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丘野 優さんに聞いてみた

著書

『平兵士は過去を夢見る』1-2 以下続刊


作者 小説家になろうページ

http://mypage.syosetu.com/233968/

「まずはお名前をお願いします」


 丘野 優 と申します。宜しくお願いします。


「書籍化作品までにどんなジャンルの作品を書かれていましたか?」


 いわゆるテンプレファンタジーと呼ばれるジャンルの作品を書いてました。

 なろう上で書き始めたのがまともな小説の書き始めなので、他のものはほとんど書いていません。

 ただ、昔、少しだけ短編じみたものは知人のために何度か書いたことがありますが、それはファンタジーではなくミステリーや純文学に近かったのではないかと思います。


「デビュー作と、その経緯など。どのような形でデビューが決まりましたか?」


 デビュー作はなろう上で書きました『平兵士は過去を夢見る』になります。

 アルファポリスさんのところに出版申請しまして、書籍化しました。


「デビュー作を書き始めた時、ぶっちゃけ今みたいな人気がでると思っていました?」


 あまり思ってはいませんでした。

 ほとんど気晴らしで書きはじめましたから。



「どんな点を売りにしようと思って書きましたか?」


 時間逆行と、主人公の本質が脇役である、というところをポイントにしようと思って書きました。


「周囲の評価、評判は、その売りと一致しましたか?」


 半々くらいでしょうか。

 タイトルが『平兵士』なものですから、割と主人公が活躍すると「どこが平兵士なのか。強いではないか」と思っている方もそれなりにいたような印象があります。


「普段から、面白いものを書くためにどんな工夫をしていますか?」


 とにかく読みやすいものを書こうとしています。

 具体的には出来る限り平易で一般的な単語だけを使おうと難しい言葉や分かりにくい仕組みはあまり採用しないようにしようと考えて書いています。 

 ただ推敲が手抜きなためにたまに不自然な文章が出現するため、読みにくいと言われることも多々あるのでそこは反省して取り組まなければならないなと思っています。


「読書はどれぐらいの頻度で読んでいますか? 月に何冊ぐらい」


 学生時代は単行本を一日二冊くらい読んでいましたが、今はほとんど読んでいません。

 専門書ばかりです。

 本当は読みたいのですが、時間が取れなくて……。

 よく読んでいるジャンルは、ミステリーが多いような気がします。

 ライトノベルはほとんど読んだことが無く、今も読まないので自分がそう言ったジャンルに分類されるものを書いているのがたまに不思議です。 


「読書量は書く際の面白さに比例すると思いますか?」


 何をもって読書量と呼ぶかにもよる、と思います。

 引き出しを増やそうとして多くの作品を読めば書くものも面白くなっていくだろうと思いますが、斜め読みを沢山してもあまり面白くはならないだろうというのが私の感覚です。

 ただこれも人によりけりだと思います。


「どんな本がお勧めですか?」


 加納朋子さんの『掌の中の小鳥』


 ミステリーなんですが、可愛い話なんですよね。

 文章もいちいちメルヘンチックなところがあったりして面白いですし。

 いわゆる人が死なないミステリーで、話もみんな良く出来てていいですよ。


 初野晴さんの『トワイライト・ミュージアム』


 ヒロインの女の子が可愛いと言うか面白いと言うかどうしようもないので読んでて楽しいです。

 これもミステリですが、ファンタジー要素も強くて面白いですよ。


 山本弘さんの『アイの物語』


 SFなんですが、ハードな感じではなく、ファンタジー寄りな内容の気がします。

 物語として魅力的です。


 同じく山本弘さんの『詩羽のいる街』


 これは目の付け所がすごいなぁ、というのと、構成の仕方が素晴らしいなぁと感心してしまった話です。

 現代的な話で、色々と考えさせられるところもあります。

 今思えば、なろうに小説を上げている人も、読み専の人も身につまされるような感じでしたね。


 小川一水さんの『妙なる技の乙女たち』


 近未来SFですが、これもごりごりな感じではなく、人が生活している感じが主体の話ですね。

 いつかこんな時代も来るのかなって気がして面白かったです。


 小林泰三さんの『海を見る人』


 これはごりごりのハードSFですね。

 でもなんか論理的で良く組み上げられたSFの方がたまに切ない感じがすると言うか、そういう雰囲気の話が多かったです。


 シュペルヴィエル『海の上の少女』


 ある意味で退屈な話なのですが、ハムスターがカラカラ回しているのを眺めているのが好きな人は面白いと思える話だと思います。

 なんかさびしげな話なのですが、私は好きです。


 皆川博子さんの『倒立する塔の殺人』


 これはなんて説明したらいいのか分かりませんので、気になる人はとりあえず読んでみてほしいなって感じです。

 これはこの人以外誰にも書けないなぁって言う文章と内容でしたね。


 大体こういったものが好きかなぁと思います。

 ミーハーかもしれません。

 

「面白いものを書くために必要な質って何が考えられますか?」


 多分人によって違うと思います。

 自分が書きたいものを書いて面白いものが出来る人もいるし、

 自分が書きたいものはとりあえず置いといて、人が面白いと思うものを書こうと思って書かなければ面白いものを書けない人もいますから。


 私は前者が天才で、後者が凡人だと思っています。


 ちなみに私は凡人なので自分の書きたいものを書いていると言うよりは人が面白いと思うかもしれないものを想像して書いているタイプです。


「デビュー後の今、デビュー前の自分にアドバイスするとしたら、どんなことを言いますか?」


 色々と考えてやった方がいいよ、と。

 連載増やしすぎてにっちもさっちも……。


「どんな環境で書いていますか?」


 家の机でポメラ使って書いてることが多いですね。

 レスポンスが早いのでパソコンで書くより五割増しくらいで早いです。  


「どうやってネタを考えているの?」


 何にも考えてないというのが正直なところです。

 ただ、そういう私にもネタが出てくるときもたまにあって、そういうときに思いついたものは思いついた瞬間にだだっと書いてしまう事にしてます。

 なぜかそういう風に書き出したものは続きも苦も無く書ける傾向があり、よく考えてプロット練ったりしたものは詰まりますね。


「自分の中で小説の書き方の軸は決まってますか?」


 軸がないので、連載ごとに軸を考えて作ってから書いているようなところがあります。


「読書以外の趣味と、その趣味が作品へ影響している可能性はありますか?」


 読書以外の趣味はアクアリウムと、ピアノと、法律ですかね。

 影響は多分、ほとんどないです。

 音楽メインで書いてる小説が一つありますが、それくらいで他の作品にはあんまりという感じです。

肥前は平兵士も好きですが、それ以上に蘇りの魔王の方が好きだったりします。


執筆速度の秘密なども、個人的に納得でした。

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