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みかみてれんさんに聞いてみた

著書

『恋をしたら死ぬとか、つらたんです 』

『勇者イサギの魔王譚』1~2 以下続刊


著者ページ

http://mypage.syosetu.com/178437/

「まずはお名前をお願いします」


◇ごきげんよう、みかみてれんです。

『勇者イサギの魔王譚』と『恋をしたら死ぬとか、つらたんです』を、

 エンターブレインさんから出版させていただいております。

 夏コミではついに『別冊活動報告』という名で、活動報告を出版しました。

 わたしはどこへゆくのでしょう? 肥前さん。ねえ肥前さん、教えてください、肥前さん。



「書籍化作品までにどんなジャンルの作品を書かれていましたか?」


◇公募歴が長かったので、様々なジャンルに挑戦しましたね。

 どんなものが自分に合っているのか、様々な可能性を探りました。

 ミステリー、ラブコメ、ファンタジー、学園、現代異能……。

 それに二次創作なども、好んでやっておりました。


 なろうさんに限った話だと、VRMMOを舞台にした、

『ルルシィ・ズ・ウェブログ』という小説を描いておりましたね。

 これは元々公募に出す予定だったのですが、

『120ページの応募原稿を4ページごとの30日に分割し、ひとつの日記として完結させる』

 という試みを実践した作品でした。

 SSと小説の中間のような作風は今振り返れば、読者さまには優しくなかったなぁ、と思います。



「デビュー作と、その経緯など。どのような形でデビューが決まりましたか?」


◇夕方頃に、エンターブレインのF田さんからヒナプロジェクト経由でメッセージをいただきました。

 見た瞬間に、天使のラッパが響き渡ったのを覚えております。

 帰り道で頭がクラクラしてもうこのままわたしは死んでしまうのではないかと思いながらも、車に非常に気をつけて帰りましたね。

 そう、わたしはデビューするまでになにがあっても死なないように、と心に決めたんです。

 生にしがみつくひとりの修羅が、そのとき誕生いたしました。

 たとえ世界がゾンビに覆われても、あの頃のわたしなら鉄パイプ一本で生き延びられた気がしますね。

 まあ世界がゾンビで覆われたら本は出ないんですけどね……!



「デビュー作を書き始めた時、ぶっちゃけ今みたいな人気がでると思っていました?」


◇これいやらしい質問ですよねー!

「そんなことないですよ^^;」って答えさせる気でしょう!

 わたしは思っていましたよ! 常に思っていますよ! いつだって夢は累計一位ですよ!

 あ、いや、ごめんなさい……。

 つらたんを書いたときは、思っていませんでしたね……。



「どんな点を売りにしようと思って書きましたか?」


◇今まで手を出したことのなかった異世界召喚というジャンルを、


1:かつての中二力が高い勇者が、再び同じ世界の二十年後に召喚される。

2:男四人が同時に召喚され、彼らの道が分かれてやがてラスボス格に成長してゆく様子を仔細に描く。

3:ヒロインが120万字まで登場しない。


 というわたし好み丸出しの展開を、

 なんとか読者さまにも楽しんでもらえるように配慮しつつ、書きました。



「周囲の評価、評判は、その売りと一致しましたか?」


◇一致したものもありますし、そうではないものもありました。

 公募という閉じられた空間での作品作りをメインで行なっていたわたしにとって、

 読者さまと好みをすりあわせてゆく過程は、非常に楽しかったです。



「普段から、面白いものを書くためにどんな工夫をしていますか?」


◇工夫……?

 いや、なんか、こう……。

 楽しんで、生きて、ます?

 あ、日記! 最近日記をつけはじめたよ!



「読書はどれぐらいの頻度で読んでいますか? 月に何冊ぐらい」


◇最近は全然読んでないですね……。

 読んでいる最中でも「あっ、書かなきゃ! 書かなきゃ死ぬ!」ってよく思います。



「読書量は書く際の面白さに比例すると思いますか?」


◇どうなんでしょうねえ、比例するのかなあ。

 でも読書って楽しいですよね。本って超面白いですよね!



「どんな本がお勧めですか?」


◇オススメかあ。難しいなあ。

 ライトノベルなら、


『紫色のクオリア』

『AURA~魔竜院光牙最後の闘い~』

『ある日、爆弾がおちてきて』


 の三点を、わたしはよく人にオススメしておりますねー。

 いずれも一冊完結の単巻モノなので、非常に完成度が高く、読みやすいのが理由です。



「面白いものを書くために必要な質って何が考えられますか?」


◇わからないです。

 世界一面白いものを書いたそのときに、また考えてみようと思います。



「デビュー後の今、デビュー前の自分にアドバイスするとしたら、どんなことを言いますか?」


◇どんなことにも意味があるから、なんでも続けていけばいいよ、と言いたいですね。

 そして「そんなこと知っているけど!? なんなの!? 上から目線なの!? 死ねばいいのに!」と包丁で刺されます。



「どんな環境で書いていますか?」


◇Surfaceというタブレットを購入し、

 よくサイゼリヤやマック、ジョナサンなどの禁煙席でぺちぺちしてます。

 タブレットはバッテリーの持ちがひたすらに良くて、

 12時間ぐらい動くので重宝しているのですが、

 ウィンドウズRTは変換があまりにもアレなので、一長一短ですよ……。

 ポメラよりダメな子がいるとは、思わなかったよ……。

『かくご』が毎回『書く語』になるとか、そんな覚悟はせずに買いましたよ……。



「どうやってネタを考えているの?」


◇しっかりと考えないとしっかりと思いつかない人間なので、

 しっかりとプロットを考えております。

 構想段階では紙とペンを使ったり、メモ帳に色々書いています。

 あとはベッドの中で寝付くまでの妄想です。



「自分の中で小説の書き方の軸は決まってますか?」


◇書き方の軸……。

 さすがに公募歴が長いので自分なりの書き方はあるのですが、

 軸となると難しいですね。

 どんなお話になっても、読者を気持ちよくするためのカタルシスを作ることは、必ず心がけていますね。

 自分が好きで書いている“だけ”の話なら、評価を求めることは贅沢な話です。

 どこかで折り合いをつけなければいけないのなら、そのバランス感覚は大事にしたいと思っています。

 あ、最後は必ずハッピーエンドです。



「読書以外の趣味と、その趣味が作品へ影響している可能性はありますか?」


◇ゲームをするのが大好きなので、その趣味は確実に影響していますね。ゲーム小説いっぱい書いてますし。

 ウィザードリィのように、オリジナルキャラをメイキングしてプレイする系統のゲームが大好きなんですが、

 登場人物同士の関係や、物語では描かれなかったことを想像しながら楽しんでいたのが、わたしの創作の根底にあるもののひとつだと思います。




◇最後に。


 こういった真面目なアンケートにお答えするのは、肩がこりますね……!

 本当はアンケートの途中で急に茂みから飛び出してきた羆に襲われ、逃げながら必死に息を切らせて答えるという、臨場感のあるアンケートにしようと思っていたのですが、

 こんなところでひとりふざけていても仕方ないかな、と我に返ったので最後まで真面目に答えてしまいました。


 そういえば今わたしは北海道の苫前郡というところに来ているんですよね。

 北海道は花粉が飛散していないので、ちょっとしたバカンスというところです。

 アンケートに答えたお礼ということで、肥前さんが旅行にお誘いしてくださったんですよ。

 この辺りでは昔、大きな熊害があったようですけれど、今はとても平和でのどかなところですね。

 いやあ空気がおいしいです。


 ん? 今誰かなにか言いました? いや、そんなはずはないですよね。

 ここにいるのはわたしと、インタビュアーの肥前さんだけですし……。あれ? 肥前さん、どうしたんですか? 青い顔をして、わたしを指して。

 まったくもう、そんな風にして人を怖がらせるのはだめですよ。

 今さらそんな古典的な驚かせ方ったらないですよ、肥前さん。

 え? 違う? わたしの後ろに?

 ははは、いるってなにがいるんですか。まさか羆が出たとかじゃあるまいし。


 そうしてわたしはゆっくりと振り返ります。

 そこにいたのは、ヒトよりも遥かに巨大な、山の神と呼ばれるような存在でして。


 あ、これ、やばいやつです ね――

 


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