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聖剣と勇者と断罪と〜女の私が抜いてしまいました!大変です……どうしましょう(泣き)!?〜  作者: みけ猫 ミイミ
第一章《イオヌス国編》

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話を聞くと疑心

翌日の夜になりレンヴィーノとエミネデウスとハルナシアは昨晩の場所で話をしていたが……。

 ……――翌日の夜。ここは倉庫が立ち並ぶ裏路地の広い場所だ。

 昨晩同様にレンヴィーノとハルナシアは、ここへ来ていた。


「エミネデウスは、どうしたの?」

「別々に来た方がいいと思ってな」

「じゃあ、あとからくるのね」


 そう話をしていると足音が聞こえて来て二人は警戒し身構える。

 二人は足音がする方を目を凝らしみた。


「すみません……待たせてしまいましたでしょうか?」

「フゥー……エミネか。いや、オレも来たばかりだ」

「アタシも同じよ」


 それを聞きエミネデウスは良かったと思い笑みを浮かべる。


「それは良かったです。それで改めて話を聞かせて頂きたいのですが」

「分かったわ」


 ハルナシアは昨晩レンヴィーノに話したことをそのまま語り始めた。


「レンに聞いた通りですね。いくつか質問なのですが……先ず一つ目、どうして他の国同士での争いを他国でするのでしょうか?」

「そんなのアタシが知る訳ないでしょ。だけど……確かに変ね」

「それに……ハルナシアさんの知り合いの方も変です。自国を護るために他国の者に頼むのも……おかしいのではと」


 そう言われレンヴィーノとハルナシアは、なるほどと納得する。


「そういえば……そうだな。いくら知り合いで仲が良くてもだ。それが自国を護るため……いや両国の戦争を止めるためだとしても」

「……そうね。だけど、この国で戦争をしようとしていることは本当よ」

「そうなるとですよ。これは、あくまでも仮設ですが。デグタス国とカザベルギニア国を陥れるため、もしくは本当に戦争を起こさせようとしているかの何方かかと思います」


 それを聞きレンヴィーノは思考を巡らせた。


(確かにエミネの言う通りだ。昨晩、即答しなかったのは……このためか。やっぱりエミネに話して正解だったかもな。

 それはそうと……もしエミネの言う通りだとして、どこの国なんだ?)


 色々と考えているうちにレンヴィーノは、イライラし頭を掻きむしる。


「あー分からねえ。もしそうだとして何処の国が企てた?」

「難しいわね。どっちの国も他国に恨まれてもおかしくないし」

「そんなに酷いのですか?」


 険しい表情でハルナシアは頷いた。


「ええ、他国の者を平気で拉致して奴隷にしているみたいよ」

「そのことなら、オレも知ってる。そういえば両方共に、もっと昔は酷かった。まあ今は、そんな噂を聞くこともなくなったがな」

「今でも陰ではやってるらしいわよ」


 顎に手を添えエミネデウスは考える。


「拉致は普通、隠密にやるものですよね? それが陰でやるとは、どういう事なのでしょう……」

「昔は、この国の法が厳しくなかった。そのためか堂々と犯罪などを平気でする者が多かったんだ」

「なるほど……そうなると他国の恨みの方が濃厚ですね」


 エミネデウスがそう言うと二人は頷いた。


「でも……あの二人が嘘を言うとも思えない」

「その二人って両者共、別々の国なのですか?」

「そうよ。別の国だけど好き合っている者同士なの。なんかそう云うのいいわよね……ロマンがあって」


 それを聞くもエミネデウスは納得いかないようである。


「その二人に会うことって可能でしょうか?」

「恐らく大丈夫だと思うけど。何か気になるのかしら?」

「いえ……只、話を聞きたいと思っただけです」


 ニコッと爽やかな笑顔でエミネデウスはハルナシアをみた。


「そ、そうなのね……聞いてみるわ。只どうなるかは分からないわよ」

「ええ、構いません。ですが、それで何かみえてくるかもですよ」

「昨晩も、そうだった。いったい何がみえてるんだ?」


 そう言いレンヴィーノは不思議に思い首を傾げる。


「何もみえてません。只なんとなく……そうなんじゃないのかと思うだけです。それだけですよ」

「まあいいか……じゃあ次に集まるのは、ハルナシアの連絡があってからだな」

「そうなるわね。という事で、そろそろ解散しましょ」


 ハルナシアにそう言われ二人は頷いた。

 それを確認するとハルナシアは「おやすみ」と言い、この場をあとにする。

 レンヴィーノはそれをみて「オレも宿に戻る」そう言い歩きだした。


「レン、待ってください」


 その声を聞きレンヴィーノは振り返りエミネデウスをみる。


「まだ何かあるのか?」

「ええ、こことは違う所で話をしたいのですが。そうですね……私の部屋ではどうでしょう」


 それを聞きレンヴィーノは分かったと頷く。その後、二人はこの場を離れエミネデウスの部屋へと向かった。

読んで頂きありがとうございます(^▽^)/


さあ状況が一転してきたぞ。いったいどうなっていくのか?

エミネデウスはなんでレンヴィーノを引きとめ自分の部屋に誘ったのか?

ハッ!? まさか、そっちに……。って……おいおい(;^_^A

まあ、それは流石に違いますね。でも何かハルナシアには聞かれたくないことみたいだ。


と、いう事で……(^_^)/


では、次話もよろしくお願いします(*^▽^*)

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