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ニュクスの灯ビザーファイル・黒蝶の羽撃きは、異世界の煌めき。  作者: 七枝 繁
イスー連続少女殺人事件編
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第二十七話 歌

挿絵(By みてみん)

ノアver.メイド服(?)

第二十七話 歌



ゴブリンの群れを虐殺・・・元い退けた後、私はドエムローと一緒に荷台の方に乗っていた。

何故かって?そりゃ、流石にあれだけボロボロなのにモノの様にぶち込まれた彼を放置できなかったのと、あの侯爵とセバスのビミョーな雰囲気の中でずっと座ってるのは退屈だったからだ。

とりあえず暇なので、少しドエムローの傷の具合だけでも見ておこうと兜を取ってみると、クリスティアと同じツノが生えてた。少なくともヒューマーかアニマーに見えたんだがな。


(あら、もしかしてムロムロちゃんってジーニィガエリじゃない~?)


(ジーニィガエリ?その前にムロムロちゃんってどーよ?)


相変わらずリリィの字のセンスが分からねぇ。


(エムロ~ムロムロちゃん、可愛いでしょ?あ、そうじゃなくてムロムロちゃんの家系のどこかでジーニィがいるとね、稀に先祖返りみたくジーニィの角を持つヒューマーが生まれてくるの)


(へえー。隔世遺伝みたいなもんか)


(そんな感じね。本家のジーニィよりは戦闘能力は劣るけど、並みの種族よりも筋力はあるし回復速度も速いわね。だからかな?彼が放置されたのは)


(なるほどねぇ)


そんな会話をしながら鎧を外していく。


(しかし思ったより酷いわね~)


(ああ、これはいくら回復が速いとはいえ放置すべきではないだろう)


そう思ったものの、回復道具なんて殆ど持ってない。ギルドで買った包帯と布くらいか。


(なぁリリィ、この世界の魔法で傷が一発で消えるとか、回復するスキルとかないのか?)


(ないわけじゃないけど、どれもユニーク魔法やスキルね)


(そうか、まぁ仕方ないな。とりあえず手持ちの包帯と布でどうにかするか。感染症にならなきゃいいけどな)


(そうねぇ、こっちの世界じゃ抗生物質なんて無いからね~)


(BAR 穴とかで買えればいいんだけどなぁ。そもそもこの世界のウイルスが向こうと同じとは限らないから意味ないか?)


(うーん。あそこならコッチ用の抗生物質もありそうだけど、そう簡単にくれるかしら?)


(ま、あるかどうかも分からないし使わない様にやるしかないな)


(それが一番ね)


そんな話をしてる間に中々いい感じに包帯男が出来上がっていく。

一人でしかも少女の体になっているので大変だが、向こうで散々覚えさせられた技術は死んではいなかった。

それでも根本的な治療にはなっていないし、薬も何もないのでドエムローは苦しそうに眠っている。

ホント、侯爵の荷台が荷物の割に無駄にデカくて助かった。


(ファァーア。なんか眠くなってきたわ~)


(それじゃ、ハイ)


そう言ってポシェットからリリィ専用の睡眠用バスケットを取り出す。


(あら、ありがとう。それじゃ~おやすみ~)


ふむ、ソレにしてもする事がないな。あんま眠くないけど、広いからゴロゴロはできるな。


・・・

・・・・

・・・・・


暇だ。チョー暇だ。

こんな時は音楽でも聞ければいいんだがなー。

指輪の中に音楽データでもないか色々いじってみるが、残念ながらスマホのデータが全部移動しているわけでなく移動しているのはレゲメトン関係ぐらいの様だ。

そういえば、向こうでは良くカラオケいったなぁ。

特に紗彩が好きで高校生の時はしょっちゅう付き合わされたな。

あ、そうだ、少女の姿で声も高くなってるから男の時にオリジナルの音程で歌えなかった女性ボーカルなんか結構今なら歌えるんじゃないか?


「あー、あー」


うん、行ける気がすると思う。どうせみんな寝てるし馬車の走る音はそこそこ煩いしこっそり歌えば大丈夫やろ?



"舞う風に 空を見上げれば

ほろ苦い あの想いが蘇る  


どうして人は 出会い 別れ 

消えていくのに 笑い 泣き

生き続けるのでしょう


本当は誰よりも 臆病な私なのに

貴方の瞳には 恐れを知らない私がいる


何時も 傍にいるのは 私でない私

真実を 隠さなければ 傍にはいられない


本当は そんな言葉ではなく

伝えたい 言葉があったはずなのに

何故に風が 言葉を変えるのか

ただ貴方を見つめているだけなのに

何より伝えたい言葉が出てこない


散る花が 美しいならば

この恋は 煌めく流れ星


どうして人は 夢みて 願い 

消えるその時に 信じ 託し   

散りゆくのでしょう


本当は誰よりも 卑怯な私なのに

貴方の隣には 誰かの願う私がいる


今日も 貴方に近くに 仮面の聖女

相貌を 隠さなければ 私でいられない


本当は そんな姿ではなく

感じてほしい姿があったはずなのに

何故に縁は姿をも変えるのか

ただ貴方に見てほしいだけなのに

何より見せたい姿が映らない


本当はそんな言葉ではなく

伝えたい言葉があったはずなのに

何故に風が言葉を変えるのか

ただ貴方を見つめているだけなのに

何より伝えたい言葉が出てこない


巡り合えた運命(さだめ)すらこの想いを邪魔するのなら

この星の祝福よりも 貴方の御心に抱かれていたかった


だからせめて最期は微笑みで 

 次の生まれに祈りましょう 

どうか神様 この恋を・・・ "



(流石~上手いわね~。でも急にどうしたの、歌なんて・・・って、ちょっと、ノアちゃん?なんで泣いてるのよ?)


(え?あ・・・わからない。何で私、泣いてるんだろ?あれ?あれ?涙が止まらない・・・)


(はぁ、そう・・・なのね。いいわ、よしよし)


(・・・)


その後、頭にのったリリィは私が泣き止むまで羽で撫でてくれた。しかし、なんで泣いたのかはさっぱりわからん。

一体どうなってるんだろうか?変な病気か?でも突然泣き出す病気なんて聞いたことないな。うーん。

そんなこんなで色々考えたが結局答えはでずに夜が来た。

馬車を止めて野宿の準備をしてるとドエムローが起きてくる。

なんか普通に過ごし始めた。しかも力仕事までしている。いや、させられてる?

問題はそこじゃなかった。あの状態のドエムローをこき使うとかドSにも程があるだろ。あの二人割とヤベェ奴かもしれん。

昼間までうなされて立つことも無理だったのに・・・。大丈夫なのか?


「サー・ドエムロー、もうお体は、大丈夫なのですか?」


気になりすぎるのでとりあえず聞いてみた。


「ええ!ありがとう御座います。聖女様が直々に看病して下さったとか。御かげでもうピンピンです」


平然とマッスルポーズをするドエムロー


「そ・・・そうですか。それは良かったですわ」


(なぁリリィ、ジーニィってこんな回復するのか?クリスティア程の重症ではないが、どう考えてもおかしすぎないか?)


(え、えー・・・まぁ、なんていうか、そういう事もあるんじゃない?ホラ、もしかしたらノアちゃんの歌が効いたのかもよ~?)


(おいおい、歌で怪我が治ったらそんな楽な事はないだろうに)


(え、えー。アハハ、ジョークよ、ジョーク・・・)


(リリィ、変なモノでも食ったか?)


(食べてないわよー。貴方とずっと一緒にいたでしょ!)


そんなこんなでドエムローの謎は解決せずに夜は更けていく。

そして思わされるのであった。昼の間にやっぱ無理にでも寝とくんだったと。

本当についてないというか、タイミングが悪いというか。

見張りの番が回って来たとたん急に眠気がしてきて、魔物よりも恐ろしい睡魔と戦うので死にそうだった。




できればこんな感じでアイキャッチ風にキャラが一人乗っかる感じでやっていきたいですね。

まぁ、絵を描くと一気に更新が遅れるので無理がありますが!

とりあえず絵を描くのはおわりましたが少しばかりペースがスローダウンします。

出来るだけ二日に1話は書きたいと思ってます。

それでは、どうぞよろしく。


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