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手に入れたばかりの幸せ。
僕は昨年、最愛の人と結婚、すぐに家を購入した。
家は僕の生まれ育った地元の、祖父母と両親の家の
近くで購入した。祖父母に大変よく面倒を
見てもらっていて、祖父母は僕が地元へ帰ることを
熱望していた。僕が長男ということもあり、
地元へ残ってほしいと言う思いもあったのかもしれない。
今までお世話になった気持ちや、地元の雰囲気などは
好きだったので、地元で家を購入することにした。
嫁は祖父母、両親ともに仲良く関わることができていて、
家族で祖父母の家に集まり、夕食をともにするなど、
仲良く暮らしていた。
新居では僕と嫁、あとネコが2匹。幸せな生活を過ごしていた。
本当に平凡な、平穏な毎日が幸せに過ぎていた日々。
それが、7月7日。平年なら問題なく織姫と彦星が
出会うその日に、忘れられない出来事が起こるとは
知る由もなかった。