プロローグ
初めまして、七枝です。
これから始まりますは、ニュクスの灯という結社の一人のエージェントのお話。
当初彼は主役ではなく脇役でしたが、異世界転移物を書きたくなった為
彼の話が先に始まりました。
果たして彼はどうなってしまうのか?
それではプロローグからどうぞよろしく。
プロローグ
遥かな昔、地球は神々と呼ばれる者達によって占有されていた。
神々は、時に地球の生命を愛で慈しみ、時には生命をも使って戦争を巻きを起こした。
だが、神々の黄金の日々は永劫には続かなかった。神々の真なる敵「大いなる災い」が現れたのだ。
神々は、自らと宇宙の力を使い「大いなる災い」と戦いおびただしい犠牲の元に真なる敵を封印することに成功した。
だが激しい戦いを繰り広げた地球は疲弊し無残な姿に変わり果てていた。
その様子を見た神々は嘆き悲しんだ。神々は地球再生への管理人を幾らか残し、全ての祝福を込めたピトスを彼らに渡すと地球を去っていった。
地球に残った神エピメテウスはそれを喜んで受け入れたが、神プロメテウスはその強すぎる祝福に不安を感じていた。
そして時は過ぎ彼の不安は現実となった。地球に隠れ潜んでいた「大いなる災い」の残滓がエピメテウスを唆しピトスの祝福を我が物にせんと喰らったのだ。
それにいち早く気が付いたパンドーラーは、自らを犠牲にして残滓ごとピトスを砕いた。
砕かれたピトスは、激しい衝撃と共に祝福を載せたまま地球の各所に飛び散っていった。
気が付けば管理者として残っていたのはプロメテウスだけであった。そして彼はこれから起こる「匣の災い」という惨事を予見してしまう。
それからプロメテウスは数千年という長い長い年月を「匣の災い」から人類を救う為に地球を旅するのである。
いつしか彼の活動はその長い年月の間に人間に引き継がれ、人類を神々の遺産から守る結社「ニュクスの灯」となった。
そうして、今もニュクスの灯に所属するエージェント達は人類の存続を懸けて戦うのであった。