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聖剣と勇者と断罪と〜女の私が抜いてしまいました!大変です……どうしましょう(泣き)!?〜  作者: みけ猫 ミイミ
第一章《イオヌス国編》

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救出と知り人

エミネデウスはセアネシェレを救出するべく聖剣を追い民家が建ち並ぶ街路を走り……。

 エミネデウスは暗がりの中、僅かな月明かりを頼りに聖剣を追い駆けていた。

 それを知っているため聖剣はエミネデウスが追える程度の速さで飛びセアネシェレの方へ向かっている。


(まだ先のようですね)


 ひたすら走り民家の建ち並ぶ街路を通り路地裏へと入っていった。

 聖剣はその先にある古ぼけた建物の前で静止する。

 追いついたエミネデウスは、ここなのかと思いながら建物へと近づいた。そこには荷馬車が停車している。


(ここにセアネが居るとしたら……もう少し遅ければ運び出される所でした)


 荷馬車に御者が一人いるためエミネデウスは気づかれないように建物へ近づいていった。

 御者は寝ているようで気づいていない。どうやら聖剣が眠らせたようだ。

 聖剣はエミネデウスが扉までくると剣身を発光させる。


 “ここに居ます。用があり少しの間ここを離れる。ですのでエミネデウス、セアネシェレをお願いしますね。それほど時間はかからないとは思いますが……”

(聖剣ですか? 分かりました。何処に向かわれるか分かりませんが……)


 聖剣へ向け軽く頭を下げると扉を見据えた。

 それを確認すると聖剣は猛スピードで何処かへと向かい消える。

 行ったことを視認するとエミネデウスは警戒しながら建物の様子を窺った。


(様子からしてレンの姿がみえません。恐らくレンは匂いを辿っていったはず。そうだとすれば誘拐犯を追いかけて行った。

 ここに居ないとするならレンは別の場所に……。レンが竜人だと知っている者の仕業、言ったとすればルゼバスさんでしょう。

 だとしてもセアネの匂いを辿れなければ、コチラに向かって来ているはず。それなのに居ません。んー……何かあったのでしょうか?

 そういえば聖剣が、どこかに向かった。そのことと関係があるとすれば聖剣はレンの所に向かったのかもしれません)


 そうこう思考を巡らせていると建物の中から物音がしてくる。


(誰か来たようです)


 割れた窓ガラスの隙間から中の様子をみた。


(女性がセアネを抱きかかえて歩いている。その後ろに居るのは……黒服、男性でしょうか?)


 水色髪の女性と黒服の男との距離の間隔は結構ある。

 そう思いエミネデウスは水色髪の女性が出てくるのを待ち伏せすることにした。


 しばらくして扉は開きセアネシェレを抱えて水色髪の女性が出てくる。

 即座にエミネデウスは水色髪の女性を掴まえると手で口を塞ぎ眠りの魔法を唱えた。と同時に足で扉を閉める。

 咄嗟のことで何もできず水色髪の女性は魔法で眠ってしまった。

 エミネデウスは即座に水色髪の女性からセアネシェレを引き離す。そしてセアネシェレを壁に寄りかからせ座らせる。

 その間、水色髪の女性はバタンと地面に倒れた。

 するとゆっくりと扉が開きエミネデウスは警戒し身構える。

 黒服の男性は建物から外に出た瞬間、異変に気づき立ちどまった。

 それをみたエミネデウスは素早くレイピアを抜くと音も立てず黒服の男へ近寄る。

 余りにも速く観測できないくらいだ。そう既にエミネデウスの持つレイピアの剣先は黒服の男の背中、心臓付近に寸止めで突き立てられていた。


「貴方が黒幕ですか?」

「何者か知らんが……女勇者を助けに来たのか?」


 背後を取られ剣先を向けられているにも拘らず黒服の男は余裕で言葉を返している。


「そうなります。それに、その声……何処かで聞き覚えが」


 声だけじゃない雰囲気も何処かで会い知っている者のような気がしてエミネデウスは誰なのかと思い返してみる。


「その声と気配は……そうか、まさかハベスニア国の三帝騎士の一人がこんな所に居るなんて驚きだ」

「いったい貴方は……」


 そのままの体勢でエミネデウスは目の前の男が誰なのか分からず、ひたすら思い出そうとしていた。

読んで頂きありがとうございます(^▽^)/


セアネシェレを救い黒服の男へ剣先を向けたまではいいが、まさかの知り合いのようだ。

いったい黒服の男は何者なのだろうか。エミネデウスに剣先を向けられるも動揺している気配がない。

余計に複雑になって来たぞっと……私は知らないぞっと(;^ω^)


と、いう事で……(=゜ω゜)ノ


では、次話もよろしくお願いします(*^▽^*)

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