソ ラ「ありがとう」


     自販機からコンポタを取る。


今 永「ほら、いくぞ」


     イヤホンをつけ直すと歩き出す今永。横をついていくソラ。


ソ ラ「今永、その曲好きなのか」


今 永「ああ、もう5年以上は聞いてるかな。お前も好きなのか」


ソ ラ「はい、でもその歌声は私の知っている人の声ではありません」

     

    と嬉しそうに答えると音楽プレーヤーとイヤホンを出し曲を聴き始めるソラ。


今 永「懐かしいな。俺も昔それ使ってたんだ。携帯はまだだって親に言われてな。でも無くしちゃってな。もう聞いてないか」


    イヤホンをしながら歩く2人。


◯ 浅虫高校・グラウンド


     話し合っている真希と

     グラウンドに着く今永とソラ。

     俊と宇海と真希が話していて周りには練習技を着ている野球部の生徒ががいる。

     話し合った後解散して真希は今永に気がつき走って寄ってくる。


今 永「どうしたんだ」


真 希「今日相手は浅高野球部で来るらしいです」


今 永「そんなのありかよ」


真 希 「私たちもサミーソーサやA・ロッドを呼ぶべきでしたかですが今永さん、昨日は雨で少しグラウンドが湿っていますが今日は快晴、最高の野球日和ですね」


今 永「お前、やけに余裕そうだな。相手は野球部だぞ」


真 希「はい、秘策があるので」

     

     やってくる公平、洋平、甚平、五平。


公 平「初めまして、兄ちゃんの代わりできました。よろしくお願いします。僕が公平、双子の洋平、一個下の甚平、そして一番下の五平です」


真 希「よろしくお願いします。双子ちゃんは二遊間、甚平君、五平君はバッテリーで行きます。1人出れないと言い張る人がいるので」


     恵の方を見る真希。


甚 平「わかりました。五平、ピッチングするから受けてくれ」


五 平「わかったよ、兄ちゃん」


     というと高橋兄弟は散らばって練習をし始める。


真 希「燃えてきましたね。今永さん。ちゃんと人も集まって弟のバッテリーの後ろには双子二遊間。もうすでに物語が始まる予感がしますね」


     カメラを出して構える真希、無我夢中で回し始める。


今 永「ああ、落ち着け落ち着け。ただ今日は勝つことだ。お前もちゃんとカメラの前にバッドを持て」


真 希「そうですね。素振りしてきます」


     というといなくなる真希。


今 永「じゃあ、俺も熊原でも連れてキャッチボールするかな」


     とグローブを持って熊原の方へ行く今永。


熊 原「おはよう、昇太」


今 永「ああ、おはよう。恵、出れないって?」


熊 原「恵は根っからのインドア派でね。見ての通りなんだ」


     恵の服装を見る今永。麦わら帽子に日傘、ロングスカートと日光にも土にも触らないと言わんばかりの服装をしている。


今 永「まあ高橋の弟ももう1人連れてきてくれたし大丈夫なんじゃないか」


熊 原「そうだね、せっかくきたんだから勝利のために僕も頑張るよ」


審判の声「15分後に試合を始めます。各チームは準備をお願いします」


今 永「だそうだ。俺たちも肩慣らし程度にキャッチボールしたらベンチにもどろう」


熊 原「そうだね。ところで今日のオーダー聞いてる?」


今 永「いや特に」


熊 原「昇太は3番ファーストで僕は5番サードだってさ」


今 永「じゃあ、まさか」


熊 原「うん、真希ちゃんは4番DHだってさ」


今 永「こだわるねえ」


熊 原「演出家なんてそんなもんさ」


今 永「へえ、そうか」


真希の声「(遠くから大きな声で)今永さーん、オーダー発表しますよ」


今 永「(大きな声で)ああ、すぐ行く。熊原行くぞ」

 

熊 原「うん」


     ベンチ前で円陣をくんでいる映画部チーム。


真 希「今日は絶対勝たなければなりません。みなさん全力で行きますよ」


審判の声「メンバー表とボール二個お願いします」


真 希「今永さん、行ってきてください。先攻で、奇襲で行きましょう」


     ボールとメンバー表を持っていく今永。

     握手をして礼をしてじゃんけんをする後ろ姿。

     項垂れて帰ってくる今永。


今 永「負けてしまった・・・後攻だ」


     真希の隣にくる今永。


真 希「作戦失敗ですか。まあ、いいでしょう。野球はやはり最終回裏が一番燃えますからね。みなさん行きますよ」


     肩を組む真希。

     他の人はおどおどしている。


真 希「早くみなさんも肩を組んでください。気合い入れますよ」


熊 原「ああ、そういうことね」


     肩を組む映画部メンバーたち。


真 希「映画部、絶対勝つぞ」


映画部メンバー「おお!」


     各ポジションに着き始める映画部メンバー。


真 希「今永さんだけ話があります。ちょっとだけ待っててください」


     主将の木梨を中心に円陣を組んでいる浅高野球部。

     ベンチに座っている俊、ウミ。


浅高野球部「今日はまずはベンチメンバーからいく。相手は文化部を中心に組んでいる。だが、気を抜くな。相手は助っ人として高橋の弟たちがきている。お前ら全力で叩き潰すつもりでいけ。活躍できない選手はすぐに変える。公式試合だと思ってのぞめ」


浅高野球部「はい!」


     相手のベンチを見ている今永。


今 永「相手も気合い入ってるな:


真 希「そうですね。私たちも一球一球を大事に行きましょう」 

 

     並んでいる審判と選手たち。


審 判「浅高野球対映画部の練習試合を始めます。お願いします」


全 員「お願いします。お願いします」


     映画部メンバーは守備につく。

     ベンチに戻る朝高野球部の選手たち。


木 梨「まずは浜田、相手のピッチャーをちゃんと見てこい」


浜 田「はい」


木 梨「頼んだぞ」


     ヘルメットをかぶってバッターボックスに向かう浜田。


浜 田(何が高橋の弟たちだ。長打を打って次に繋げてやる。浅高野球部を舐めるなよ)


     三球三振する浜田、項垂れてベンチに戻ってくる。

     その後もヒットはなく3人で切り抜ける映画部。

     一回裏、公平のヒット、洋平はセカンドフライで迎えた今永の打席、1アウト1塁。

     今永、レフト奥にツーベースヒット。

     セカンドランナーは三塁でストップ。

     ガッツポーズする今永。


今 永「よし」


真 希「今永さん!ホームランだって言ったじゃないですか」


今 永「無茶言うな」


真 希「まあ、いいです。任せてください」


     ゆっくりとバッターボックスに向かう真希。


真 希(私はオルティーズ、私はオルティーズ、私はオルティーズ・・・)


     左打席に立つ真希、バッドを構える。


浅高野球部メガネ「あ、あれは、レッドソックス永久欠番「34」デビッド・オルティズの構えです。やるのか。あの4番!」


     ホームラン予告する真希。


浅高野球部メガネ「ホームラン予告だ!」


     力むピッチャー。

     ボールを空振りする真希。

     次もボールを空振り。

     すっぽ抜けたど真ん中を空振り。


審 判「三振、バッターアウト」


     朝高野球部メガネ、メガネをクイット上げる。


浅高野球部メガネ「まあ、そうとは行きませんでしたか。しかし彼女はオルティズファン、少しオルティズについて調べておきましょうか。何かわかることがあるかもしれませんね」


     熊原、サードゴロ、サード、補給してファーストに投げてアウト。

     攻守交、戻ってくるバッター、ランナー。

     一緒にベンチに帰ってくる今永と熊原。


熊 原「ごめんよ」


今 永「まだ一回だ、切り替えて次行こうぜ」


     ベンチに戻ってくる2人。


真 希「ホームラン打てなくてすみませんでした。次こそは行けます」


熊 原「真希ちゃん、狙わなくていいよ。野球はホームランだけじゃない。チームのためのことをしなきゃ」


真 希「そうなんですか?私、漫画できた程度で野球なんて、DHとホームランしか知らないので」


グラウンドの人たち「えー」


熊 原「それ、本当に言ってるの?」


真 希「はい、でも一回気になったことがあってかっこいい名前の選手はチェックしたことがあります。マリアノ・リベラとか、DJ・ルメイヒューとかおばあちゃんが根っからのメジャー好きなんです。よし、みなさん気を取り直して守り行きましょう。ほら今永さん、気を取り直して行きますよ」 


     今永と話ながらグラウンドに入る熊原。


熊 原「大丈夫か、あのこ」


今 永「確かにあいつはいつも走ってばかりだけど運動してるところは見たことないからな」


熊 原「はあ、そっか」


今 永「俺たちがなんとかしてやろうぜ」


熊 原「そうだね」


     守備位置につく熊原と今永。


     三回裏まで終了。スコアは0対0。


     円陣を組んでいる浅高野球部。


木 梨 「三回まで3者凡退とはどう言うことだ。相手はただの文化部だぞ。ここからはベストメンバーでいく。まず1番から代打で交代していく。一番、代打松本、石橋は肩を作っておけ。次の回からいくぞ」


松本&石橋「はい」


     グローブを持ってベンチを立つ石橋。


木 梨「浅高のリードオフマンとしての意地を見せろ」


松 本「はい」


     バッターボックスへ向かう松本。


松 本「お願いします」


     一球目、サード線へきれる大きなファール。

     怯む甚平。


公 平「落ち着いていけ、さっきまで抑えられたんだ」


     うなづく甚平。

     四球連続で外に外れるボール球。


審 判「フォアボール」


     ファーストベースへ向かう松本。


木 梨「次、田中、松本に続け」


田 中「はい」


     バッターボックスにいく田中。

     ランナーを見る甚平、少し間をおいてボール投げる

     ボールを見る田中。


審 判「ストライク」


甚 平(さっきの人よりは怖くないぞ)


     二球目を投げる甚平。

     バントの構えをする田中、投げたあとプッシュをかける甚平。

     大きく呼吸をしたあとプレートに足をかける甚平。

     投げる甚平。

     走る松本。

     松本の一歩目を見てうつ田中。


五 平(エンドラン?)

     

     一二塁間を抜けるボール。

     サードまで走る松本。


浅高野球部メガネ「(メガネくいっ)うちの一二番は野獣の松本、くもの田中です。とにかくアグレッシブな松本のあの野球センス。それを引き立てるのがあの反射速度を持っている田中です。田中はどこまで行っても雲のように受け身に見えますが彼は松本に走らせるようにまるで巣の前で風を呼んでまっている蜘蛛のように仕向けています。そして走った松本と松本に反応したセカンドを見た田中はヒッティングに変えた。彼はどこまで見えているんでしょうか。もしかしたら盗塁失敗するのをわかって打ちに行ったのかもしれません」


     ボールが甚平に変えってくる。

     木梨、ヘルメットを被りバッターボックスへ向かう。


木 梨「代打です」


審 判「代打、背番号六番」


浅高野球部メガネ「そして三番は我がチームが誇る主将、威圧の木梨。彼を目にしたピッチャーは口々にこう言います。大きすぎて何もみえなくなる。と身長175体重80キロと普通の体型をしています。ですが彼の武器は主将としての統率力でもセンスでもありません。彼のオーラです。ベンチにいるときは味方に向けられていたオーラがバッターボックスに入った瞬間そのオーラは全てピッチャーへと変わります。するとピッチャーは威圧され自分のボールをも忘れてしまう。それがこのとんでもないキャラクターたちを統率する浅高野球部が主将、木梨毅です」        


     冷や汗をかいている甚平。


甚 平(やばい、キャッチャーミットが・・・見えない。俺は何を信じて投げれば)


     ボールを投げる甚平。


審 判「ボール」


浅高野球部メガネ「しかも彼は松本君にも投げづらそうにしていました」


     ボールを投げる甚平。


審 判「ボール」


浅高野球部メガネ「彼は一度も木梨さんにまともにボールを投げることはできないでしょう」


審 判「ボールフォア」


     息が上がっている甚平。


浅高野球部メガネ「続いては四番。横綱の常田。高校通算35本塁打。青森でパワーで勝てるものは誰もいません」


     巨体の常田がバッターボックスに入る。

     額の汗を拭く甚平。

     面をとる五平。


五 平「にいちゃん、落ち着いて」


公 平「そうだ、落ち着け甚平。野球は個人じゃない。今一度後ろをを見てみろ。頼もしい仲間じゃないか」


     後ろを向く甚平。


熊 原「大丈夫だよ、どっかでゲッツー取りに行こう」


     レフトではひろ子が見た通りに真似をしている。


ひろ子「こーい」


     センターではソラがあくびをしている。

     ライトから今永に話しかけている達子。


達 子「私、野球なんてできないんだからこっち来たボールはあんたが全部取りなさいよ」


今 永「今、俺も忙しいんだ。あまり話かけるな」


     セカンドではうなづく洋平。


洋 平「行こう、周りを信じるんだ」 


     深呼吸をして投げる甚平。


審 判「ストライク」


     2球目、ボール。

     もう一度深呼吸をして投げる3球目、センターへの大きなフライ。


常 田(センターは女子、走者一掃だ)


     ボールを目でおう常田。


常 田(なに?)


     落下点にすでに入っているソラ。


常 田「松本、戻れタッチアップだ」


     少し出ていたが戻る松本。

     ボールをソラが取ると走る松本。


今 永「ホームに投げろ!」


     レーザービームを返すソラ。

     アウトになる松本。


今 永「よくやったぞ、ソラ」


     得意げなソラ。

     ベンチに戻っていく常田。


常 田(何なんだ、あのセンター、あの体格であの返球。化け物か?)


五 平「ツーアウト」


公 平「よっし、甚平。どんどんいくぞ」


甚 平「うん、にいちゃん」


     ボールを投げる甚平。


審 判「三振、バッターアウト」


     肩を作っていた石橋がマウンドに立つ。


浅高野球部メガネ「あれはうちのエース。スライム人間の石橋。球速は最高140とそこそこですが彼の肩甲骨、左肘など体のしなやかさから繰り出されるボールはバッターにはそれ以上の球速に見えます。たかが文化部、彼の球を打つことなどできないでしょう。


     四回裏三者凡退。

     五回ツーアウト、真希、三球全て空振り三振。


真 希「だんだんボールにあってきました。次こそはホームランです」

     

今 永「お前一球も当たってないだろ」


真 希「まあまあ、そんなことは置いといて守り、行きましょう」

    

     スコアボードは五回終了時点で0対0。

     浅高野球ベンチ。円陣を組んでいる浅高野球部生徒。

     ベンチで座っている俊とウミ。


 俊 「うちの野球部もこの程度ですか。仕方ありません。作戦Bに入りますよ。ウミ。審判にあなたが代打で行きなさい」


木 梨「そう言うことを勝手にやってもらっては・・・生徒会長」


 俊 「大丈夫です」


ウ ミ「はい、行ってきます」


     ウミ、ヘルメットを被りバッドを持ってバッターボックスに行く。


ウ ミ「代打です」

    

     じっと審判を見つめるウミ。

     ハッと気がついたような顔をする審判。


審 判「わかった」


ウ ミ「よろしくお願いします」


     ウミを睨んでいるソラ。

     ソラに気がつき睨み返すウミ。

     ソラを見ている五平。


松 本「木梨さん大丈夫ですかね」


木 梨「ああ生徒会長にも何か考えがあえるのだろう」


審 判「プレイボール」


五 平(とりあえず最初は様子見で外の低め)


     うなづいて投げる甚平。


五 いいコースだ


審 判「ボール」


五 平(さっきまでは取ってくれてたっていうのに)


五 平「ナイスボールだよ」


     冷や汗が垂れている審判。

     投げる甚平、ウミ、空振り三振。


松 本「くそっ生徒会長のやろう」


木 梨「待て、松本。これは一波乱起こるぞ。いけ九番、北野」


浅高野球部メガネ「木梨さんがまさかここで彼の名前を呼ぶとは。彼は高校で279打席も立っているのに彼の成績についている打数はたった170。彼の成績の3分の1以上を占めるのはフォアボール。これは彼の選球眼とカット能力によるものです。決して打率はいいわけではありませんがピッチャーの球数は今96球。疲れてきているここが好機という事なのでしょう。こここからまた始まりますよ。浅高、第二の陣が」


     バッターボックスに行く北野。

     1球目を見る北野。

     2球目カット、3球目カット。


公 平「五平」


     というと1塁ベースを指差す公平。


五 平「申告敬遠でお願いします」


     ファーストベースを指差す審判。

     ファーストベースへ向かう北野。

     マウンドへ行く五平。


五 平「落ち着いて、にいちゃん」


     ベンチで腕を組んでいる真希。


真 希「そろそろ秘策を出さなければないかもしれませんね」


木 梨「いけ、松本。相手のピッチャーの心をおれ」


松 本「はい」


     松本、2ボール1ストライクからレフト前へのヒット。


ひろ子「取れたわよ」


熊 原「取ったらすぐに返して」


ひろ子「わかったわ」


     投げずにショートの公平の元へ持ってくるひろ子。

     ショートの公平もボールをもらうとピッチャーの近くへ持っていく。


木 梨「田中、何があってもランナーをすすめろ」


田 中「はい」


     1球目をバントする田中。

     ピッチャーの甚平が取るもファーストへの悪送球で一点入りなおもランナー一三塁。

     息が荒い甚平。


真 希「仕方ありません。タイムお願いします」


審 判「タイム」


真 希「キャッチャーの五平に変わって高橋順平で・・・」


審 判「しかし、そんな選手はベンチに・・・」


真 希「いえ。彼はきます。きてください。オールラウンダー高橋さん」


高 橋「とう!!!」


    どこからともなく飛んでくる高橋。


高 橋「待たせたなお前ら」


公 平「本当に待ったよ」


洋 平「頼むよ、国庫から」

 

甚 平「にいちゃんがピッチャーなら」


真 希「いえ、ピッチャーは高橋さんではありません。ソラさんです」


     高橋を見て感激しているソラ。


浅高野球部メガネ「あれは数々の青森高校野球の都市伝説を生み出した男。スカウトが追っているものの公式戦や練習には絶対に現れない。彼と対戦した学校の練習試合のスコアブックを見るとピッチャーでは最速155キロバッターでは4打席連続ホームラン。まるで悪ふざけのようなスコアブックは本当に実在するのかも怪しい。謎の多い表舞台に現れないまさに裏の帝王、ディアボロス高橋!」


高 橋「おい!そこのメガネ」


浅高野球部メガネ「はい!何でしょうか」

浅高野球部メガネ(サインをもらうなら今しかありません)


     ニヤニヤしているメガネ、色紙とマジックを取り出す。


高 橋「気持ち悪い解説などいらん。その目にこの私のプレーを焼き付けろ。それから私はディアボロスではない。オールラウンダーだ」


浅高野球部メガネ「はい、後でサインいただけませんか」


高 橋「(大きな声で)断る」

     

     高橋に近づいてくるソラ。


ソ ラ「やっと会えました」


     ソラの表情。


  




     




     

 

    



 









アピール。


 








    



 




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