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神々たちの日常  作者: ほなみかん
新参者の神様
7/9

電脳神の苦悩

新参神様視点です。


「ーー顔を上げて。」


そう声をかけられ、僕はゆっくりと顔を上げる。





ーー息を呑む。



そこに座するのはまさしく全ての最上位。


この空間の全てを支配する存在感。

言葉を発することすら許されないほどの威圧感。

この世のものとは思えない美貌。



その全てに。

心の底から恐怖を感じた。


顔を上げただけなのに、それすらも畏れ多く感じてしまう。



冷や汗が僕の額を流れる。

息をするのも忘れて、ただ固まる僕に、その存在はまた声かけた。


「ーー名は?」


一瞬、何を聞かれているかわからなかった。


なは?なわ?縄?

ーーダメだ、頭が混乱してわからない。


軽くパニックを起こしている僕に助け船を出すように、僕の側にいる男は目の前の存在に声をかける。


「ーー輝夜様。お目覚めになられたばかりで大変恐縮でございますが、少し、お力を抑えられた方がよろしいかと。でなければ、この新参の神は輝夜様の威圧感にあてられ、言葉を発することすら困難にございます。」



ーー輝夜様。


そう呼ばれた目の前の神はその男を一瞥した後、

無表情のまま頷いた。



ーーふと、力が抜ける。


僕にかかっていた威圧感が幾分か軽くなったようだ。

忘れていた呼吸を再開させる。


まぁ、ともあれ。

あたりの状況を確認するだけの余裕はでできた。







とりあえずは、今の状況を確認するために、今この瞬間までの僕のことを思い出してみようか。


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