八田若忠さんに聞いてみた
著作
異世界転移したよ!1-4巻 以下続刊
著者ページ
https://mypage.syosetu.com/396300/
「まずはお名前をお願いします」
八田若忠 (やつたわかただ)と申します。
「書籍化作品までにどんなジャンルの作品を書かれていましたか?」
初めて書いた小説が書籍化しました。
「デビュー作と、その経緯など。どのような形でデビューが決まりましたか?」
デビュー作は「異世界転移したよ!」アルファポリスのファンタジー大賞で特別賞を頂きましてお声がかかりました。
「デビュー作を書き始めた時、ぶっちゃけ今みたいな人気がでると思っていました?」
恥ずかしながら書籍化間違い無しと確信して書いておりました。
「どんな点を売りにしようと思って書きましたか?」
エロ無しのハーレム物で小学生から大学生までをターゲットに考えていたので、健全な笑いを売りにしようと思って書きました。
「周囲の評価、評判は、その売りと一致しましたか?」
純粋に笑って頂けたみたいです。僕の同級生が小学生の息子さんに二巻をおねだりされたとボヤいていたのを聞いて、涙が滲む程嬉しかったです。
「普段から、面白いものを書くためにどんな工夫をしていますか?」
僕は暇な時の妄想から話の展開が広がって行くので、出来るだけ音楽や映像を見たり聴いたりせずに静かな状態をキープして、無理矢理暇な状況を作り出しています。
「読書はどれぐらいの頻度で読んでいますか? 月に何冊ぐらい」
小説は二冊〜三冊くらいで、コミックスは二十冊以上です。
「読書量は書く際の面白さに比例すると思いますか?」
思いません。
「どんな本がお勧めですか?」(影響を受けた本や、参考になる資料など)
影響を受けた本は桂かすが先生の「ニートだけどハロワにいったら異世界につれてかれた」ですね、この作品を読んで異世界転移物に興味を持ちました。
「面白いものを書くために必要な質って何が考えられますか?」
コメディ、ギャグ系は独り善がりになると本当に寒いので、常に忌憚のない意見を言ってもらえる友人を近くに置いて「こうした方が良い」と言うアドバイスには絶対に従わない事です。意見は聞くが指図は受けない頑固さですね。
「デビュー後の今、デビュー前の自分にアドバイスするとしたら、どんなことを言いますか?」
小説を書く上での作法って物が存在しますので、必ずググって勉強してから書きなさい。作法を守らずに書いてあるだけで読む気が失せる人も居ます。それは土俵にも上がれない事と一緒です。
「どんな環境で書いていますか?」(自宅か・喫茶店か。また、どのようなハード・ソフトを使用してるか)
静かな喫茶店や停車中の車の中で、iPhoneのメモ帳にフリック入力で書いた後にメールにコピペして送信。自宅のパソコンで受信した後に秀丸エディタにコピペ、推敲の後にライトノベルチェッカーで確認して完成。
「どうやってネタを考えているの?」
夢を覚えていたり、ボンヤリと妄想してネタを出します。
「自分の中で小説の書き方の軸は決まってますか?」
台詞のやり取りが最初に浮かび、それに則した話をでっち上げます。
例えば
「♩らー」
ん? 子猫が歌い出したぞ? 聞いた事のあるメロディだな。
「僕の~お墓の~ま~えで~♩」
子猫が熱唱し始めたぞ。
「ふふふふふーふふふーふー!♩」
「歌詞知らんのに熱唱すんのかい!」
この会話が浮かんだら、これに合う世界観と物語を後付けで考えて行きます。
「読書以外の趣味と、その趣味が作品へ影響している可能性はありますか?」
趣味は影響されていないと思いますが、職歴はかなり影響されています。アルバイトや就職をした経験がないと、主人公の生活がかなり薄っぺらくなってしまう気がしますね。