訓練施設と訓練メニュー
宿屋の敷地内にある訓練施設にセアネシェレ達はいて……。
翌日になり、セアネシェレとレンヴィーノとエミネデウスは道場のような所にいた。
ここは宿屋の敷地内にある訓練用の建物である。なぜこんな物があるのか、それは只ルゼバスの趣味で建てただけだ。まあ客寄せのためでもある。
そう最初は趣味で造ったものの、この施設をみた客が半分遊びで鍛え始めたら強くなれた。そんなこんなで噂は広まり偶に泊り客が、ここで修行をしていくのである。
「うわあぁぁ~! 凄く広い建物ですわ。ここで鍛えるのですか?」
施設内には、みたことのないような物が沢山そろっていた。そのためセアネシェレは目を輝かせみている。
「これは……城の修練場に負けないくらいの造りです。それに道具も揃っていますね」
余りの凄さに感動しエミネデウスは至る所に置かれている道具を順にみて歩いていた。やはりミーハーで間違いないらしい。
「おい、エミネ。みるのはあとにしろ。まだ訓練メニューを渡してねえぞ」
「あっ、そうでした」
そう言いエミネデウスはレンヴィーノとセアネシェレのそばまできた。
その後レンヴィーノは訓練メニューが書かれた紙をセアネシェレとエミネデウスに渡す。
紙を受け取った二人は隅から隅まで目を通している。
「なるほど剣術のメニューですね。それと……これは、どういう事でしょう? 訓練中、神という言葉を口に出したり思うことは禁じる。と書かれています」
「エミネが神を崇めてるのは十分わかった。それが悪いとは言わねえ。ただ運ばかりに頼るな。言ってることが分かるか?」
「あーそういう事ですか。確かに今まで神の導きのまま行動していました。そうですね……これからは自分の意思で行動しなければいけない」
何かを決心したかのようにエミネデウスの顔は表情を変えていた。
「それでいい。それでセアネ……お前は何をしてる?」
奇怪な格好をしているセアネシェレをみてレンヴィーノは、なんて突っ込んでいいか分からなくなり困惑する。
そうセアネシェレは何をしようとしたのか、ブリッジをしたまま動けなくなっていたのだ。
「だ……ぶ……べ……げ……べ……ざ……べ……び」
半泣き状態でセアネシェレは言うも何を喋っているのか分からない。
「……それ何語だ? 何を言ってんだか分からん。まあ……恐らく助けろってことだろうな」
ハァーっと溜息をつきながらレンヴィーノはセアネシェレを抱きかかえる。その後、ゆっくり床に座らせた。
「ハァハァ……レン、ありがとうございます」
「ああ、問題ない。だが、なんであんな格好になった?」
「ハハハ……それは……柔軟体操って紙に書かれていましたので後ろに反ってみたのです。ですが、そのまま手が床に着いてしまい動けなくなりましたの」
それを聞きレンヴィーノは呆れて溜息をつく。
「クスッ、セアネらしいですね」
「まあ、確かにエミネの言う通りかもな。まあいいかぁ……じゃあ二人共、メニューに書かれた通りにやってくれ。オレは、みながら指導する」
「分かりましたわ。分からないことは聞きますわね」
そう言われレンヴィーノは頷いた。
その後セアネシェレとエミネデウスは紙に書かれた通りの順で稽古を開始する。
それを真剣な顔でレンヴィーノはみていた。
読んで頂きありがとうございます(^▽^)/
宿屋に訓練施設……まあ、あってもいいよね(;^_^A
それにしてもセアネシェレ……やっぱり天然ちゃんですね。この先こんなんで大丈夫なのか?
書き出しのセアネシェレは二年後の姿。本当に、あんなに強くなれるのか?
さてさて、それは神ぞ知り得ることです( ̄▽ ̄;)……丸投げ!(;'∀')
と、いう事で……(/・ω・)/
では、次話もよろしくお願いします(#^^#)




