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聖剣と勇者と断罪と〜女の私が抜いてしまいました!大変です……どうしましょう(泣き)!?〜  作者: みけ猫 ミイミ
第一章《イオヌス国編》

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機転を利かせると報告と指示と

根掘り葉掘り聞かれレンヴィーノが返答に困っていることに気づきセアネシェレは話題を変え……。

 根掘り葉掘り聞かれるもレンヴィーノは言葉に詰まる。


(待て……なんでオレが、こんなに質問攻めにあわなきゃならねえんだよ。そもそもベゼグルフのせいだぞ。クッ……話題を変えねえと)


 無言になりつらそうにしているレンヴィーノをみてセアネシェレは心配になっていた。


(これ以上は聞かない方がいいのかもしれないわ。誰でも話したくないことはありますし)


 そう思いセアネシェレはベゼグルフの方へ視線を向け話し始める。


「それはそうと……ベゼグルフさんは魔族。私たちの仲間になるってことは同族と戦うことになるわ」

「フンッ、当たり前だ。勇者も同じじゃないのか? 同族でも悪さをしていれば倒さなきゃならない」

「あー……確かに私もでしたね」


 テヘッと舌お出しセアネシェレは笑みを浮かべた。


(セアネ……わざとか? それとも天然。いや、どっちにしても話が逸れて助かった。感謝しなきゃな)


 そう思いレンヴィーノは、ホッと安堵する。


「そうなる。だがセアネ、その前に覚醒しねえとな」

「そうでしたわ。それには強くならないと……剣も振れない勇者なんてあり得ませんもの」

「剣を振れない。だったら素振りでもしてたらどうだ?」


 もっともなことをベゼグルフに言われ四人は、なるほどと納得した。


「確かに……剣を扱うのですから素振りが効果的。それに徐々に回数を増やせばいいだけです」

「クッ、そんな簡単なことなんで気づかなかった。だが他の強化はどうする?」

「ウーム……まあ、どの程度なのか分からないからな。それらは徐々にでいいんじゃないか」


 ベゼグルフに言われセアネシェレは、コクッと頷きレンヴィーノへ視線を向ける。


「レン、あとで改めて訓練メニューを作ってください」

「あ、ああ……そうだな。まあ、それは……ここを出てクエシェッグに行ってからになるぞ」

「ほう、クエシェッグに行くのか。俺は行ったことがないから楽しみだ」


 ニコニコとベゼグルフは喜んでいるようだ。


「おい、まだ仲間にするなんて言ってねえ」

「レン、待ってください。襲う気があるのであれば既に攻撃されているのではないでしょうか?」

「エミネの言う通りだ。まあ、ここには竜人が二人いる。もしもの時は、やり合えばいいだけだと思わないか」


 少しだけ考えレンヴィーノは頷いた。


「それもそうだな。何かしたら追い出すだけじゃ済まねえぞ」

「勿論だ。それで……これから向かうのか?」

「そのつもりだが……まあいい、じゃあ行くか」


 そう言うとレンヴィーノは扉の方を向き歩き始める。

 それをみて四人は、あとを追いかけた。


 ✦*✦*✦


 ここはイオヌス国のイザノベル城。そして城内の執務室には、この国の大臣ロベニード・テルブルゲが居て椅子に座っている。

 その前にはハルナシアが居て膝を付き俯いていた。

 因みにルゼバスは現在、牢の中に入れられている。


「ハルナシア……ご苦労だった。それで貴女の知らせでは勇者さまを連れてくる予定だったはず」

「申し訳ありません。まさか勇者さまが攫われるとは思っていませんでしたので」

「まあ、それが普通だろう。だが貴女の話では、まだ覚醒前……それも何もできない女性だったはず」


 それを聞きハルナシアは、コクッと頷いた。


「ですが、そばにはレンヴィーノともう一人いましたので油断しました」

「レンヴィーノ……まさか竜人であり、かつての勇者伝説に必ずと云っていいほどに関わっている者のことか?」

「はい、全ての勇者にではありませんが……そのレンヴィーノで間違いないです。それと付け加えるのであれば我が国にあるコンコモフ村を救った英雄」


 真剣な眼差しでハルナシアはロべニードをみつめる。


「そうなると勇者さまは助けられている可能性がある」

「恐らくは問題ないかと。それに、もう一人はハベスニア国の元三帝騎士エミネデウス・ハインジェルですので」

「ほう、あの国の者か。だが、なぜ一緒に旅をしている?」


 不思議に思いロべニードは首を傾げた。


「勇者さまは、ハベスニア国の者です」

「それでか。だが確か、あの国は女性が武器などを手にしてはいけない。ましてや戦なども禁止のはず」

「そのことなのですが……」


 ハルナシアはレンヴィーノから聞いたことをロべニードに伝える。


「断罪……それを偽り行った。ほう、あの国の王は面白いことを考える」

「はい、私もそう思います。話を戻しますが……もしかしたら、この国を出てしまうかもしれません」

「それは困る……だが、そうだとして既に間に合わぬか」


 悔しそうな表情でロべニードは無作為に遠くをみつめた。

 その後ロべニードはハルナシアに勇者……セアネシェレを追うように命じる。

 指示を受けハルナシアは城を出てセアネシェレ達を追う。

 それを確認するとロべニードは思考を巡らせながら自室へと向かった。

読んで頂きありがとうございますo(^_-)O


結局はベゼグルフも仲間に加わった。だが、これだと逆ハーレム状態だぞ( ̄▽ ̄;)

誰か女性を入れないと……なんでこうなった〜(ノД`)自業自得だあ〜ヽ(;▽;)ノ

それはそうとハルナシアは大臣ロベニードから命じられセアネシェレ達を追うことになった。

だけどセアネシェレ達に追いつくことができるのだろうか?


と、いう事で……٩(^‿^)۶


では次話もよろしくお願いします(^_^)☆

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