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第1章 奈良公園あたり 1 「興福寺」

奈良駅について 京都から近鉄線急行45分で

近鉄奈良駅に着きました。

さあいよいよ奈良の旅の始まりです。

どこから回ろうかわくわくしてきます。

とりあえず5分歩いて興福寺に行くのが

オーソドックスというものでしょう。


興福寺で最初の目に触れるのは北円堂ですが、

これは春と秋の決まった期間しか公開されていません。

もし公開されている時期ならばぜひ訪れたいところです。

ここには運慶の晩年の作という弥勒如来がおられます。

弥勒はほとんどが菩薩形で如来形は珍しいのです。

また無着世親両菩薩はも身飽きることがない素晴らしさです。

北円堂の後は南円堂にも寄りましょう。

ここは西国三十三か所の札所として

参詣に来る人が多いところです。

そして見逃してならないのが三重塔です。

興福寺の外からも見えないし

目の前に行かないと見えない塔ですが

堂々とした素敵な塔です。


さてそのあとは興福寺国宝館の全面改修が完了しましたので

入りましょう。

国宝館はその名前の通り

国宝44点など計70点を所蔵していますが、

当面は「千手観音菩薩ぼさつ立像」など国宝12件、

重要文化財8件を公開するという話ですので、

とにかく今日は重点的に拝観することにしました。

まず板彫十二神将立像がユーモラスに迎えてくれます。

そして旧山田寺の仏頭が

いつもどおりのお優しい顔を見せてくれます。

白鳳仏の傑作です。

そしてなおも進むと教科書にも載る、

鎌倉彫刻の傑作の金剛力士像(同、12~13世紀)、

天燈鬼・龍燈鬼(同、13世紀)などが

ケースの外に出て並んでいます。

そして十大弟子像(国宝、8世紀)も素晴らしいです。



しかし多くの人のお目当ては

やはりガラスケースに入っていない

阿修羅像を中心とした「八部衆立像」をずらりと並んでいる姿です。

これまで大きな人形ケースのようなところにおられた

八部衆がずらりと並んでいます。

それにしてもあの阿修羅様が

こんなにお傍に寄れていいのでしょうか。

これまでより低いところから見上げるので

少し小さく感じます。

いつもこのお方を見ると

美しい少女のようでもあり少年の貌でもあり、

はたしてこのお方は男か女か考えてしまいます。

いずれにしてもこんな人が現実にいたら

大変なことになるような美貌です。

少し引いてみると憂いを含んだ表情がよく見えてきます。

さらに後ずさりして、

ふと振り向くと「千手観音菩薩立像」が

大きなお姿で立っておられます。

最後に映像コーナーがありますが

大きなスクリーンで阿修羅像の魅力を解説しています。

これを見ると阿修羅様の美しさの秘密が

理解できるような気がします。

この展示は今までになかった新しい魅力です。

あと東金堂も国宝の文殊菩薩座像がおられますので

ぜひ寄りたいところです。

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