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聖剣と勇者と断罪と〜女の私が抜いてしまいました!大変です……どうしましょう(泣き)!?〜  作者: みけ猫 ミイミ
第一章《イオヌス国編》

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質問攻めは続くよ何処までも……

エミネデウスはレンヴィーノに色々と聞いていたが……。

 ここは宿屋のエミネデウスの部屋。

 あれからエミネデウスは、ここにくるなりレンヴィーノを部屋に入れたあと鍵をかけた。

 その後、外に声が漏れないように防音の魔法を唱える。


「そこまでするってことは聞かれるとまずいのか?」


 そう言いながらレンヴィーノは椅子に座った。


「そうですね。まあ一応、用心だけはしておいた方がいいかと思いまして」


 真剣な表情でエミネデウスはテーブルまでくるとレンヴィーノの真向かいに座る。


「ハルナシアを警戒してるのか?」

「それもありますね。只これは……まだ糸が繋がらなく曖昧なためなんとも言えません。ですのでレンにいくつか聞きたいのですが」

「ああ、オレが知ってることなら話す」


 それを聞きエミネデウスは、コクリと頷くと話しだした。


「ハルナシアさんは、なぜこの件をレンに依頼したのですか?」

「オレが遥か昔にハルナシアの村を救ったからだろうな」

「なるほど……じゃあ元々レンの顔を知っていたという事ですね」


 それは違うとレンヴィーノは首を横に振る。


「いや、その頃ハルナシアは産まれていない。知っているのは村の伝説でだと言っていたが。だが、なんで聞く?」

「それは、まだ待ってください。整理ができたら話します。では名前だけでレンだと気づいたのですね」

「そうなるな。まあ二人っきりになった時に確認はされたが」


 なるほどとエミネデウスは頷き思考を巡らせた。


「んー……ハルナシアさんは何処の国出身なのですか?」

「ハイドリア国だ」

「ハイドリア……地図ではみたことがありますが。かなり大きな国だと認識しています」


 更に思考を巡らせエミネデウスは無作為に一点をみつめる。


「ああ、大国だ。それに多種多様な種族が暮らしている。どちらかと云えば他国に比べ平和な国だぞ」

「それは凄い!! そんな国が存在するのですね。では獣人や亜人なども人間と共存している」

「そういう事だ。それで、このことと何か関係あるのか?」


 余りにもエミネデウスが何を言いたいのか分からずレンヴィーノは、イライラしてきた。


「もう少し聞かしてください。ハルナシアさんは人間ですか?」

「そ、それは……」

「言えない……口止めされているのですか?」


 疑いの目でエミネデウスはレンヴィーノをみる。


「いや、それはない。只……なぁ」

「レンのように擬人化しているからでしょうか?」

「……」


 そう言われレンヴィーノは何も言えなくなった。


「答えて頂かないと先に進めません。それに……いえ、そうですね。レンに聞いたという事は言いませんので教えてください」

「ああ……分かった。確かにそうだな。ハルナシアは狐の獣人だ。生まれ育ったのはコンコモフ村。それで何か分かるのか?」

「なるほど……いえ、まだです。確かハイドリア国は、ここから遠いですよね?」


 そうだと頷くもレンヴィーノはエミネデウスの質問の真意が分からず困惑している。


「遠い。だが、この国では珍しくないぞ。色んな国の者が来てるからな」

「そうなのですね。ですが、なんのために……この国に居るのですか?」

「これも珍しくないが。この国に滞在する自国の者が悪さをしないか監視している」


 それを聞きエミネデウスは目を閉じ思考を巡らせた。その後、瞼を開くとレンヴィーノを見据える。


「珍しくない。なるほど……確かに我が国でも国内を監視させている者を配置しております。只、今のところは他国への監視はさせていません」

「そうだろうな。ハベスニア国は鎖国しすぎてるせいか……他国に興味がないようだ」

「ええ……私は別ですが」


 ニヤッと笑みを浮かべエミネデウスは目を凝らしレンヴィーノをみた。


「本当にエミネは何を考えているのか分からねえ。いや、そのくらいだから……あの国でやってこれたのかもな」

「そうですか? 私は只、疑問に思ったことを全て潰しているだけですよ」

「なるほどな。それで、まだあるのか?」


 そう問われエミネデウスは、コクッと頷き口角を上げ笑みを浮かべる。


「まだまだありますよ」


 それを聞いたレンヴィーノは半分やけで「分かった」と言い、その後もエミネデウスの質問に答えていたのだった。

読んで頂きありがとうございます(^▽^)/


なるほど……静寂なる狂気の意味が分かったような気がする。質問攻めは精神を病んでしまいそうになるもんね(;^_^A

よくレンヴィーノは堪えていると思うよ。年の功かな……(;^ω^)

それでも、かなりイライラしてたね。さて、まだ質問は続くけど……これで本当に何か分かるのだろうか?(・・?


と、いう事で……(=゜ω゜)ノ


では、次話もよろしくお願いします(#^^#)

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