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聖剣と勇者と断罪と〜女の私が抜いてしまいました!大変です……どうしましょう(泣き)!?〜  作者: みけ猫 ミイミ
第一章《イオヌス国編》

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心底の怒りと勇者の意味

心底から怒りを露わにするもレンヴィーノは黒服の男に問いかけ……。

 心の底からレンヴィーノは、グツグツと煮えたぎるような怒りが沸き上がっている。

 それは周囲の物、地にある物を巻き込み吹き上げていた。

 それをみてエミネデウスは、レンヴィーノと敵対しなくてよかったと思い顔を青くし身を震わせる。

 戦わずして圧倒的な力を体感し黒服の男は蛇に睨まれたカエルの如く動けずにいた。


(どうしたらいい……ここで終わる訳にはいかないんだ。まだ、やらねばならんことがある。だが逃げられん。ここで詰む訳には……なんとかしなければ)


 怒りを露わにしているレンヴィーノの顔には幾つもの怒筋が表れている。


「覚悟はできてんだろうな。フンッ……クッ、クセェー……お前かなりの人を……血の匂いがキツい」


 手で鼻を覆いレンヴィーノは嫌な顔をし黒服の男をみた。


「ああ、目標を達成するために余分な物は消してきたからな」

「目標? なんだか分からねえが、そこまでして叶えたいことなのかよ!!」

「勿論だ。この世界を変えるためには必要なことなんでね」


 それを聞いたレンヴィーノの顔には、ピキッと努筋が増え怒りのオーラを上昇させている。

 今にも黒服の男を殺してしまいそうなほどだ。だが、なぜかレンヴィーノは堪えていた。


 ✦*✦*✦


 その頃セアネシェレのそばでは聖剣が、ポウポウと弱々しく発光している。何かを語り掛けるように……――


 ――……“セアネシェレ、目を覚ましなさい”

 “嫌です。やはり無理……なんで私なの? 別に私でなくても強い人は沢山いるわ”


 かなりつらそうである。セアネシェレは今にも泣き出しそうな声で訴えかけていた。それを聖剣は宥めている。


 “つらいのは分かります。ですが貴女は間違いなく勇者なのですよ”

 “そんなこと言われても……今、目覚めたって何もできないわ”

 “勇者とは何か分かりますか?”


 問いかけられセアネシェレは聖剣が何を言いたいのか分からなかったものの気になり考えてみた。


 “勇者は最強でレンやエミネのようにカッコいい存在だと思います”

 “それだけですか?”

 “……他にあるのですか?”


 何処からか、ハァーと溜息が聞こえてくる。


 “勇者……勇敢なる者の略です。勇敢なる者とは、なんでしょうか?”

 “勇敢は……勇気があり、どんな危険や困難なことをも恐れない。だから勇敢なる者は死を恐れず、あらゆる困難にも立ち向かい打破する者のことですね”

 “良くできました♡その通りです。では言いたいことが分かりますね”


 何が言いたいのかとセアネシェレは思考を巡らせた。


 “今の私は弱い、だけれど気持ちだけでも強くすることで勇敢なる者になれる”

 “そうです……死を恐れてはいけません。いえ、そこはサポートさせて頂きますよ。そのための聖剣ですので”

 “じゃあ私が死ぬことはないのですか?”


 セアネシェレは不思議に思った。死なないなら、なんで歴代の勇者が生きていないのかと。


 “クスッ、いえ役目を終えれば力は消えます”

 “そうなのですね。そうなると今だけ使える特別な力”

 “そうなります。ですので今なら無茶なことをしても大丈夫よ”


 なんか悪魔のささやきのように聞こえるのだが、まあ言っていることは間違っていないのだ。


 “分かりましたわ。只まだ勇敢までの気持ちを持てるかは不安ですが……やってみます”

 “少しは前進したようですね”


 それを聞きセアネシェレは頷き目覚める方へと意識していった……――


 ――……徐々にセアネシェレは目覚め視線を黒服の男のそばにいるレンヴィーノへ向ける。


(レンが戦ってる。いえ、その後ろでエミネが大怪我をしているわ)


 そう思いセアネシェレは立ち上がり黒服の男に気づかれないようにエミネデウスの方へ向かった。

読んで頂きありがとうございます(^_^)/


セアネシェレが目覚めた。だけどエミネデウスの怪我の方が心配のようだ。まあ戦うだけが勇敢という事ではないので、これもアリだろう。

それよりもレンヴィーノは、なんで攻撃を仕掛けないのか? 勝てるのは間違いない。

それとも何か考えがあってなのか? まあ、それは書き進めていけば分かるだろう( *´艸`)


と、いう事で……(/・ω・)/


では、次話もよろしくお願いします(*^^*)

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