風の吹く日
休日のあなたと一緒に、同じ風景を見ようと思って。
しばらく 出かけていなかったのもあり
友達を誘って 出かけることにした日
行き先を勝手に決めるのも何だから
友達にどこへ行きたいかを尋ね
私の良いところで と答えをもらう
私任せだと 特に何もない場所へ向かう
退屈されないと良いけれど
少し心配はあるものの お弁当用意して
友達を連れて 出発する朝
私の部屋の扉から行こう
一緒に廊下の先へ
最初は上から
雲が海のよう きれいな青ときれいな白
この下には広い川があるんだよ
川縁に集落があって
たまに雲が晴れる時 小さな民家の列が見える
下へおりて 風がやまない中を歩く
雲が早く流れて 太陽が見え隠れする
水の引いた川は 石の上を歩けば濡れないから
進む速度が遅いと 周りがよく見える
ゆっくり風景を楽しもう
滝の場所まで よく頑張った
ずっと傾斜を上がってきたし 少し休もう
きれいでしょう? 冬は氷の壁になる
冬になったら また一緒に来ようね
わかるかな あそこにカモシカがいるの
こうして見ると 背景に溶け込むような色だよね
慣れると見つけやすくなるけれど
さぁ また登りだけど もう少し頑張ろうか
ちょっと天気があれだけど
あっという間に正午も過ぎて ここで休憩
風が強いこの場所が 私はとても好きで
標高は1700mくらい 草原の向こうは下界だよ
下から見ると ここはいつも雲の中なの
お弁当 食べよう
ふんぱつしたから 牡蛎のパイとかタルトだよ
フライドチキンもあるし 野菜もあるから
何でも好きなの 好きなだけ食べて
いっぱいあるからね
・・・でも 牡蛎が好きか 聞いてなかったかも
普通のお弁当も 作っておいて良かった
牡蛎が苦手だったら こっちを食べてね
ブリは食べられる?美味しいんだよ
食べ終わって 遠景に見えた森へ進む
引っ切なしの風の中で
道のない場所を 歩き続ける
ずいぶん下りた森林の横に 鹿の群れ
いつもと違う私たちが 少し眺めた 午後のひととき
日が傾く頃
早かったねと 二人で笑う 空に近い丘の上
風が吹くと 沢山の呼吸が合わさって
自分たちもその仲間入り 自然の一場面に変わる
疲れた? 少しだけ
もう帰るよ 楽しかったね
また出かけよう
交わす声が 一日の終わりの挨拶に変わる
またね と手を振って
昼と夜の混ざる空の間を縫って
お互いの棲み処に帰る時間
お疲れ様でした
また一緒に 出かけようね
一緒に来てくれて 楽しかったです
ありがとう