レベルアップしている従者
かなり短いです。ちょっとしたおまけみたいなものだと思って読んでください。
支度を終えた私は、障子の外に控える従者に声をかける。
「喰、終わった。」
そう言うと、
失礼いたします。そう言って私の従者は障子を開けて室内に入ってきた。
「よくお似合いでございます」
ふわりと微笑んでそう私に告げた。
ずっと着てるのになぁなんて思いながら、
「ありがとう」と告げる
従者は私の答えに満足げに頷くと、
「朝餉の準備が出来ておりますが、いかがいたしましょう。」と聞いてきた。
私は少し悩んで、
「部屋に運んで。」
そう告げた。
すると、喰はわかっていたかのように頷いた。
「かしこまりました。それでは、こちらにご用意させていただきます。」
そう告げた後の行動は早かった。
素早く私の眠っていた布団と寝間着を亜空間にしまったかと思うと、続いて朝餉用の机が出てきた。それに続くように私の朝食が出でくる。
煮物、汁物、野菜、魚、どんどん出でくる。
そして最後の一品が出てくるとその空間は何事もなかったかのように閉じられた。
――そして私の朝餉の準備は完了したのだった。
その間なんとコンマ数秒。
…速い。速すぎる。用意周到過ぎやしないか。
そうして喰はにっこりと微笑み、
「さぁ、お召し上がりくださいませ」
そう告げた。
…二百年の間に効率上がったなぁなんてそう思うのだった。
輝夜の記憶では数秒だったはずなのに、目にも留まらぬ速さで朝食が用意されていくことに少し呆然としています。
従者(*^▽^*)
主人Σ('◉⌓◉’)