池中織奈さんに聞いてみた
著作
レジーナブックス
「転生少女は自由に生きる。」
「妃は陛下の幸せを望む」全2巻
レジーナ文庫
「転生少女は自由に生きる。」
アイリスNEO
「エリザベス・ナザントという令嬢」
※第四回一迅社文庫アイリス恋愛ファンタジー大賞銀賞受賞。
楽ノベ文庫※電子書籍のみ
「魔王城管理長セフィの日常」
※第3回お仕事小説コン楽ノベ文庫賞受賞
KADOKAWA
「双子の姉が神子として引き取られて、私は捨てられたけど多分私が神子である。」1.2巻
著者ページ
https://mypage.syosetu.com/64980/
(お願い)
*質問内容には、すべてブッチャケちゃってください。
お答えするのに問題がありそうな項目は、お答えいただかなくて結構です。
「まずはお名前をお願いします」
池中織奈です。
「書籍化作品までにどんなジャンルの作品を書かれていましたか?」
webに投稿し始めた当初は当時はまってた不良ものとか書いてました。
小説家になろうに来る頃には大好きなファンタジーばかりになりました。
応募用では現代もの書いたりとかもいろいろしてました。基本的に剣と魔法の世界が多いです。
「デビュー作と、その経緯など。どのような形でデビューが決まりましたか?」
デビュー作は『転生少女は自由に生きる。』です。
アルファポリスの恋愛小説大賞に応募していて、受賞には至らなかったけれどそれがきっかけで目に留めていただきデビュー出来ました。
「デビュー作を書き始めた時、ぶっちゃけ今みたいな人気がでると思っていました?」
思ってなかったです。いまだになろうの自作の中でもトップ5の総合ポイントとかでびっくりしてます。
「どんな点を売りにしようと思って書きましたか?」
売りは特に考えてなかったです。
乙女ゲームものを書いてみようと思った最初でした。あとは逆ハーより特定の相手とくっつくのが好きなので相手は最初から統一されてました。
あとは最終的にハッピーエンドにしようというのと、主人公たち姉弟を仲良くさせようとかしか考えてなかったと思います。
「周囲の評価、評判は、その売りと一致しましたか?」
主人公のルビアナの事を好きになってもらえたりはしたんだろうなと思います。あと脇役を魅力的に出来たのかなと。
「普段から、面白いものを書くためにどんな工夫をしていますか?」
どちらかというと流行を追うというより、書きたいものを書くようにしています。
流行のもので書きたいものがあれば書きますが、他に書きたいものがあればそちらを書くようにします。
自分が書きたくて、キャラクターが動いている作品を書いた方が面白くなると思います。
また登場人物たちが無理のない範囲でというか、その登場人物らしく動くことは気を付けています。
物語のあらすじのために登場人物を無理に動かしたり、しゃべらせたりするのは読者様にも伝わると思います。
なので書くときは大抵、こういう性格でこういう場面だったら、この登場人物はどういう事を言うかというのを考えて書く事が多いです。
あとは書いた事ない色んなストーリーや書いた事がない性格のキャラクターに挑戦してみる事は出来る限りするようにしてます。
最初は書きにくいキャラクターでも、何度か経験を重ねているうちにそういうキャラクターを書く事が出来るようになると思っているからです。
「読書はどれぐらいの頻度で読んでいますか? 月に何冊ぐらい」
紙の本で15~30冊です。ほぼライトノベルです。児童ファンタジーも好きなのでたまに読みます。
あとは別にWEBでなろう作品も数冊分は確実に読んでます。
漫画含めるともっと読んでます。
「読書量は書く際の面白さに比例すると思いますか?」
人によると思いますが、売れている本や読み終えて興奮するような面白い本を読んだら影響を受けると思います。
色んな書き方や自分の想像しないような物語を描く作家様の作品に遭遇出来たら、色んな参考になります。
私の場合は好みの本を見つけると興奮して、私も同じように読者様が読んで興奮して、心に残る物語を書きたいという気持ちでいっぱいになります。
面白い本に出会えた後の方が書く意欲も湧いて、そうやって興奮している時の方が色んなネタが下りてきたり、一日中執筆出来たりします。
逆に読まない時は執筆量も低下したりします。
「どんな本がお勧めですか?」(影響を受けた本や、参考になる資料など)
茅田砂胡先生の『デルフィニア戦記』から続くシリーズ。
登場人物たちの行動や台詞が本当にその登場人物たちらしいのがいいなと思っています。台詞などが本当に自然で、それでいて面白いです。
茅田砂胡先生作品は読むときに大抵、大興奮しています。メインの登場人物たちが魅力的な作品です。
読書量多い方だと思いますが、現状、読んだ中で一番楽しくて面白くて大好きな物語と断言出来ます。
上橋菜穂子先生の『獣の奏者』
上橋菜穂子先生の作品は世界観に深みがあって、登場人物たちが生きていることを実感させられる文章なのが好きです。
『獣の奏者』以外も読んでいるんですが、上橋菜穂子先生の作品は全部上記の事が感じられるので参考にもなると思います。
林トモアキ先生のシリーズ。
全部繋がってて、伏線になっていたりして凄いなと思います。毎回シリーズの最後の盛り上がりが凄まじくて、広げるだけ広げた伏線の回収が凄いです。
長いから読むの大変でしょうが、繋がった物語とか好きな人には読んでほしいなと思います。シリーズの最後に大興奮して、この位読者様に何か思わせるもの書きたいと執筆意欲をもらいます。
基本的に長いシリーズとか好きです。繋がっている話とか、子供の話とか。
なのでなろうでもよく関連作品書きたくなってつなげたりしてしまいます。
「面白いものを書くために必要な質って何が考えられますか?」
自分が楽しんで書くこと。あとは色んなことに興味を持つこと。
あと現状に満足しないことと、立ち止まらないことでしょうか。
楽しくなければ読む側も楽しめないと思いますし、色んな事に興味を持ったら自分の書く色んな可能性が広がると思います。
満足してしまえば、自分の中でも面白いものってそこで打ち止めになると思います。
もっと面白いものが書けるはずだと立ち止まらずに書き続ければ、結果は出なくても未来への糧にはなります。
「デビュー後の今、デビュー前の自分にアドバイスするとしたら、どんなことを言いますか?」
とりあえず書き続けましょうとしか。
「どんな環境で書いていますか?」(自宅か・喫茶店か。また、どのようなハード・ソフトを使用してるか)
自宅です。テレビ見ながらや音楽聞きながら作業している事が多いです。
人がいると落ち着かないですし、人の声が聞こえていると作品に入り込めないので外では基本的に書かないです。
それに音楽聞きながらだと急に歌ったりします。
あとはこの登場人物がこの場面にいたら何を言うか、どうするかなど考えすぎて口から台詞がぶつぶつ漏れたりします。
どうするかと考えて口に出て、そのままその台詞を小説に使ったりします。
台詞とか考えて思いつくより、先に口に出ます。
深く考えて出た台詞よりその登場人物がこの場面でどうするって考えて勝手に口から出たり、思いついたままに書いた言葉の方がその登場人物らしいです。
「どうやってネタを考えているの?」
ふと思いつく事が多いです。
空を見上げていたり、椅子に座っていた時に急に場面が思い浮かんだり、台詞が思い浮かんだりします。
あとは王道をひねった話が読むのも書くのも好きなので、王道的設定から考えたりします。
短編書いた後に、その登場人物の気持ちのままで連想していって長編になる事も多いです。急に、「あ、これいいな」って出てきます。
あとは夢で見た光景が面白かったから、そこから作ったりもします。
気分が良い時はどんどん幾つも急に思いついたりします。
「自分の中で小説の書き方の軸は決まってますか?」
登場人物の性格がぶれないようにしたい。その登場人物にとって一番それらしい方向に動かしたいというのはあります。
なので予定していた会話からずれたりもしますし、思ってもない行動を気づいたらしてたりもします。
なので基本的にこれを書こうと決めた話でも大枠以外は基本決めないまま書き出します。それで登場人物達にとってブレがないように、読者様が違和感がないように書くようにはしてます。
「読書以外の趣味と、その趣味が作品へ影響している可能性はありますか?」
博物館とかにいくのは好きですね。あと好きな音楽を聴いたりします。
そういうのは執筆活動における糧にはなっています。というより、作家様が経験したことは何でも執筆の糧になり、作品へ影響する事だと思います。
だからやった事のないことはやりたいと思ったらやった方がいいと思いますし、知りたいと思った事があれば調べてみるといいと思います。
それがなんであれ、頭の片隅に残っていたら作品の何かにつながると思います。