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Little kabotya’s story  作者: 富田林喜志
コンポタが好きな君
11/17

俺何がしたかったんだっけな

◯ 浅虫高校・視聴覚室


     ぼーっとしている今永。

     後ろで生徒会の仕事をしている俊とウミ。


◯ 高橋家・夜・回想


ソ ラ「高橋さんをかけて勝負です。私が勝ったら私の星を助けてください」


     にこりと笑うソラ。


高 橋「ああ、いいだろう」


◯ 浅虫高校・視聴覚室


     ぼーっとしている今永。


今永N「あれから高橋とソラは来なくなった」


     頑張って高橋を呼ぼうとしている真希。


真 希「オールラウンダー高橋さん、オールラウンダー高橋さん」


今永N「と真希も頑張って呼び寄せようとしていてこの始末だ」


     今永のところにくる真希。


真 希「高橋さんはどこに行ったんでしょうか」


今 永「地球の命運を賭けた勝負でもしてるんじゃないか」


真 希「それは激アツな展開ですね。是非撮影したいです」


     立ち上がる俊。


 俊 「よしできた」


     俊に近づく真希。


真 希「できました!?」


 俊 「ああ、こんな感じでどうだ」


     書類を俊から貰うと読み始める真希。


真 希「いい感じです」


     近づいてくる今永。


今 永「何を書いてもらっていたんだ?」


真 希「それはですね。校庭の使われていない一部をかぼ茶畑にする申請書です」


今 永「そんなことしていいのかよ」


真 希「はい!理由は係長にでっち上げてもらいました」


今 永「お前な」


 俊 「でっち上げてなどいない。野球場もサッカー場も新設したこの浅虫高校では確かに年々校庭を使う機会が減っている。新しい試みとして農作をするのは悪くないだろう。それに普通であれば農家の手伝いがいるが真希の実家はかぼちゃ農家だそうだ。人件費削減を考えてももってこいだ」


真 希「だそうです」


     真希の表情を見る今永、真希の純粋な目に負けため息をつく。


今 永「わかったよ」


真 希「早いと二週間後には畑作りを始めます。次の映画部の大仕事です。今永さんもお願いしますよ」


◯ 道・夕


     1人歩いている今永、ため息をつく。

     

今永N「俺何がしたかったんだっけな」


     空を見る今永。


今永N「野球が終わってからただの日常がまた始まった。俊が来て頼まれることも減り、達子も演劇部に戻った。ソラもいなくなり高橋もいなくなり急に嵐のように去っていった日々は・・・」


     後ろから走ってくる真希と公平。


真 希「今永さん」


     後ろを見る今永。

     今永の手をひっぱり走る真希、連れられて走る今永。



今 永「どうした」


公 平「兄さんが、兄さんがあれから家に帰ってこないんだ」


真 希「事件の香りです。高橋さんは本当に宇宙に行ってしまったのかもしれません。探しに行きますよ」


今 永「ああ、仕方ないな」


     笑っている今永。


今永N「こいつは俺をいつも走って連れて行ってくれる。真希についていこう。とそう思った」

  

      





    




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