義理の妹の威嚇
ねえ、最初に言っとくけど変な夢見ないでね
可愛い義理の妹と恋に落ちるとかいうキモい夢
父の再婚が決まって新しい母さんと、その娘がうちに引っ越してきた日にそう言われた
はは〜ん
新しい母さんが、柚子は中学の時はモテモテだったのに、高校生になってからはあまりラブレターを貰って来なくなったって言ってたけど、この態度の悪さが原因だな
「…柚子さん、もう少し言い方ないかな、僕は君の持ち込んだベットの組み立てをやってあげてるんだよ?」
「この白いお姫様っぽいデコラティブなベット組み立て大変」
「そうやって僕を威嚇する前に、お手伝いしてもらっちゃってすみませんねえ、とか言うべきじゃないかな」
「着ているかわいい服が、可愛くない態度で台無しですよ」
「それに僕には好きな人いるから、無駄な心配はしなくていいよ」
嘘だけど
「あと、たまたまだけど、柚子さん僕と誕生日一日違うだけじゃないですか?」
「それで妹ぶるのはいかがなものかと思いますよ」
「僕たち同い年なんだから」
「うわ〜なんか見た目通りのしゃべり方」
「チェックのシャツ着てる奴ってそういうしゃべり方するよね」
「…基本、一度もチェックのシャツを着ないで大人になる人間なんかいないのでは?」
「柚子さんの言う通りだとするとこの世の男はみな同じしゃべり方をするということになりますよ」
フンッて顔をして柚子さんは横を向いた
おい、せめてベットマットにシーツをつけるくらい自分でやれよっ
お前は姫かっ
ふう、先が思いやられる
ああ、嫌だなぁ親の再婚
父さんもせめて25年前、俺や柚子さんが高校生の時にしてくれればよかったのに…
万が一ひとつ屋根の下、あの痛いおばさんと恋が生まれたとしてもニート同士じゃあ…
ねえ?




