関係と過去のこと
エミネデウスはレンヴィーノとルゼバスの関係が気になり聞くと……。
あれからセアネシェレ達は色々と話をしていた。
「そういえばレンとルゼバスさんは、どういった関係なのでしょう?」
「エミネ、そういえば……まだ話してなかったな」
レンヴィーノは忘れていてくれればと思い嫌な顔をする。
「レンヴィーノ、お前のことについて二人は何処まで知ってるんだ?」
「竜人という事以外、私は知りませんわ」
「ええ、私もそれ以外のことは知りません」
そう言われレンヴィーノは、ハァーっと溜息をついた。
「おい、レンヴィーノ。俺が話してもいいのか?」
「あー分かったよ! 話せばいいんだろ」
余程レンヴィーノは自分のことを話したくないらしい。だが仕方なく話し始める。
「オレとルゼバスとは……確か五年前か?」
「ああ、そのぐらいだな。俺は危うく人間に化けた魔族に殺されかけた。その時、レンヴィーノに助けられたのが切っ掛けで……親しくさせてもらってる」
「ああ、そういう事だ。そん時に竜人だとバレた。まあ、しつこく聞かれたんだけどな」
それを聞きセアネシェレとエミネデウスは、なるほどと納得した。
そうこう話をしていると何時の間にか外は暗くなっている。
「あーもうこんな時間か、だから腹がすいて来たんだな」
レンヴィーノがそう言うと三人は呆れて溜息をついた。
「そろそろ解散するか、それとあとは食堂でくってくれよ」
「そうですね。それでは、そうしますか」
そう言いエミネデウスは頷き立ち上がる。
同時にセアネシェレも、コクっと頷き立った。
そのあとからレンヴィーノが立ち即行食堂へ駆けだす。
それをみた三人は更に呆れて頭を抱える。
「ハァー……相変わらずだな。余り話したくないもんだから逃げたか」
「では、アレはわざとなのでしょうか?」
「ああ、俺も以前に何度もああやってはぐらかされている」
そういう事かとセアネシェレとエミネデウスは納得した。
その後二人はルゼバスに挨拶すると部屋を出てレンヴィーノを追い食堂へ向かう。
(レンヴィーノ、いい仲間をみつけたようだな……これなら安心だ)
ニヤッと笑いルゼバスは扉へと視線を向け喜んでいた。
✦*✦*✦
(ハァー……余り昔のことを話したくねえ。あのまま居たら、ウッカリ言いそうだ。だけど……このままオレは、セアネやエミネと一緒に行動していてもいいのか?
成り行きとはいえ……また勇者と行動している。まるでこれが運命かのようにだ)
そう思いながらレンヴィーノは来た方へ振り返る。
「待って……レン、ハァハァ……歩くのが速いですわ」
「そうですよ。そんなに急がなくても食事は逃げません」
「お、おう……そうだな。クスッ……じゃあ行くか」
クスッと笑みを浮かべレンヴィーノは再び食堂へ向かい歩きだした。
(まあいいか……何回だって、それが運命なら仕方ねえ。いや、それだけじゃない。こんな楽しいことは今しか味わえないんだからな)
そう思いレンヴィーノは何処か遠くをみている。
レンヴィーノがそんなことを考えていると知らないセアネシェレとエミネデウスは、只々レンヴィーノを追いかけた。
読んで頂きありがとうございます(^▽^)/
レンヴィーノは人助けが好きなのか? ただ単にヒーロー気質なのだろか? まあ一応はヒーローなんだけどね(;^ω^)
そのせいなのか過去でも勇者と行動していたらしい。なんか運命を感じてしまうよね。でも、なんでなんだろ?
まあ、それは後に語られるであろう( ̄▽ ̄;)
と、いう事で……(=゜ω゜)ノ
では、次話もよろしくお願いします(*^^*)




