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第1章 奈良公園あたり  7 近鉄奈良駅からJR奈良駅方面

近鉄奈良駅から西へ10分ほど歩くとJR奈良駅に着きますが、

そこの間にも寺社はあります。

まずは三条通りとやすらぎの道の交差するところに

奈良市観光センターがありますが、

観光パンフレットが置いてあり

いろいろな観光スポットの案内をしてくれることはもちろんですが

夜9時くらいまで開いているので

一寸休んでいくにもいいところです。


この交差点の南に率川いさがわ神社があるので

寄って行きましょう。

この神社は、飛鳥時代の創建で

奈良市最古の神社と言われています。

この神社は3つの社が並んでいます。

左から父神、姫神、母神と子供を見守るように並んでいることから

子守明神とよばれ、

安産、育児、息災延命の神として有名です。

普段は静かなこの神社ですが、

毎年6月17日には三枝祭さいぐさまつりが行われ、

参拝者でにぎわいます。

この祭りは地元では「ゆりまつり」と言っていて、

三輪山のササユリを神前に備えるこの祭事は

飛鳥時代に遡るという由緒あるお祭りです。


率川神社のすぐ南にあるのが伝香寺です。

伝香寺は天平宝亀年間に鑑真和上の弟子、

思託律師によって開かれたといわれていますが、

筒井一族の菩提寺でもあります。

このお寺を拝観出来るのは、

奈良三名椿の一つの散り椿が咲く三月末から四月にかけてと

夏の地蔵会(7月23日)に

衣の着せ替え法要が行われる時だけしか

拝観できないのが残念です。

ここの地蔵菩薩は

鎌倉時代に一部に流行した裸形像で、

別名・裸地蔵とも呼ばれ、

裸形の木像の上に、

普段は本物の着物が着せられて地蔵盆に

着せ替え法要を行うのが興味深いです。




またこの交差点から北に行くとすぐに

漢國神社かんごうじんじゃがありますが

この神社は、大物主命、大己貴命、

小彦名命を合祀する推古天皇元年(593)創建とされる

かなり古くからある神社です。

古くは「率川坂岡神社」「韓園神社」と呼ばれていたようですが、

本殿(県文化財)は桃山時代の様式を伝える美しい建物です。

境内には徳川家康の鎧が展示してありました。

これは複製で、本物は奈良国立博物館にあるとのことです。

慶長19年(1614年)大阪冬の陣で

豊臣方の真田幸村に追い立てられ奈良まで逃げてきた家康は、

漢國神社付近の桶屋の桶の中に隠れて九死に一生を得て、

のちにそのお礼として鎧を漢國神社に寄進したということが

その由来だそうです。

また境内には、室町時代のはじめ中国から渡来し、

日本に初めて饅頭を伝えたという

林浄因りんじょういんを祀る林神社があります。

さて三条通りをさらに西に進むと

「ホテルフジタ」の横に御陵への道が延びています。

これは第9代開化天皇陵と言われている

春日率川坂上陵かすがのいざかわのさかのえのみささぎです。

念仏寺山古墳とも呼ばれ

全長約100mという大きな前方後円墳が

こんな町中にでーんとあるのは流石に奈良です。


なおも西へ進めばやがてJR奈良駅に着きますが、

昔のJR奈良駅舎は今は観光案内所になっていますが、

昔の建物の面影を残していますから

時間があれば寄っても面白いです。

JR奈良駅前にはバスターミナルがありますので

ここから各観光スポットへ行くのも便利です。




ここからバスで5分ほど、

歩いても20分ほどの南西に行ったところに大安時があります。

このお寺は聖徳太子が草創したといわれていますが、

飛鳥の藤原京で百済大寺、大官大寺となり

奈良時代に現在の地に移り大安寺となりました。

南都七大寺のひとつに数えられ、

左京六条四坊から七条四坊にまたがる広大な寺域を占め、

南大寺とも呼ばれて

大安寺式の大伽藍を誇っていて

西の薬師寺に対峙する国家鎮護の寺でもあったそうですが、

今は境内の南に残る塔跡に

昔日の威容を偲ぶことができるだけとなっています。

寺には大安寺様式といわれる奈良時代の木造十一面観音立像、

木造四天王立像、

木造不空羂索観音立像、

木造楊柳観音立像〔いずれも重文〕など

九体の天平仏が安置されていて

仏像ファンとしてはぜひ寄りたいところです。

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