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国広仙戯さんに聞いてみた

著作

リワールド・フロンティア-最弱にして最強の支援術式使い〈エンハンサー〉- 1-3巻 以下続刊


著者ページ

https://mypage.syosetu.com/307964/

「まずはお名前をお願いします」


国広仙戯と申します。

元々は「仙戯」と名乗っておりましたが、デビューを契機に苗字もくっつけました。

由来は「半仙戯」で、意味は「半ば仙人になったような気分にさせる遊び(ブランコ)」だそうです。

「半」をとったら「仙人の遊び」になるかな? という感じで名付けられました。

名付け親は古い知り合いです。


「書籍化作品までにどんなジャンルの作品を書かれていましたか?」


クローン人間や改造人間が出てくるような硬派SF。

空から女の子が落ちてくる系のドタバタラブコメSF。

国家の命運やら戦争やらが絡んだバトルものSF。

終わる世界で恋をする純愛ものの皮をかぶった暗いSFやっぱり

ファンタジーの皮をかぶったSFなどなど。

基本的に「ライトノベル」の賞を目指して、思いつくまま好き勝手なものを書いていましたので、

ジャンルはわりととっちらかっています。

大体なに書いてもSFになっちゃって、ファンタジーが書けない宿業を背負っています。

おかしいですね、リワールド・フロンティアも最初は王道ファンタジーを書こうと思って書き始めたのに……


「デビュー作と、その経緯など。どのような形でデビューが決まりましたか?」


デビュー作は「リワールド・フロンティア」です。

実は第一章を執筆中に二回ほど書籍化打診を受けたのですが、当時は「ライトノベルレーベルから出したい!」と思っていたので謝絶したりなんかしてました。

結果としては五社ほど新人賞に使い回しで送り続けたのですが、良いときは最終選考、悪いときは一次選考で落ち続け……

最終的に、三度目の書籍化打診をしてくださったTOブックス様のお世話になることになりました。

最初の書籍化打診に応じていたら、今頃リワフロのストーリーは別物になっていたかもしれませんね。


「デビュー作を書き始めた時、ぶっちゃけ今みたいな人気がでると思っていました?」


思っておりませんでした。

当時は他の作品で、最高でも300ポイントぐらいが精々だったので……

いったん削除してしまったためポイントがリセットされてしまいましたが、削除直前の時点では6万ポイントぐらいあったと記憶しておりますた。

おかげさまでリワフロを大きな物語にして、最後まで書き続けようという覚悟が決まりました。


「どんな点を売りにしようと思って書きましたか?」


まずないでしょうが、それでも「もしアニメ化したら見どころがたくさんあるものにしよう」と思って書き出しました。

色んなところがピカピカ光ったり、ド派手なアクションシーンをこれでもかと詰め込んでいるのはそのせいです。

あとゲームが好きなので、その要素は随所に盛り込みました。


「周囲の評価、評判は、その売りと一致しましたか?」


わりと一致したかと思います。

「VRMMOものかと思ったら違った」とかよく言われましたけれど。

それよりは、物語の起伏での「谷」に差し掛かったタイミングでまとめサイトに取り上げられ、

あれよあれよという間に日間1位にまで上昇してしまったので、感想欄がえらいことになりました。

でも、そのおかげでヘラクレス戦は自分でも会心の出来になったかと自負しております。


「普段から、面白いものを書くためにどんな工夫をしていますか?」


漫画でも小説でもアニメでも映画でも、自分が「ここいいなぁ!」と思ったシーンやシチュエーションは心にとどめ、

自作に生かそうと試行錯誤しております。

また、お話全体で言うと『ジェットコースター』を意識して書いてます。

じっくり準備して、ピークまで来たら一気に駆け下りる感じで。

それだけに序盤は伏線を張ったり、間を置いたりでまったりしてしまう感があるのですが。


「読書はどれぐらいの頻度で読んでいますか? 月に何冊ぐらい」


漫画や雑誌、仕事の勉強用のもの込みで数えると何十冊も……

小説だけですと、最近は月5冊ぐらいでしょうか。

よく読んでいたのは学生時代で、アルバイトのお金を全て小説とゲームに費やしていたので、えらいことになっていました。

本屋に行くたび、諭吉さんが手を繋いで去っていき、両手には破れないよう二重にされた紙袋が、手に深く食い込むほどの重さで……

それも三日ぐらいで読み切ってしまうあたり、当時は色々と飢えていたのでしょうね。

スマホやネットもない時代でしたし。


「読書量は書く際の面白さに比例すると思いますか?」


正比例とはいかないでしょうが、ある程度は影響あるのではないでしょうか。

と言っても、読書家すべてが面白い話を書けるわけでもありませんので、別の前提条件が必要になってくるかと思います。

想像力とか、直感とか。

グッと来て、ガッとやって、バッと行く感じです(うう脳)


「どんな本がお勧めですか?」(影響を受けた本や、参考になる資料など)


たくさんありすぎて書き切れないですが、とりあえずは「秋山瑞人先生の作品」を第一に。

次に、有名どころですが「銀河英雄伝説」を。

あとはとにかく、自分の好きなジャンルで有名なものは何でも読んでおけば糧になると思います。

乱読です。

あ、創作関係の本は誰かがお勧めしていたらそれを必ず読みましょう。

センスがものをいう世界ですが、クォリティーを一定以上保つのにやはり技術は必須だと思います。


「面白いものを書くために必要な質って何が考えられますか?」


色んな意味で「想像力」じゃないでしょうか。

面白いことを思いつく想像力。

思いつきを確かな物語にする想像力。

読む人がどう受け取り、どう感じるかの想像力。

一言でいうと「センス」になっちゃうんですけれど。


「デビュー後の今、デビュー前の自分にアドバイスするとしたら、どんなことを言いますか?」


「書きたいもの」を書くんじゃなくて「書いて欲しいもの」を自分が書くんだよ、と。


「どんな環境で書いていますか?」(自宅か・喫茶店か。また、どのようなハード・ソフトを使用してるか)


主に自宅のPCです。

旅行などで外出した時は、ホテルの机にノートPCを置いて書いてます。

仕様ソフトは「vertical editor」で、背景を黒、文字を明るい灰色にカスタマイズして使ってます。


「どうやってネタを考えているの?」


書きたいシーンを軸に、まだ出せていない設定とどう絡めていくかを考えながらネタを練ります。

そうしていると時々、宇宙から電波が飛んでくるので、それがキャッチできると俄然ネタがよくなります。

いつも「こうなったら面白い」とか「こういうのも面白い」と考えておくことが大切かな、と。

関西人みたいですけど。(関西人です)


「自分の中で小説の書き方の軸は決まってますか?」


「軸がない」のが軸です、と私はドヤ顔で言います。

……あっ、ごめんなさい、すみません、あっ石を投げないで。

単になんも考えていないだけです。

なんだかんだともう20年以上続けている趣味なので、書き方の軸とかもうよくわかりません。

書きたいように書いてます。


「読書以外の趣味と、その趣味が作品へ影響している可能性はありますか?」


自分は仕事の関係で、LPICやCCNP、MCPといったコンピューター関係の資格を20~30個ぐらい持っているのですが、そのあたりの知識が時々役に立っている気がします。

他にもビジネス書や啓蒙書など、コンビニで面白そうなものを見かけた時はその場の勢いで買って読んだりしています。


小説を書くことって、なんにせよ「自分の身を切り売りする」ことになると思いますので、小説以外の趣味を持ったり、いろんな遊びを経験しておくのは決して無駄にならないと思います。

少なくとも今の仕事についていなければ、リワフロの設定や世界観は生まれなかったと思います。自分の場合は。

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