安登恵一さんに聞いてみた
著書
『遅咲き冒険者』1-2巻 以下続刊
2月18日 2巻発売!
著者ページ
http://mypage.syosetu.com/393101/
「まずはお名前をお願いします」
安登恵一と申します。宜しくお願い致します。
「書籍化作品までにどんなジャンルの作品を書かれていましたか?」
ありがたいことに、書籍化作品が初めて書いてみたものでした。
「デビュー作と、その経緯など。どのような形でデビューが決まりましたか?」
もともと私は読者として皆さんの作品を楽しんでいたのですが、ふとなろう内で行われていたコンテストが目につき、その応募を目標に書き始めました。残念ながらコンテストには落ちてしまいましたが、そのお陰か編集さんの目に留まり、直接お声をかけて頂きました。
「デビュー作を書き始めた時、ぶっちゃけ今みたいな人気がでると思っていました?」
今ほどとは流石に思っていませんでしたが、自分と同じ好みを持つ人ならそれなりに読んでくれると思っていました。
「どんな点を売りにしようと思って書きましたか?」
主人公の年齢ですね。二十代後半から上の方に読んでもらえるように書きました。
「周囲の評価、評判は、その売りと一致しましたか?」
ありがたい事におおむね一致しました。
「普段から、面白いものを書くためにどんな工夫をしていますか?」
本を作者視点で読まない事ですね。
小説を書き始める前までは楽しんでいた作品がいざ書く側になって改めて読んでみると、内容よりも先に文章などが気になってしまうようになりまして、そういった視点じゃなく出来る限りいち読者として楽しんで読むように心がけてます。
「読書はどれぐらいの頻度で読んでいますか? 月に何冊ぐらい」
小説は月10~20冊程度です。空いた時間にちまちまと読んでいたりするので、最近は減少傾向に……。
「読書量は書く際の面白さに比例すると思いますか?」
比例すると思っています。今まで読んできたものが私の武器です。
「どんな本がお勧めですか?」
お勧めといわれると言葉に詰まりますが、私が初めて読んだ「小説ドラゴンクエスト」は今でもしっかりと心に残っています。全ての基本です。
「面白いものを書くために必要な質って何が考えられますか?」
変に斜めに構えたりせず、面白いものを面白いときちんと認識する事でしょうか。
「デビュー後の今、デビュー前の自分にアドバイスするとしたら、どんなことを言いますか?」
とにかく書こう。書かなきゃ始まらない。
「どんな環境で書いていますか?」
ネタ出しはファミレスなどを利用して外で気分を変えながら。推敲は家でじっくりと、といった感じで執筆しています。
「どうやってネタを考えているの?」
基本的には書きながら考えています。書き直しが多いのが難点ですが、自分の考えを文章にしてみると考えていたのと印象が違っていたりするので、色々な発見があります。
「自分の中で小説の書き方の軸は決まってますか?」
なんにせよ、まずは文章に起こしてみるという感じですね。それを読者として読んでみてどうだろうと考えていきます。
「読書以外の趣味と、その趣味が作品へ影響している可能性はありますか?」
基本的にゲームが好きなもので、作品内でもかなり参考にしております。ロールプレイングゲームはもちろんの事、アクションやシミュレーションなど、あらゆるものを参考にさせていただいております。特にバトルシーンの参考になっているのが格闘ゲームだったりします。
「本を作者視点で読まない事ですね。」
という一文が、やや意外でしたが、これも決して間違いではありません。
こういうアンケートで難しいのは、答えは決して一つではない、というところでしょうか。
まったく真逆の考えでも、それがその人に合えば結果につながる。
だから、自分に合う方法を見つけて、あとはそれを信じてとことん進むのが大切ですね。
一番の問題は、まよってアレコレとふらふらしてしまうことだと思います。