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聖剣と勇者と断罪と〜女の私が抜いてしまいました!大変です……どうしましょう(泣き)!?〜  作者: みけ猫 ミイミ
第一章《イオヌス国編》

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犬猿の仲と解読中と戦闘開始と

レンヴィーノは丸太づくりの建物内の様子を窺おうとしていたが……。

「アイツの匂いが強い。そのせいなのか、セアネの匂いがしねえのは? そうじゃなければ他の場所に居るのか……」


 大きな木の陰に隠れレンヴィーノは丸太づくりの建物をみている。


(まあ、それならそれでいい。セアネの方はエミネに任せておけば問題ねえ。もしもの時を考えてエミネとは別行動をとって正解だった。

 それにアイツとやり合えるのは、オレしかいねえだろう。本当は会いたくねえが……問い詰めなきゃならねえし)


 めんどくさそうな表情を浮かべレンヴィーノは、ジトーっと丸太づくりの建物をみつめた。


(動く様子はなさそうだ。多分……気づいているはず。ってことは、オレがくるのを待ってるのか?)


 そう思いレンヴィーノは警戒しながら丸太づくりの建物へ近づいていく。

 丸太づくりの建物までくるとレンヴィーノは壁越しから何か聞こえてこないかと耳を澄ました。


 “「レンヴィーノ……何をそんなに慎重になってる? 俺が気づいていることぐらい分かってんだろ! 用があるなら入ってきたらどうだ」”


 そう建物の中から聞こえレンヴィーノは苦笑する。


「ああ、そうだな」


 不貞腐れながらレンヴィーノは普通に建物の中に入った。


 ✦*✦*✦


 建物の中へ入ったレンヴィーノは眼前に居る緋色髪の竜人を睨んだ。


「ジンフェルス、セアネは何処だ!?」


 そう言われ緋色髪の竜人は馬鹿にしたような仕草で笑みを浮かべた。


 この緋色髪の竜人はジンフェルス・ゴライベル、まあ年齢不詳と言っておこう。

 この様子を見る限りレンヴィーノと仲が良いとは云い難いようだ。


「セアネ……ああ、あの女勇者か。みれば分かるだろ? ここには居ない」

「ああ、だから何処だって聞いてんだよ!」


 イライラしレンヴィーノは物凄い剣幕で怒鳴りつける。


「相変わらずだな。もっと冷静になったらどうだ?」

「時間稼ぎか?」

「フンッ、そんな手間の込んだことをすると思うか?」


 そう問われレンヴィーノは、コクッと頷いた。


「お前ならやりかねねえ。まあいい……その様子じゃ言うつもりはねえみてえだな」

「当然だ。そのぐらい分かってたんじゃないのか?」

「確かにそうだ。ってことは強制的に吐かせるしかねえか」


 身構えるとレンヴィーノはジンフェルスを突き刺さるような鋭い眼光で睨みつける。


「フッ、そうこなくてはつまらないよな。だが、ここじゃ狭い……外に行くか?」

「ああ、それもそうだ」


 まるで喧嘩仲間のような会話だ。まあ、そうなのかもしれないのだが。

 そう言い二人は建物の外へと向かった。


 ✦*✦*✦


 場所はルゼバスの宿屋のセアネシェレが泊まっていた部屋に移る。

 現在エミネデウスは聖剣を覆ている結界の解読をしていた。

 その間、ルゼバスはエミネデウスの様子を窺っている。


「なんとかなりそうか?」

「ええ、特定はできましたので。この結界は竜人によるもの。恐らくレンは匂いで、このことにも気づいていたはず」

「そうだろうな。まあ……レンヴィーノも考えがあってのことだろう」


 それを聞きエミネデウスは魔導書をみながら頷いた。


 ✦*✦*✦


 ここはバルフォードの町から遥か南東に位置するキッセルナ砂漠。

 周囲には砂しかない。そのため暗がりでも邪魔な物は何もないので動くのに最適だ。まあ、足元が不安定なのを除いてではあるのだが。


 この場所にはレンヴィーノとジンフェルスが居て睨み合っている。

 両者ともに先程とは全く雰囲気や迫力が違い過ぎるほどの途轍もな威圧感……いや、その辺に物などあったら吹き飛びそうなほどのオーラを全身から発していた。


「お前と戦うのは何千年ぶりだ?」

「さあな……そんなになるのか? 確か、お前が我らの里リュゲノゼアを……あの女勇者と出て行って以来か?」

「ああ、そうだったな。その間、色々あったがな」


 普通に会話をしているようにみえるが二人は、お互い何処から攻めたらいいのかと探っているのだ。


「フッ、まあいい。旅の思い出なんて聞きたくもないからな」

「あー聞きたくなかったのか……そりゃ悪かった」

「それよりも、なんで向かってこない?」


 挑発する仕草をするとジンフェルスはレンヴィーノを威嚇する。


「それは、オレの台詞だ! それとも、オレのことが怖くて向かってこれねえってか?」

「ほざけっ!」


 余りにも癇に障る(かんにさわる)ことを言われジンフェルスは堪え切れずレンヴィーノへ殴りかかった。

 ニヤッと笑みを浮かべレンヴィーノは即座に動きジンフェルスのパンチを避ける。と同時にジンフェルスの腹に目掛け蹴ろうとした。

 それを予想していたジンフェルスは、サッと避ける。

 それらの動きは二人ともに速く普通の者じゃ到底、目で追えないほどだ。

 その後も二人の戦闘は続いていたのだった。

読んで頂きありがとうございます(^▽^)/


さて、レンヴィーノはセアネシェレのことを聞きだすためジンフェルスと戦うことになった。果たしてレンヴィーノはジンフェルスに勝てるのか?

それに勝てたとしても殺しちゃまずいしね。まあ、ジンフェルスも竜人だから大丈夫だと思うけど。

それはそうとセアネシェレは誰の手に渡ったのだろう?

エミネデウスは聖剣を覆う結界を解除できるのだろうか?

それは後ほどになりますo(^_-)O


と、いう事で……(^^ゞ


では、次話もよろしくお願いします(*^▽^*)

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