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Little kabotya’s story  作者: 富田林喜志
梅雨の嘘つきな少女
13/17

私の名前は恵

◯ 草原


     人形や風船がたくさんありそこの真ん中で遊んでいる少女。熊の人形と話をしている。


少 女「もう飽きた!」


熊さん「今日もお友達が来るからもうちょっと待ってようよ」


少 女「毎日、お友達お友達ってお人形さんしか来ないじゃん」


熊さん「でもこの草原を出るのは危ないんだ。あっお馬さんが遊びに来たよ」


少 女「やった」


     お馬さんの方へ走る少女。

     遊ぶ少女とお馬さん。


少女「あはは、あはは」


     遊んでいる2人を見ている熊さん。

      ×  ×   ×

     寝ている少女と熊さん。

     目覚める少女。

     熊さんがまだ寝ていることを確認すると静かに起きて走り去る。


少 女「熊さん以外のお人形さんはどこから来てどこへ帰るんだろう」


     草原を走っている少女。

     

少 女「いてっ」


     透明の壁に当たる。


少 女「いててってて」


     透明の壁の先にいる大きな分厚い本を持っている幼少期の熊原(6)。

     少女に気がつかない熊原。

     頑張って壁を叩いたり変な顔をしたりする。

     やっとで気がつく熊原。

     何か喋りかけているが少女には聞こえない。

     本に何やら書いて少女に見せる熊原。

     「名前、なんていうのと書いてある」


少 女「私の名前は恵」


     首を捻る熊原。


少 女「め・ぐ・み」


熊 原「え・う・い?」


     頷く少女。


熊 原「えうい?めぐみ?めぐみだ!」


     本に書いてみせる熊原。「めぐみ」と書いてある。

     再び頷く少女。

     本に書く熊原。「僕の名前は・・・」


◯ 熊原の家・熊原の部屋


     恵に起こされる熊原。

     

 恵 「健人、昨日は書けた?」


健 人「うーん、まあまあかな」


 恵 「朝ごはんできてるから、食べにおいで」


健 人「うん、わかったよ」


     ベッドの上で体を起こす健人。


健 人(最近、昔見た夢をよく見る。絶対に会えない少女との夢。友達がいない時ずっと見ていた夢。でも高校になって友達がで来てからは見なくなった。やっぱりこの本のせいなのかな)


     本を見つめる熊原。


◯ 道


     登校中の今永。

     雨が降っている。


今 永(もうちょっとで7月か)


     空を見上げる今永。

     ふと斜め横を見ると自販機がある。

     自販機に近づく今永。


今 永(流石にコンポタはまた来年だな) 

   


     

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