東国不動さんに聞いてみた
著作
賢者の転生実験
僕の部屋がダンジョンの休憩所になってしまった件
異世界料理バトル
作者 小説家になろうページ
http://mypage.syosetu.com/586588/
「まずはお名前をお願いします」
東国不動と申します。
「書籍化作品までにどんなジャンルの作品を書かれていましたか?」
やる夫スレで歴史ものを書いてました。やる夫スレというのはAAに吹き出しつける漫画みたいな趣味創作です。
「デビュー作と、その経緯など。どのような形でデビューが決まりましたか?」
料理バトルモノを書いたら出版社からお声がかかりました。
デビュー作は後から書いたのが先に出てしまいましたけどね。
「デビュー作を書き始めた時、ぶっちゃけ今みたいな人気がでると思っていました?」
うーん。そもそも現時点で人気が出てるとは思わないですが、それでも三シリーズも出版が決まって一巻が出る前にコミカライズまで
決まるなどとは思ってませんでした。
*編注;『僕の部屋がダンジョンの休憩所になってしまった件』がコミカライズ決定
「どんな点を売りにしようと思って書きましたか?」
食モノが流行っていたので、自分はその中でも漫画界の伝統芸『料理バトル』をやったら目立つんじゃないかなと。
「周囲の評価、評判は、その売りと一致しましたか?」
評価、評判が巻き起こるほど……けれど「売り」が当たって拾って頂けたんだと思います。
「普段から、面白いものを書くためにどんな工夫をしていますか?」
エンターティナーであろうとは思っています。別に小説に限らず人に何か面白いことを言おうと思うタイプです。
「読書はどれぐらいの頻度で読んでいますか? 月に何冊ぐらい」
まったく読まない月もあります。今は平均して月に5ぐらいかなあ。
漫画だと10冊ぐらいです。
「読書量は書く際の面白さに比例すると思いますか?」
比例はしないと思いますが、確実にいい意味で影響すると思います。
「どんな本がお勧めですか?」
自分が心底面白いと思う本と流行の本だと思います。
私の場合だと前者は「司馬遷の史記」ですかね。後者は「君の名は」。
「面白いものを書くために必要な質って何が考えられますか?」
質問が面白いですね。必要な質ですか。
思うに誰の人生でも面白くない人生ってないですよね。
戦国武将のような波乱万丈人生も面白いけど、普通のOLの人生とかでも切り取り方次第では面白いんですよね。
だからなんでも楽しもうって好奇心と見せ方の質だと思います。
「デビュー後の今、デビュー前の自分にアドバイスするとしたら、どんなことを言いますか?」
早くなろうに書いとけ、かな。
「どんな環境で書いていますか?」
環境音楽かハマっている音楽を聞きながらです。
ネットの類語辞典が必須です。
「どうやってネタを考えているの?」
これでも結構、常住坐臥考えています。世間ではなにが面白いと言われているかから考えることが多いですね。
「自分の中で小説の書き方の軸は決まってますか?」
まずは何が「流行っているか」「流行るか」という視点から考えます。「流行っている」ものでもチープ化していないか。次に求められそうなものか。
そこに自分の感性や書きたいことを練り込んでいくスタイルです。
「読書以外の趣味と、その趣味が作品へ影響している可能性はありますか?」
今はもうほとんどやっていませんが賭け事が好きかもしれません。
競馬、パチスロ、FX、株、麻雀。少しづつ一通りやってます。
はるか昔ですが競馬場と雀荘ではバイトもしていました。
だから分析が好きかもしれないですね。
なろうのランキングは数万人あるいは数十万人規模で読まれていますのでブレが小さく標準化されるので、分析がききやすいのです。
そう考えると大きく影響している可能性はあります。
予想した結果が出るか出ないかで楽しむという意味では出版も賭け事かもしれませんね。
私にとってはそういう側面もあります。
もちろん単純に面白いと思える話を書きたいという気持ちもありますけどね。