47AgDragonさんに聞いてみた
著書
魔王とアン まったりゆったり世界征服 1 以下続刊
作者 小説家になろうページ
https://mypage.syosetu.com/747789/
「まずはお名前をお願いします」
47AgDragonでシルバードラゴンです。
面倒なのでしるどらで通してます、長いし。
リアル中2のときに決めてそれっきりです、わかれ。
「書籍化作品までにどんなジャンルの作品を書かれていましたか?」
小説はまるで書いてないです。初作品。
自社のアダルトゲームでデバッグというか校正的なことはやってましたが。単行本4冊分ぐらいとかの。
あと、ヘッドホンのレビューなんかをやってました。ヘッドホンを買ってはレビューしてたら仕事が来たりしてたので。
「デビュー作と、その経緯など。どのような形でデビューが決まりましたか?」
デビュー作は「魔王とアン ゆったりまったり世界征服」ってやつです。
とりあえず初作品なので、自分があまり困らないことを念頭に組みました、あと褐色万歳。
割と半生をファンタジーにささげてる気はするので、ファンタジーってだけでもうすでにいろいろ困らない感はあるような気もしますが。
そんなこんなで、魔王様がよせばいいのに、まったり気分よく好き勝手なことをするためだけに、周りに迷惑をかけたりかけなかったりする話にしてみました。
最初っからこういうところに落としていこう的な話はほぼ決めてあるんで、伸ばすにしても伸ばさないにしても大体こんな風って感じはあったりしますが、死ぬほど更新遅いんでのんびり見てもらえれば幸いです。
で、もともと小説を書こう思ったきっかけはアース・スターさんからの依頼で、ちょきんぎょ。先生の「転生吸血鬼さんはお昼寝がしたい」の挿絵を担当することになったんです。
その際、最近(当時は2016年初頭)のなろうを知っておかねばならぬと思い、ついうっかり週間月刊上位や書籍化作品を40本ぐらい読んで、なんか最近の小説の進化がすげーって思いました。
んで、それを踏まえた上で「ちょきんぎょ。さんの作品のこういうとこええですよなー」って散々話してたら「そういう風に言うしるどらさんの小説見てみたいすなー、ざっくり書き方教えるから書いてみません?」とか言われて「んじゃやってみるかー」って書き始めたのがきっかけです。
そしたら2週間ぐらいで編集さんから電話が来て「面白いっすね」って言われました。
挿絵原稿の催促と一緒に。
「デビュー作を書き始めた時、ぶっちゃけ今みたいな人気がでると思っていました?」
まず、なろうを知ろうと思って必要なことを確かめるためにおためしで作ったので、本になったらいいなーとは思いましたが、別にそんな甘いものだと思ってたわけでもないので速攻でなるとまでは思ってませんでした。
ただ、手応え的にはだいたい一致してる感じはあります。
「どんな点を売りにしようと思って書きましたか?」
褐色人外バンザイ。
あと、すごい人たちの普通の面と、普通っぽく見える人でもしっかりしてるところを書きたかったです。
英雄でも賢者でも偉い人でも特にそうでない人でも人間なので、テンプレに振り切らず、表も裏もあるよねっていう。
「周囲の評価、評判は、その売りと一致しましたか?」
おおむね楽しんでもらえてるところは一致してる気はします。
「普段から、面白いものを書くためにどんな工夫をしていますか?」
工夫をしなくてもいいように工夫してます。
生きてるだけでも楽しいって思えなくなったらまずいなって感じで、なんでも面白く思えると良いなと。
「読書はどれぐらいの頻度で読んでいますか? 月に何冊ぐらい」
読むときは倒れるくらい読みますが、読まないときは全然です。
ただ、漫画雑誌はジャンプ、サンデー、マガジン、チャンピオン、スピリッツ、ヤンマガ、モーニング、ヤンジャンをほぼ毎週欠かさず読んでます。
「読書量は書く際の面白さに比例すると思いますか?」
物事をなすときには必ず前段階として一定の量は必要だと思います、じゃあどう書くの?って時に自分に答えがないのってだいたい苦しいと思うので。
ただ、必ずしも小説だけじゃなくても良い気はします。
それと、いい作品に出会ったとき「自分ならどうする?」って答えはなにかしらあったほうが良いかもです。
「どんな本がお勧めですか?」(影響を受けた本や、参考になる資料など)
どんな本というよりかは、人生は日常やくだらないことも含めて全部参考かなーと。
ネットが出来てから、みんながイラストをカラーで描くことが当たり前になってしまったぐらいに世の中の影響を受けるので、流行ってるものは好き嫌いにかかわらず全部触れといたほうが良いです。
あと、それはそれとして、うまくいかないって人はなにかしら小説の書き方的な本はあったほうがいいと思います。
まず構造段階で面白くないともったいないので、思いついたアイディアをワンアイディアで済まさないための仕掛けくらいは考えられるようにしとくと便利に思います。
せっかく面白いことを思いついたなら、ただそのまま面白いではもったいなくて面白くて面白くてその結果もっと面白くなったほうがいいと思うので。
「面白いものを書くために必要な質って何が考えられますか?」
説明力と説得力。
面白いことはその時点で自分の中では面白いことは疑いないんですが、そのまま出しても単なる思い出し笑いで「自分にしか楽しくない場合が結構多い」ので。
それを他人にとっても楽しくするためには、前提を自分と同じにする必要があります。が、そのまま話すと当然ながら冗長になることが多いです。
なら、それをうまくショートカットしたり、翻訳とか変更した前提を作らないといけないので、その変換をちゃんとすること。
つまり、小説を私小説でなくエンタメとして再構成すること。
日記や自分の物語ではなく、読者の物語としてエッセイや自叙伝にしないと、自分の感情を満たすためだけの物語になってしまいやすいということ。
大事なのは他人の感情を満たすことで、自分をわかってもらうことじゃないんで、もし自分を入れたいならうまく調整しとかないと結構引っかかりやすいかなーと思います。
観光ガイドとか博物館の説明員的な感覚があると便利かも。
見に来た人に紹介するのに、自分の好きな場所ばかり回ったりマニア向けの説明ばかりしてるとまずいよねっていう。
「デビュー後の今、デビュー前の自分にアドバイスするとしたら、どんなことを言いますか?」
イラストレーターだと思ってたら、ついうっかり小説書くことになるぞってw
「どんな環境で書いていますか?」(自宅か・喫茶店か。また、どのようなハード・ソフトを使用してるか)
だいたい自宅の据え置きPCです。
テキストエディタで前後3話ぐらいの予定見ながらやってることが多いです。
「どうやってネタを考えているの?」
ネタはだいたいその辺に転がってるし、話の流れ的にだいたいやることが決まってるので、その範囲でなにが出来るか考えることが多いです。
ただ、大掛かりなネタが必要だとわかってる時は、自動的に何話も前からちょっとずつ出さないといけないので、そういうのは備忘録的にメモっといたりします。
「自分の中で小説の書き方の軸は決まってますか?」
一晩でも楽しんでくれればいいかなーという感じで考えてるので、すごいことをやろうとしすぎないことかなーと。
所詮、人間一人が考えることだし、出来ないことは出来ないので、無理しない範囲で自分が都合付く範囲でやってます。
「読書以外の趣味と、その趣味が作品へ影響している可能性はありますか?」
イラストが自動的に自分担当になりましたw