テトメトさんに聞いてみた
著作
VRMMOでサモナー始めました 1~4巻 以下続刊
著者ページ
https://mypage.syosetu.com/421383/
*質問内容には、すべてブッチャケちゃってください。
お答えするのに問題がありそうな項目は、お答えいただかなくて結構です。
「まずはお名前をお願いします」
テトメトです! よろしくお願いします!
「書籍化作品までにどんなジャンルの作品を書かれていましたか?」
流行ってるジャンルを手当り次第書いてましたね。『異世界転生』とか『復讐』とか。イマイチ合わなくて続きませんでしたが……
「デビュー作と、その経緯など。どのような形でデビューが決まりましたか?」
デビュー作は『VRMMOでサモナー始めました』ですね。
経緯は少し……いえ、かなり複雑でして。
まず、なろう様でやっていたコンクールに応募しまして、見事に落ちました。
落ちたんですが、とある出版社様に声を掛けていただき、そこで書籍を出せる事になりました。
なったんですが、発売予定の月にその出版社様が倒産してしまいまして……
そのまま完成済みの『Vサモ1巻』は日の目を見る事なく消滅しかけたのですが、TOブックス様に拾っていただき、なんと五巻も出版することができました。本当に有難い事です(๑ーㅅー๑)
「デビュー作を書き始めた時、ぶっちゃけ今みたいな人気がでると思っていました?」
『Vサモ』を書き始めた頃は「自分は何を書くのが得意なのか。本当に書きたい物はなんなのか」と言う事が自分でも分かっていない手探りの状態でした。
なので「楽しく書き続けられる物語」を書きたいとは思ってましたが、こんなに沢山の方に読んで貰えるとはまったく思ってなかったです!
「どんな点を売りにしようと思って書きましたか?」
かわいくてもふもふな動物との触れ合いですね。
『Vサモ』を書き始めた頃、なろうでは『復讐』や『ダークヒーロー』などの殺伐とした作品が流行っていまして、読んでて心が癒される物語が少なかったんです。なので、無いならば書いてやろうと思いまして(笑)
「周囲の評価、評判は、その売りと一致しましたか?」
「もふもふ達との触れ合い」や、「キャラ同士の軽いノリでの掛け合いを楽しんでいます」と言った感想を沢山貰えました。嬉しい限りです〜。
「普段から、面白いものを書くためにどんな工夫をしていますか?」
メモ帳と言いますか、ネタ帳を持ち歩く事は必須ですね。
執筆するならパソコンの前に座って書くのが一番ですが、ネタを探すと言いますか空想を広げる段階では何かをしている最中が一番捗ると個人的には思っています。
例えば掃除をしている最中とか。ゲームでレベル上げをしている最中とか。ながら作業で何かをしている最中が一番面白い空想が浮かぶんですよね。その浮かんだ「面白い空想」と言う泡が弾けてしまう前に、急いで捕まえてネタ帳にしまっておく訳です。
後は執筆する時にネタ帳に閉じ込めていた泡を取り出して、並べ替えて、文章で繋げば面白い空想が何度も弾ける文章の出来上がりです。
「読書はどれぐらいの頻度で読んでいますか? 月に何冊ぐらい」
1冊10万文字と仮定して、20冊ぐらいですかね?暇があれば読んでいます。最近は電子書籍としてスマホに本を入れておけるので、出先でも手軽に本が読めて便利ですよね。
「読書量は書く際の面白さに比例すると思いますか?」
単純に読書量に比例するかと言われると……少し違うような気がしますね。
最初期は比例すると思います。色んな種類の書き方や考え方に触れる事により新しい事をドンドン吸収してレベルアップしていくからです。
ですが、ある程度レベルが上がった後は同じ様なジャンルからは経験値の取得効率が落ちると思います。それでも、今なにが流行っているのか知れるのは大きいですし読書に意味はあると思いますが……面白さに比例はしないですかね。
「どんな本がお勧めですか?」(影響を受けた本や、参考になる資料など)
心理学の本を1度読んでみる事をオススメします。
知り合いに心理学を学んでいる人が居まして、その人にオススメされたのですが、これが面白いんです。
今まで何となくで管理していたキャラクターの心理を学問として解説して貰えるのはかなり助かります。
キャラクターを違和感無く誘導させたい時なんかも便利ですね。
「面白いものを書くために必要な質って何が考えられますか?」
まずは何より書いてる自分が面白いと感じる物を書くことですね。
書くのが楽しくて仕方がないって感情は、文章からも伝わると思うんですよ。「きっと作者さんはこの文章を楽しみながら書いたんだろうな」って思うだけで、読んでる方も楽しくなるでしょう?
「デビュー後の今、デビュー前の自分にアドバイスするとしたら、どんなことを言いますか?」
隔月刊行はマジで死にかけるから気をしっかり持つんだぞ……
「どんな環境で書いていますか?」(自宅か・喫茶店か。また、どのようなハード・ソフトを使用してるか)
文章に落とし込む作業は自室のパソコンでやっていますね。
ハードやソフトは特別な物は何も使ってないかな?
「どうやってネタを考えているの?」
前述しましたが、掃除中とかゲーム中とか運転中とか授業中とか仕事中とかに空想を広げて、脳内でキャラが勝手に動き回るのを一時停止して書き出しての繰り返しですね。
「自分の中で小説の書き方の軸は決まってますか?」
最初にネタを考えます。言い替えますと今回のお話の目玉です。
例えば「ヒロインがお茶をいれてくれたけど、コケて主人公が頭から被ってしまう」と言うイベントを目玉にするとします。
このイベントを発生させるには「主人公がヒロインの元を訪れる理由」と「ヒロインがお茶を入れてくれる状況」が必要なわけです。また熱いお茶を被って火傷してはいけないので「熱いお茶を被っても火傷をしない状況」を作る必要もあります。
これらの要素を捏ねくり回しますと
「主人公は耐熱装備を買った。それを自慢しにヒロインを訪ねた。話が長くなると察したヒロインがお茶をいれてくれたけど、コケて主人公が頭から被ってしまう。しかし耐熱装備を着ていた主人公は火傷をしなかった。めでたしめでたし」
と言うお話が完成するわけです。
結果から逆算して状況を整えるこの書き方は恐らく一般的ではないので、マネするかどうかは自己責任でお願いします……
「読書以外の趣味と、その趣味が作品へ影響している可能性はありますか?」
趣味の作品への影響はかなりあります。
読書以外の趣味は大きく2つありまして「ゲーム」と「TRPG(テーブルトークRPG)」です。
ゲームは言わずもがなですね。多種多様な世界観とキャラクターの中に、自分が主人公として没入できる経験が創作活動に良い影響を与えるのは当然でしょう。
そして何よりTRPGです。
ぶっちゃけちゃってください。と書いてあるのでぶっちゃけます。
作家は全員TRPGをやるべきです。
TRPGをやることで得られる創作活動の経験値は読書やゲームを何倍も上回ると個人的には思っています。
と言いますのも、読書やゲームはどうしてもキャラクターのセリフが固定されており、主人公に没入できると言っても知らない誰かの人生の追体験にしかならないのです。言ってしまえば読書の延長線上ですね。
しかしTRPGは違います。決まったセリフなどありません。その時その時で自分が操作するキャラクターが何を考え、何を言うのかをずっと考え続けるのです。何処かの誰かではなく、自分自身がその世界に入って動き回る経験が出来るわけです。これは執筆の練習として非常に優れていると考えます。
また周りに居る仲間も別々の考えを持つ生きた人間です。自分とは全く違う考え方に触れて互いに影響を受けあいながらも1つの物語を作っていく訳です。これはキャラクター同士の会話を組み立てる良い練習になるでしょう。
まだまだ言いたいことはありますが、長くなるのでこの辺で。
みんなでTRPGをやりましょう!