あけちともあきさんに聞いてみた
「まずはお名前をお願いします」
あけちともあきと申します。
「書籍化作品までにどんなジャンルの作品を書かれていましたか?」
ファタンジー作品です。
ただ、それ以前には伝奇ものやTSもの、ラブコメ、SFなどを書いておりました。
「デビュー作と、その経緯など。どのような形でデビューが決まりましたか?」
デビュー作は、「いきなり大魔導!」です。
実はこの時、店長職だったのですが、二名しかいないスタッフのうち一人が病気で倒れ、本部からの指示で二週間連続でワンオペをしておりました。
その時の会社への怒りと憎しみをぶつけ、頭のおかしいコメディに仕立て上げたものがランキングを駆け上がりました。
気づくとアース・スターノベルさんから打診を頂戴しておりました。
「デビュー作を書き始めた時、ぶっちゃけ今みたいな人気がでると思っていました?」
人気と言ってもまだまだです。
ただ、マニアックな作風を愛してくださる読者さんに恵まれ、支えられております。
「どんな点を売りにしようと思って書きましたか?」
王道ならこうする! を横にずらした展開と、しかし着地点が同じところという部分です。
「周囲の評価、評判は、その売りと一致しましたか?」
バッチリ一致しました。
作者の想像を越えていたのは、読むと妙に元気になる、などと向精神薬的な効用を幾つか報告されたことです。
「普段から、面白いものを書くためにどんな工夫をしていますか?」
王道を摂取しています。
そのうえで、普通ならこうするが、少しずらす……、という展開を心がけます。
着地点は誰もが望む王道。ただ、過程が頭おかしいと言われたら本望です。
「読書はどれぐらいの頻度で読んでいますか? 月に何冊ぐらい」
デビュー時は月に十冊程度読んでいましたが、今はもっぱら動画や映画でインプットしています。
月に三冊程度でしょうか。
「読書量は書く際の面白さに比例すると思いますか?」
しないと思います。
言葉遣いや基本的な王道の展開などは、読書から取り入れたほうが効率がいいとは思いますが。
「どんな本がお勧めですか?」(影響を受けた本や、参考になる資料など)
『旅はゲストルーム』二巻あります。
建築家の筆者が、世界中のホテルを旅して、ホテルの部屋の内寸や配置をスケッチしたものと旅の小洒落た思い出をひたすら書き連ねた本です。
いつまでも何回でも読めます。
参考にしているのは、ノンフィクションの風土記です。
「面白いものを書くために必要な質って何が考えられますか?」
時代にマッチした感性か、それがないならば受けるまで休まず色々なものを書き続けられる、執筆そのものを好きな性格だと思います。
「デビュー後の今、デビュー前の自分にアドバイスするとしたら、どんなことを言いますか?」
そのままでいけ。
「どんな環境で書いていますか?」(自宅か・喫茶店か。また、どのようなハード・ソフトを使用してるか)
自宅、PC、メモ帳か、小説投稿サイト直書きです。
「どうやってネタを考えているの?」
映像作品を見ながら、ぼんやりと展開をなぞり、「俺ならこうする」を何度もやります。
作品テーマに合わせて考えながら散歩したり、おもちゃで遊んだりし、朝にシャワーを浴びて形としてまとめます。
「自分の中で小説の書き方の軸は決まってますか?」
朝執筆です。
出勤前は明確な締切があるため、とてもはかどります。
「読書以外の趣味と、その趣味が作品へ影響している可能性はありますか?」
トランスフォーマーを集めてまして、これを触っているだけで全てのストレスが雲散霧消していきます……。
家が埋め尽くされていきます……。
久々の投稿です!
あけち先生ありがとうございました!!