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聖剣と勇者と断罪と〜女の私が抜いてしまいました!大変です……どうしましょう(泣き)!?〜  作者: みけ猫 ミイミ
第一章《イオヌス国編》

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事情と承諾

レンヴィーノはハルナシアからこの国で起きていることを聞き……。

 ここはバルフォードの町にある倉庫が立ち並ぶ路地裏。

 すっかり周囲は暗くなっていた。所々に設置された魔法のランタンのあかりが微かにともり辺りを照らしている。

 路地裏にある広めの場所には、レンヴィーノとハルナシアが居て何か話をしているようだ。


「ここなら人はこないわ」

「そうか……それで、この国で何が起きている? いや、そもそも……お前の目的はなんだ?」

「徐々に話すわね。アタシがレンヴィーノを知っている訳は話したわよね?」


 そう問われレンヴィーノは、コクッと頷いた。


「ああ、村の言い伝えで聞いたってな。ってことはハイドリア国のコーンルクかコンコモフのどっちかになる」

「ええ、コンコモフの村よ。凄いわね……一度だけしか行ったことのない所まで覚えているなんて」

「いや……村の近くまで来ている。だが用もないのにと思ってな」


 本当の理由は村に立ち寄って歓迎などされたら居づらくなるからである。


「そうだったのね。村のみんなは何時でも歓迎できるように準備してるのよ」

「そ、それは悪かったな。気が向いたら……そのうち村に立ち寄る」……(絶対に寄らないからな)

「まあ、それはいいわ。それよりも素性を話しておいた方がいいわね。アタシはこの国で自国の者を監視しているのよ」


 それを聞くもレンヴィーノは驚く様子などなく「なるほどな」と言い口角を上げ笑みを浮かべた。


「驚かないのね」

「ああ……この国じゃ珍しくないだろう」

「そういう事かぁ。じゃあ、アタシの国以外にも居るってこと?」


 気になりハルナシアはそう問いかける。


「ハルナシアの国…… ハイドリアでも、お前だけじゃないだろう? 他国でも同じだ。いや……中には他国の者を暗殺する目的のヤツらもいる」

「そうなのね。そこまで知っているなら……今からこの国で起きていることを教えるわ」


 そう言いハルナシアはこの国で何が起きているのかを話した。


「……ちょっと待て! 今の話は本当なのか?」

「ええ……噂でもなんでもないわ。近いうちに、この国でデグタスとカザベルギニアとの戦争が起こる」

「この国の王は知ってんのか?」


 首を横に振りハルナシアは真剣な表情でレンヴィーノを見据える。


「知らないはずよ。こんなことが知れれば、とっくに画策している国の者たちは追い出されているわ。いえ……国に制裁がくだっている」

「なるほど……じゃあ内密にってことだな」

「そうなるわね。それでアタシが動いている訳は、その両国の知り合いに頼まれたからよ」


 それを聞きレンヴィーノは納得した。


「それでオレに、なんで話した?」

「大体は察しているんじゃないの?」

「ああ、なんとなくだが……。だが、このことはイオヌスの王に知らせた方がいい」


 キツめにそう言いレンヴィーノは険しい表情でハルナシアを見据える。


「それが一番いいのかもしれない。だけど、できるなら……」

「この国に知られる前に止めたいってことか」

「そうよ。だから……お願い協力して」


 レンヴィーノは悩んでいた。これを自分だけでやれるのかと。


(どうする? 放っておけねえ。だが……恐らくオレ一人じゃ両国を潰しかねないからな。

 エミネなら何かいい方法を考えつくかもしれない。そうなると、このことを話さないと。

 本当ならば立場的にセアネが適任だ。けど……まだ無理だろう)


 そう思考を巡らせたあとレンヴィーノは口を開いた。


「こんな大仕事は恐らくオレ一人じゃ無理だ。と言いたいが放っておけない」

「じゃあ協力してくれるのね」

「ああ、それと条件がある。できれば、このことは絶対セアネの耳に入らないようにしてくれ」


 そう言われ頷くもハルナシアは不思議に思い首を傾げる。


「どういう事かしら?」

「これはハルナシアを信用するから言う。信じられないかもしれないが、セアネは勇者だ!」

「……まさか! 嘘よね?」


 そう問われレンヴィーノは首を横に振る。その後、事情を説明した。


「そういう訳ね。確かに今の段階じゃ危険すぎる。分かった! セアネシェレには黙っておくわ。だけどもう一人には、どうするのかしら?」

「エミネには協力してもらう。()()でもアイツは()()()()()()()()()()()()だからな」


 それを言いたくないのかレンヴィーノは敢えて強調する。


「なるほどねぇ。普通の冒険者にしては身なりがいいし……言葉づかいも丁寧だったから貴族だと思ってたけど」

「ああ……だから何かいい方法を思いつくんじゃないのかと思ってな」

「分かったわ。じゃあ、あとで三人で会いましょう」


 そう言いハルナシアは、この場を離れていく。

 それを確認するとレンヴィーノは宿屋に向かい歩き出した。

読んで頂きありがとうございます((o(^∇^)o))


これは大変なことになりそうだ。いや、そうならないようにレンヴィーノがハルナシアに協力する。

ここにエミネデウスが加わるかもしれないけど……果たして協力するのか?

それだけじゃない。セアネシェレに知られないようにすることなんてできるのだろうか?

まあ……それは後々という事で( ̄▽ ̄;)


と、いう事で……٩(^‿^)۶


では、次話もよろしくお願いしますm(_ _)m

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