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義理の妹の威嚇

作者: 川本千根
掲載日:2016/03/29

ねえ、最初に言っとくけど変な夢見ないでね


可愛い義理の妹と恋に落ちるとかいうキモい夢


父の再婚が決まって新しい母さんと、そのむすめがうちに引っ越してきた日にそう言われた


はは〜ん


新しい母さんが、柚子ゆずこは中学の時はモテモテだったのに、高校生になってからはあまりラブレターを貰って来なくなったって言ってたけど、この態度の悪さが原因だな


「…柚子さん、もう少し言い方ないかな、僕は君の持ち込んだベットの組み立てをやってあげてるんだよ?」

「この白いお姫様っぽいデコラティブなベット組み立て大変」


「そうやって僕を威嚇する前に、お手伝いしてもらっちゃってすみませんねえ、とか言うべきじゃないかな」


「着ているかわいい服が、可愛くない態度で台無しですよ」

 

「それに僕には好きな人いるから、無駄な心配はしなくていいよ」


嘘だけど


「あと、たまたまだけど、柚子さん僕と誕生日一日違うだけじゃないですか?」

「それで妹ぶるのはいかがなものかと思いますよ」

「僕たち同い年なんだから」


「うわ〜なんか見た目通りのしゃべり方」

「チェックのシャツ着てる奴ってそういうしゃべり方するよね」


「…基本、一度もチェックのシャツを着ないで大人になる人間なんかいないのでは?」


「柚子さんの言う通りだとするとこの世の男はみな同じしゃべり方をするということになりますよ」


フンッて顔をして柚子さんは横を向いた


おい、せめてベットマットにシーツをつけるくらい自分でやれよっ


お前は姫かっ


ふう、先が思いやられる


ああ、嫌だなぁ親の再婚


父さんもせめて25年前、俺や柚子さんが高校生の時にしてくれればよかったのに…


万が一ひとつ屋根の下、あの痛いおばさんと恋が生まれたとしてもニート同士じゃあ…


ねえ?


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― 新着の感想 ―
[良い点] 巧い ! ミスリードにまんまとハマりました。 表現力も練達で、お見事です。 [一言] 意外な結末。切れ味鋭く、面白く、印象深い短編を書くのは至難の業です。 この作品は、短編のお手本ですね…
2016/04/07 07:59 退会済み
管理
[良い点] オチで笑いました。まさかの大どんでん返しにやられています。なるほど、と最初から再度読み返すくらいに。
感想一覧
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