大雨特別警報
いつ頃だっただろう。大雨警報は
大雨特別警報へと、変わっていた。
正直、大雨特別警報ってなんだろう?
それが、僕も含めてみんな思っていたこと
ではないかと思う。
確かに、大雨がすごいし、用水路の水は増えているけど
まだ大丈夫かな?とそのときは思っていた。
念のため、僕と嫁はケーブルテレビの
河川情報を見ていた。確かに水は増えていた。
祖父母と両親とも連絡をとりながら、
23時頃、念のため川から少し離れている
両親の家まで避難することにした。
そのころ、近所の人は、少し離れた大きな
駐車場へ、車を移動させていた。
僕らも移動させては?と声をかけられたが、
とりあえず、両親の家へ避難した。
ちょうど家を出た頃だろうか、隣の町が
明るく光っていた。
僕は、大雨の対策で何かしてるのかと
呑気に思った。しかし、その直後、
大きな爆発音がした。
何の爆発なのかわからない。Twitterなどを
使って調べるがなかなか出てこない。
とりあえず、急ぎ両親の家へ向かった。
家の猫たちは、念のため、2階に避難させた。
両親の家の辺りはまだ川の水も余裕があった。
川の心配はなかったが、爆発の影響で
家のシャッターが壊れていた。
爆発は、工場からのもので、川の水が
工場のアルミと反応し、爆発したそうだ。
この爆発は30キロ以上離れた町まで
聞こえていたそうだ。
この爆発で、これはただごとではないぞと、
少し恐怖を覚えた。
両親の家では、隣の祖父母と弟がいた。
ケーブルテレビの川の様子をみんなで見つめた。
そこに映っていたのは確実に少しずつ
水かさを増していく河川の様子であった。