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笑うヤカンさんに聞いてみた

著作

『魔王の始め方』1 以下続刊

(*肥前注:コミカライズもされています)


著者ページ(ノクターンのリンクになるので、18禁です)

http://xmypage.syosetu.com/x4988c/

「まずはお名前をお願いします」


 笑うヤカンです。

 名前の元ネタを知っている人はみんなトモダチ。



「書籍化作品までにどんなジャンルの作品を書かれていましたか?」


 ファンタジーです。割りと王道なやつ。



「デビュー作と、その経緯など。どのような形でデビューが決まりましたか?」


  『魔王の始め方』という、なろう(というかノクターンノベルズ)に来て初めて書いた作品に、ありがたくもオファーがありました。


 完結から実に2年半経った頃の話でした。



「デビュー作を書き始めた時、ぶっちゃけ今みたいな人気がでると思っていました?」


 本当に書き始めた瞬間:全く思いませんでした。個人ブログで公開して最大ユニアク5とかでした。(うち二人は自分)

 ノクタに来て書き始めた頃:とりあえず1話投稿して次の日見たら日間に載ってたので、行けるんじゃないか、と思いました。


 どっちにしろ書籍化するとは微塵も思いませんでしたが。18禁なので……



「どんな点を売りにしようと思って書きましたか?」


 毎日更新すること。

 話には好みがありますが、更新が早いことは絶対的な長所だと思っていました。

 実際自分が毎日更新の作品を追う時、毎日更新は一度ついていけなくなるとそのまま読まなくなっちゃったりするのでそうでもないことに後で気づきました。

 完結後1年くらい経った頃のことでした。



「周囲の評価、評判は、その売りと一致しましたか?」


 よくわかりません。ただ、早すぎと怒られたことはないけど、毎日更新凄いと言われたことはあるので、良かったのではないでしょうか。



「普段から、面白いものを書くためにどんな工夫をしていますか?」


 強みはどこにあるのか、何が面白いのか、をはっきり認識します。



「読書はどれぐらいの頻度で読んでいますか? 月に何冊ぐらい」


 ちょっとびっくりするほど読まないです。特に紙の小説と限定すると、ほぼ0冊。

最近は知り合いの作家さん方のを読むので若干マシになってます。



「読書量は書く際の面白さに比例すると思いますか?」


 これを真とした場合、累計読書量は増えはすれど減りませんから、人生の中で後に書いた作品ほど必ず面白いということになります。


 まあそれは冗談としても、読書量というのは料理で例えると食材や調味料の数みたいなもんだと思います。人参一本だけで世界一美味い至高の料理を作れるかといえば、否でしょう。しかし食材を片っ端から大量に混ぜれば美味しくなるかといえば、これも否です。


 つまり読書量に対する面白さは作者の技量を上限として以下の様な曲線を描きます。

挿絵(By みてみん)

※ただし作者の技量が変化しないものと仮定した場合



「どんな本がお勧めですか?」


 本は読まないので、お勧めのダンジョンものゲームを紹介します。


・Wizardry

 言わずと知れた最古のダンジョンゲーにして、最古のCRPG。全てのダンジョンはここから始まった。暗闇の中を、覚悟と勇気を持って突き進み、引き際を間違えばあっさりと死んでしまう命の安さ。底意地の悪い悪意の詰まった迷宮。難解なリドル。地下に住まう奇妙な生き物たち……ダンジョンの全てが、そこには有ります。ただし日本で作られてる外伝やらルネサンスやらは断固として認めません。


・ダンジョンマスター

 リアルタイムダンジョンゲーの金字塔にしてパイオニア。食料管理という斬新な概念、罠や扉、果ては仲間の死体をも利用して敵を攻撃できるという自由度、シンボルを自分で組み合わせて使うという中二心を刺激される魔法システム。何もかもが今なお斬新。RTCというフリーソフト版が無料でプレイできます。ぜひ。


・ダンジョンキーパー

 RTSでダンジョンといえばこれを置いて他はありません。地面を掘って迷宮を拡張し、快適な寝床を作って怪物どもを使役し、ダンジョンに入り込んできた愚かな勇者どもを血祭りにあげましょう。全てはリアルタイムで進行するので、的確な判断力と長期的な計画力の両方が必要とされます。



「面白いものを書くために必要な質って何が考えられますか?」


 面白くする手段は無限にあると思うので、「面白いものを書きたい」という意思と「どうすれば面白くなるか」という思考でしょうか。あと、「何が面白いのか」を指し示す心の羅針盤。

 「面白い作品」と「多くの人に面白いと思ってもらえる作品」の間には物凄い隔たりがあって、自分がどちらへ進んでいるかをちゃんと指し示せていればいいかなあと。

 つまり、作品としての質を高めていくのか、それともフックをたくさん作って多くの読者に楽しんでもらえるエンターテイメントとしての幅を広げていくのか。それは一見同じことのようで全く別の工夫がいると思います。

 読者の反応は暗闇を照らす星の光のようなものです。ですが、それだけでは自分がどこにいるかはわかりません。どちらを目指しているかしっかり指し示す羅針盤があって初めて、自分が進んでいるのか戻っているのかわかるのではないでしょうか。



「デビュー後の今、デビュー前の自分にアドバイスするとしたら、どんなことを言いますか?」


 特に無いです。



「どんな環境で書いていますか?」


 妻にお願いして、娘をあやしてもらっている間に書いてます。たまに筆が乗って時間超過して怒られます。



「どうやってネタを考えているの?」


 暇な時に、話に何が必要か、どんな展開だったら読者を驚かせられるかを考えて、そこから逆算して伏線を撒きます。時に水平線効果によって問題が浮上しますが、さも「元々考えてましたよ」みたいな顔もします。



「自分の中で小説の書き方の軸は決まってますか?」


 軸と呼べるような高尚なものはないです。手癖だとか、ワンパターンのやり方とか、そんな感じ。



「読書以外の趣味と、その趣味が作品へ影響している可能性はありますか?」


 むしろ創作というのは、それ以外のジャンルからどれだけネタを引っ張ってこれるかが大事だと思ってます。かけ離れていればいるほどいい。私の場合はゲームなので、そんなに離れていませんが。

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