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聖剣と勇者と断罪と〜女の私が抜いてしまいました!大変です……どうしましょう(泣き)!?〜  作者: みけ猫 ミイミ
第一章《イオヌス国編》

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単独行動

レンヴィーノは部屋に漂う匂いで誰がセアネシェレを攫ったのか気づき……。

 ――……時は戻り、ここはセアネシェレの部屋。


「クセェー……」


 鼻を摘まみレンヴィーノは周囲を見回した。


(この匂いはアイツのだ。ってことはセアネを攫ったのは……でも、なんのために? それに、なんでここにいる。

 滅多に里を出たことのないアイツが……。ハルナシアの件と何か関係あるのか?)


 思考を巡らせながらレンヴィーノは聖剣へと視線を向ける。


(聖剣はエミネに任せておけば問題ない。まあオレでも解除できるが……これはエミネにやってもらう……時間稼ぎにな)


 そう考えが纏まるとレンヴィーノは窓際の方を向いた。


「レンヴィーノ! これはどういう事だ?」


 音を聞きつけてきたルゼバスは部屋に入ってくるなり破壊された窓際をみて、レンヴィーノに何があったのかと問いかける。


「悪い……何があったのかは、エミネに聞いてくれ。オレはセアネを攫ったヤツを追う」

「その様子じゃ。誰が攫ったのか分かってるみたいだな。分かった! エミネデウスには、お前が追ったことを伝えておく」


 それを聞きレンヴィーノは背を向けたまま頷き竜人語で特殊な言葉を発した。その後、パチンと指を鳴らすとレンヴィーノの真下に魔法陣が現れ展開する。

 その魔法陣から眩い光が放たれレンヴィーノを覆い包んだ。すると一瞬で竜人へと姿を変える。


「ああ、じゃあ頼んだ!」


 そう言いレンヴィーノは振り返らずに、そのまま外へと駆けだしながら翼を生やし飛び立った。


「フゥー……行ったか」


 行ったことを確認するとルゼバスは、グルリと部屋を見回し修理をするのが大変だと頭を抱える。


「あっ、ルゼバスさん……来ていたんですね」


 そう言いながらエミネデウスは魔導書を手に持ち部屋に入ってくる。


「はて? レンの姿がみえませんが」

「レンヴィーノなら――……」


 レンヴィーノに言われたことをルゼバスはエミネデウスに伝えた。


「なるほど……単独行動ですか。という事は、この部屋に入って来た時から分かっていたみたいですね」


 笑いたいようなそうでないような微妙な気持ちになり顔がひきつる。


「そうだろうな。それで、どうするんだ? だいたい理由は、なんとなく見当がついてる」

「勿論、解読して結界を解いたら即行で追いかけますよ。そのために必要な荷物を持ってきたのですからね」


 それを聞きルゼバスは、そうだなと頷いた。

 その後エミネデウスは聖剣の周囲に張られた結界の解読を開始する。


 ✦*✦*✦


 ここはバルフォードの町の上空。

 現在レンヴィーノは翼を羽ばたかせ匂いを辿りながら遥か先をみていた。


(匂いが近くなって来てる。空には居ないようだ……アジトが近くにあるのか?)


 そう思っているとレンヴィーノは匂いが一番強い場所をみつけ視線を向ける。そこは町外れにある空き家だ。そう丸太で造られたような建物である。


(ソコか……だけど待てよ。オレが居ることを知っているとしたら追ってくるのは分かってたはずだ。……ってことは用心した方がいいな)


 警戒しながらレンヴィーノは、その建物の手前の大きな木の根元へと降り立った。

読んで頂きありがとうございます(^▽^)/


やっぱりレンヴィーノは誰がセアネシェレを攫ったのか気づいていた。そのためエミネデウスを残し単独でセアネシェレを攫ったものを追う。

アジトらしき場所をみつけたみたいだけど余りにも簡単すぎるよね? レンヴィーノも警戒しているみたい。どうなるんだろう?

それはそうとエミネデウスは追いつけるのだろうか?

んー……只なんでレンヴィーノはエミネデウスとは別行動をとったのか? なんか他の意味もありそうな気もするけど……只の思い過ごしかな?


と、いう事で……(^_^)/


では、次話もよろしくお願いします('◇')ゞ

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