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プロローグ③❈後悔と話し合い

なぜ聖剣を抜いてしまったのかとセアネシェレは後悔していた……。

 ここはサンビアル城。そして、この城の牢にはセアネシェレがいた。

 あれからセアネシェレは見回りの兵士にここに連れてこられたのだ。

 因みに聖剣は、セアネシェレに運ばせ特別な部屋に保管してある。


 現在セアネシェレは牢の中で泣いていた。


(ああ――……なぜ私が聖剣を抜いてしまったのでしょう。あの声が神さまだったのなら、どうしてあのようなことを私に命じたの? どうしても納得がいきません。

 ですが……聖剣は私以外さわれない。聖剣を抜ける者は勇者となる……そう言い伝えられています。という事は私が勇者ってことになるわ。でも、この国では女性が剣や武器を持つことを禁じている。

 分かっていたはず……それなのに私は声の命じるままに聖剣を抜いてしまいました。死刑は免れません……覚悟を決めるしかないのですよね)


 そう思いセアネシェレは更に絶望の淵に陥ってしまう。そして枯れてしまうのではと思うほどに涙が溢れでた。


 ✦*✦*✦


 ここは執務室だ。この場所には、この国の王であるカイノヴィス・H・サンビアルが居て自分専用の椅子に座り難しい顔をしている。

 そして長方形のテーブルを挟み大臣と三帝騎士がいた。


「うむ……これは困った。よもや女が聖剣を抜くとはな」

「本当ですね。なぜ聖剣が抜けたのでしょうか?」


 そう言い赤い髪をした男は真剣な面持ちでカイノヴィスを見据える。


 この赤髪の男はオルカリック・ヤールン、二十二歳。三帝騎士の一人にして赤き獅子と云う異名を持つ者だ。そして騎士団第一部隊の隊長である。


「オルカリックの言う通りです。我々でさえ抜けなかったと云うのに……クッ、よりにもよって女が聖剣を抜くなどあってはいけないこと」


 緑色の髪の男はそう言い放ち無作為に一点をみて睨んでいた。


 この男はバンベル・モンデブ、二十五歳。歩く緑の大災害と云う異名を持つ三帝騎士の一人である。それと見た目からは想像できないが一応、騎士団第三部隊の隊長だ。


「そうでしょうか……私はそう思いません。聖剣を抜いたという事は神が相応しいと彼女を選んだ。それならば、それに従うべきかと思います」


 そう言うと青髪の男は冷静な面持ちでカイノヴィスをみる。


 この青髪の男はエミネデウス・ハインジェル、二十一歳。三帝騎士の一人にして異名を青い静寂なる狂気と云われるほどの者だ。この男も騎士団第二部隊の隊長である。


「それなのですよ。なぜ神はセアネシェレを選んだのでしょうか?」


 白まじりで金髪の男性は顎髭を触りながら悩んでいた。


 この男はミュハルド・ミング、四十六歳。この城の大臣である。


「お前たちに来てもらったのは、そのことについて話し合おうと思ってな」


 カイノヴィスは目の前の四人を見据えた。

 因みにカイノヴィスの歳は二十七歳だ。


「難しいですね。神が選んだ者を処刑にするなど普通ならできません」

「エミネデウスの言う通りだろう。だが、これを認めたとあっては国民に示しがつかない」

「ああ……オルカリック、俺もそう思う。その女を処刑にする方が国の秩序を守れる」


 そう言いバンベルは、ムッとし無作為に一点をみている。

 その後も意見が割れてしまい中々纏まらず話し合いは続いたのだった。

読んで頂きありがとうございます(^▽^)/


三話目です! セアネシェレが牢に入り自分のしたことに対し後悔している最中。別の所では王と大臣と三帝騎士が集まり話をするものの意見が割れてしまう。今後セアネシェレの運命は如何に……。


本当に、どうなっていくのでしょうか? 作者にも分かりませんwww

ですが一話の書き出しで、におわせてはいますが(;^ω^)

まあタイトルに断罪とあるので、そこはそうなんだと思ってください。


と、いう事で……(^▽^)/


では、次話もよろしくお願いします(⌒∇⌒)

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