表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

君は手で話をする

作者: 古瀬

君は音が聞こえない。

君は音が聞こえない

僕も声も君の声も。

君は補聴器を付けると少し聞こえる

でもとても疲れる。

君は聞こえない

聞こえるようにはならない。

僕は聞こえる

でも簡単なことで聞こえなくできる。

君は歌が好きだ

君はよく歌う。

僕も歌が好きだ

でも君の歌が何の歌か

歌を聞くだけでは分からない。

君はよく、悲しい顔をする

君は手で話をする。

僕は口で話をする

君は話しかけてくれる

僕には少ししか理解することが出来ない。

君は手で話をする。

僕は少し覚えて、少しだけ手で話が出来る。

君は喜んでくれた。

僕は君と話せて、喜んでくれて嬉しかった

僕は喜ぶ君を見たくてたくさん覚えた。

君は沢山喜んでくれた

僕は嬉しかった

君はよく、笑うようになった。

僕は君といる事が増えた

君の笑顔、少し長い髪、

眼鏡を外した時のくりくりした目、

君の少し下手な歌、優しいこと。

僕は君の事が好きだ。




古瀬


最後まで読んでいただきありがとうございました。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ