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プロローグ⑤❈悲痛と偵察と談話と

セアネシェレの家族は馬車の前で話をしていたが……。

 ここは城の外側。辺りは真っ暗で月明かりが雲の合間から微かに照らす程度だ。

 門の前にはハシェルトとセリカネーシャとハスティルスとハルニアスが居て話をしている。


「お前たち城で聞いたことは……分かっているな?」

「はい、父上……勿論です」

「遅くても明日には家を出なければいけませんね」


 つらい表情でそう言いセリカネーシャは俯いた。


「処刑は間違いなく行われる。そして……」

「ハル、それ以上は口に出すな」

「そうでしたわ……申し訳ありません」


 余計なことを言ってしまいハルニアスは、どうしようと思い俯く。


「まあいい……それよりも早く帰るぞ」


 ハシェルトに言われ三人は馬車に乗る。勿論ハシェルトも乗った。

 それを確認した御者は馬車を走らせる。


 ✦*✦*✦


 翌日。城の外は昼間だと云うのに、どんよりと曇り暗く今にも雨が降りだしそうだ。

 城の牢の中ではセアネシェレが項垂れ泣いている。

 そうセアネシェレの処刑が決まったのだ。


(ああ……やはり処刑されるのですね。聖剣を抜いてしまった私が悪い。分かっているのです……ですが……)


 セアネシェレは絶望の淵に陥りそれ以上、何も考えることができなくなる。

 涙が枯れ果てるほどに只々泣きじゃくり後悔をしていた。


 ✦*✦*✦


 城の門の外側にある大きな木の枝に一羽の大きな鳥がとまっている。

 その鳥の体が、ピカッと光った。それと同時に人間の姿へ変化する。

 その者はレンヴィーノだ。


(鳥になって城の様子を探ってはみたが、やはり処刑か。だが兵士たちの話じゃ……国の規則と神のどっちをとるかで悩んだらしいが。それで出た結論が、これか……。

 さて、神……いや、聖剣は……どう動く? 選んだ者をこのまま見殺しにするのか? フッ……どうなるかみものだ)


 不敵な笑みを浮かべレンヴィーノは城を見据える。

 その後、木から飛び降り地面に着地すると何処かへ去っていった。


 ✦*✦*✦


 ここは城内にある騎士第一部隊の隊長室だ。

 この部屋にはオルカリックとバンベルとエミネデウスがいる。

 三人はソファに座り話をしていた。


「処刑は二日後か……」

「オルカリック、どうなるか楽しみだ。まあ……何も起きないと思うがな」

「それは分かりませんよ。私は何かが起こる方に期待しているのです」


 ワクワクしながらエミネデウスは二人を見据える。


「エミネデウス……本当にいいのか?」

「ええ、もしそうならば……そうしたいのですよ」

「前から思ってたが、お前って変わり者だな」


 それを聞きエミネデウスは、クスッと笑う。


「元から普通であることが好きではありませんので」


 躊躇いもなくそう言われてオルカリックとバンベルは呆れ果て頭を抱えた。


「お前と話していると頭が痛くなる。まあいい……何もなければ、そのまま何時も通りだ」


 口角を上げ笑みを浮かべるとオルカリックは二人を順にみる。

 そして、その後も三人は色々と話し合っていた。

読んで頂きありがとうございます(^▽^)/


セアネシェレの家族は城で何を聞いて来たのか? 屋敷を出て何処かに行くみたいだね。

一方セアネシェレは処刑が決まり絶望の淵に陥ってしまった。

三帝騎士たちは何やら話をしているが、いったい処刑の日に何が起きるのか? いや、起きないとも言っているな。

どっちになるのか……起きるとして何が起きるのか。それは後のお楽しみである。


と、いう事で……(^_^)/


では、次話もよろしくお願いします(*^▽^*)

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