第1章 奈良公園あたり 3 奈良公園あたりのお休みどころ
今日は奈良公園あたりでの休憩スポットをご紹介したいと思います。
まずは奈良町の中には「ならまち格子の家」、
「史料保存館」などがトイレもあって
休憩することが出来ます。
次に「奈良国立博物館」です。
本館と新館の間の地下にあります。
綺麗なトイレ、喫茶ルームもあります。
展示ルームに入らなければ無料です。
もちろんここは国宝重要文化財クラスの仏像の宝庫ですから
展示を見ていくのもおすすめですが・・・
次に「奥村記念館」で、
近鉄奈良駅から登大路を東に徒歩10分ほどで、
氷室神社と大仏殿の交差点の間にあります
(無料、10~17、第三月曜日休み)。
ここは奥村組が創業100周年の2007年に、
社屋だったものを「奥村記念館」として開館したもので、
軒の高さも隣家にあわせ、
街並みの連続性を保持し、
瓦屋根、焼杉の壁、格子など、
周囲の町並みにとけこむ外観です。
1Fには観光インフォメーションセンターとショールームがあり、
ガラス越しに中庭を眺めながらくつろぐことが出来ます。
無料のティーサーバー(大和茶)も設置されているのがうれしいです。
2Fに上がると空中廊下を渡り
書庫屋上の展望フロアに出ると
若草山や東大寺など歴史と自然が望める
素晴らしい景色は穴場的なスポットです。
観光インフォメーションセンターとしては、
観光マップ、パンフレットなどの最新の資料が置かれているほかに、
観光ボランティアガイドが、
外国人への県内観光スポットなどの案内もしています。
もし時間があれば
1Fの半分がショールームになっていて、
奥村組の100年間の歴史や技術を紹介する
展示スペースを設けていますので見学しても面白いです。
得意技術である「免震」という技術を、
免震装置のモデルなど説明しているほかに、
マッサージ椅子のような「地震&免震体験装置」は、
1995年の兵庫県南部地震などの震波データをもとに
再現した地震の揺れと、
同地震時の免震効果の両方を体感することが出来るのが
面白いです。
次は、「旧大乗院庭園」です。
なんだと思われるかもしれません。
確かに大抵のガイドブックに載っていて、
私も奈良ホテルの南側にあるということは知っていたのですが、
これまで何回となく近くを通りながら
寄ったことがないところでした。
いや近くまで行って見つからなかったという方が正確でしょう。
それが「ならまち大通り」を新薬師寺方面に向おうと、
国道169号線との交差点そばまで来た時、
広設トイレがあるので近づいたら
そこに入り口があったのです。
この庭園は、興福寺の門跡寺院である
大乗院が荒廃していたものを、
銀閣寺庭園を作った善阿弥とその子を招いて
改造させた池泉回遊式庭園で、
明治初頭まで南都随一の名園と称えられたというものです。
これが「名勝大乗院庭園文化館」
という無料の施設として整備されたのです。
残念ながら今のところ庭園自体には入ることが出来ませんが、
館内から目の前に庭園が広がり、
和室もあり、休憩するには最適の場所です。
数匹いた鹿もなんとなくのんびりしています。
あと有料となりますがお勧めなのは
新薬師寺のそばにある「志賀直哉旧居」です
(入館料350円、9:30~17:30、毎週月休館)。
ここは志賀直哉が数寄屋造りを基本として
洋風のサロンも取り入れるなど自ら設計し、
昭和9年から9年間生活した家。
終戦直後は占領軍に接収されて白ペンキを無残に塗られたり、
改造されたりしたのを一部に残したまま公開していたのですが、
平成20年が築後80年という節目にあたるのを記念して、
志賀直哉が「暗夜行路」を書きあげたころの姿の復元を目指して
改修していたが、
今年の5月に工事も終わり、
建築当初の邸宅がよみがえったものです。
443平米という大きさもさることながら、
夫人の部屋は一番日当たり良い部屋に位置にしたり、
子供たちとの適切な距離を考えたり、
造りつけの冷蔵庫を設けるなど当時としてはモダンな台所としたり、
彼の当時の暮らしを彷彿とさせるのです。
居心地の良さそうなサンルームにいると
いつまでもそこに居たくなるようなアットホームな空間で、
本でも読みながら長時間居続けても
文句を言われないのがうれしいところです。
最後に取っておきのお休み場所をお知らせします。
それはなんと興福寺の北側に大通りをはさんである奈良県庁です。
トイレが使えるのは当然として、
屋上からの眺めは最高です
(平日はもちろん、土曜日曜休日でも開放されている場合もあります)。
そして職員のための食堂もリーズナブルなお値段で使えます
(11時半から15時半、土日休み)。
お勧めメニューは20食限定の親子丼です。
ふんわりとした卵が大和肉鶏にかかっていますが、
11時半開店と同時にすぐに売れ切れる人気メニューです。