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聖剣と勇者と断罪と〜女の私が抜いてしまいました!大変です……どうしましょう(泣き)!?〜  作者: みけ猫 ミイミ
幕間

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過去の出来事✦一勇《前編》

時は数千年前に遡り……。

 今から遥か数千年もの昔。とある竜人の話しをしようか――……


 ……――かつての竜人たちは他種族との共存を望まず国を出る者など一人も居なかった。

 ましてや最強である種族、上位種とまで云われていたから尚更である。勿論この国へ近づく者など居る訳もないのだ。

 この国では力が優れていなければ王になれない。そのため王が死ねば自ずと権力争い……いや力比べを行うことになる。

 その力比べで頂点に立った者が次の王となるのだ。そう王の息子であっても例外じゃないのである。

 現在の王には二人の王子と四人の王女、六人の子供がいた。

 二人いる王子の一人、兄の方は竜人の中で最も強いと云われ間違いなく次の王になるだろう存在と思われていたのだ。

 だが竜人とも思えないほど優しかったのである。そう竜人に必要とされる冷酷さが足りなかったのだ。

 そのためか周囲の者、国の者たちは色々と心配していたのである。弟へ王座を譲ってしまうのではないのかと思ったからだ。


 そんなある日、この竜人国に人間の女が迷い込んできた。その女は大剣を背負い、どこかの騎士かのような煌びやかな装備を纏っている。

 当然ながら国の者たちは警戒した。そのため兵士を呼び人間の女を牢に入れる。

 その時、人間の女は抵抗を一切しなかった。何かがみえている、それとも只単に流れのまま身を任せているだけなのだろうか……。

 それほどまでに冷静で目の前に居る強靭な肉体美をもつ者が居ても動じている様子もないのだ。


 その人間の女をみて兄である第一王子は興味を持った。

 牢番を言い包め中に入ると第一王子は人間の女が入る牢の前までくる。

 人間の女は瞑想をしているのか目を閉じていた。装備はそのままだが大剣は持っていないようだ。

 その大剣は誰も持てない。そのため捕らえる前、人間の女に言い大剣を崖から捨てさせたのである。


 只々無言のまま人間の女は正座をし目を閉じていた。恐らくは目の前に第一王子が居ることを知っている。

 そんな人間の女をみて第一王子は「人間でも、こんなに綺麗で……強いオーラを持つ者が居るのか? それも女だ」と目を輝かせ魅入っていた。

 その声を聞き人間の女は、ゆっくりと瞼を開き眼前の第一王子を見据える。


「なぜ私をみている?」

「みていたいからだ。こんなに綺麗で強い者に逢ったことがねえ。人間で……それも女。どうやって強くなったんだ?」


 そう問われ人間の女は、クスッと笑い「今だけの特別な力だ」と言い第一王子をみた。


「限定の力……どういう事だ? 意味が分からねえ」

「私だけが手にすることのできた力……それ故に知らなくても当然。それはそうと……私の能力がみえるのか?」

「みえる……多分、オレだけが持つ能力だと思う」


 自分の手のひらに視線を向けると第一王子は、つらい表情を浮かべる。


「いい能力じゃないか。それなのに、なぜそんな表情をする?」

「分かるから……つらい。この国には、オレよりも強い者が居ないんだ」

「そういう事か……幸せな悩みだ。羨ましいとも云えるな」


 目を細め人間の女は第一王子をみつめた。

読んで頂きありがとうございます(^^)/


書いてしまった(´艸`*)なぜか急に書きたくなって……(/ω\)

まあ今回は流れ的に名前を記載してない。だが次話で人間の女の名前は書くと思います。

ん? 第一王子が誰かって? さー誰だろうね:(;゛゜''ω゜''):

気づいてると思うので敢えて言いませんwww


と、いう事で……(*^-^*)


では次話もよろしくお願いします(^_-)-☆

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