第5話 『無限の可能性』、
えーと、すいません。
巫女をエルゼに名前を変更します。申し訳ございません
すぐに6話、7話出します。予約できてなかったです。
世界樹の頂上での覚醒からわずか数分。俺――カイト・アサヒナは、よりにもよって最初の実戦相手が“魔族の大軍”という最悪の事態を迎えていた。
「カイト様、あの先頭にいる騎士……ただの魔族ではありません! 古代魔族の王直属の『鎌騎士』です!」
「名前からして強そうだなおい!!」
黒い軍勢は、雪原を飲み込むように世界樹へ向かってくる。ひとつひとつの個体が冒険者パーティーを壊滅させるレベル。それが数万。
覚醒したてホヤホヤの俺に対して、難易度設定おかしくない?
「くっ……エルゼ、いや、リリア! ひとまず後退――」
言いかけたその瞬間、ステータス画面が勝手に開いた。
『状況を分析中──推奨スキル:スキルコピー(Lv.0)』
「……え、アドバイスしてくれんの?」
『覚醒直後の適応支援機能です』
「便利かよ!」
だが、コピーする対象なんて――と思いきや、目の前にいるリリアが両手を組んで祈りを捧げていた。
「カイト様……わたしの魔力、どうぞお使いください!」
彼女の周囲に、純白の魔力が渦を巻く。そうだ、リリアは“予言の巫女”。回復魔法・加護魔法の扱いは、この世界でもトップクラスだ。
――これをコピーできるなら、状況はひっくり返る!
「よし……スキルコピー、発動!!」
俺がリリアの肩に手を置くと、光が指先から体の奥へと流れ込んできた。
【スキルコピー成功:『巫女の加護』を一時習得しました】
「っ……すごい、力があふれてきやがる!」
視界がクリアになり、体が軽くなる。雪原を吹き飛ばす魔力の奔流。体内のエネルギー量が、今までの数十倍に膨れ上がっていく。
「カイト様、これなら……!」
リリアの瞳にも希望が宿った。
だが、その刹那。
――ズシィィンッ!!
黒騎士デスリーパーが、一瞬で世界樹の根元まで跳躍した。転移したみたいに速い。
「人間よ。我が主より命を受けた。『無限の可能性』の担い手は……必ず抹殺せよ、とな」
「俺、いきなりラスボスに目つけられてたのかよ!!」
デスリーパーは巨大な鎌を構え、周囲の空気が凍り付く。世界樹の枝にまで霜が走る。
「リリア! 後ろに!」
俺は聖剣エクスカリバー・イミテーションを構えた。覚醒直後の半分パニック状態だが、体は驚くほど冷静で、本能的に最適な構えを選んでいる。
コピーした『巫女の加護』が、俺の動きを完璧にサポートしていた。
「来いよ、死神野郎……! 覚醒したばっかだけど、試運転にはちょうどいい!」
「無謀……だが、愚かではないな。面白い」
デスリーパーの鎌が振り下ろされる。
雪原が裂けるほどの重撃――!
「うおおおおおっ!!」
俺は、スキルツリーの中から瞬時に選んだ。
【限界突破 10秒間だけ全能力値解放】
――発動。
体が軽い。世界が遅い。風すら止まって見える。
俺は迫る鎌の下を滑り込み、逆に懐へ飛び込んだ。
「はぁあああああ!!!」
聖剣が走る。銀の軌跡が黒鎧を正面から切り裂いた。
衝撃音が辺りに炸裂し、黒いオーラが散る。
デスリーパーが後退した。
「……ほう。覚醒直後でこの動き……なるほど、“無限の可能性”。確かに、放置するには危険すぎるな」
「なら、帰れよ! 今マジで忙しいんだよ! チュートリアル終わったばっかなんだよ!」
「不可能だ。貴様は我が主の“最優先目標”だ」
黒い軍勢が一斉に咆哮した。
世界樹の頂上で、文字通り世界の命運を賭けた初戦が幕を開けようとしていた。
「リリア! 俺にバフ全部乗せ! 限界までな!!」
「はい、カイト様! 全て捧げます!」
俺は聖剣を構え直し、目前の死神へと叫ぶ。
「覚醒した主人公の初戦だ!! 派手にいくぞ、デスリーパー!!」
夜明けの光が世界樹を照らし、戦いの火蓋が切って落とされた――。
どうでしたか?頑張っていこうと思います。




