打ち明けると魔力量
セアネシェレ達はルゼバスの部屋で話をしていたが……。
ここはルゼバスの部屋。この部屋にはルゼバスの他にセアネシェレとレンヴィーノとエミネデウスがソファに座り話をしていた。因みにレンヴィーノだけ食べながら話をしている。
あれからセアネシェレ達は部屋に荷物を置きここにきた。
その後、自己紹介を済ませると三人分の食事が運ばれてくる。それをレンヴィーノは待ってましたとばかりに食べ始めた。
それをみた三人は呆れ果てる。
現在、レンヴィーノは三人分を食べ尽くそうとしている所だ。
そんなレンヴィーノを気にしないようにしながら三人は話を進めていた。
「セアネシェレと言ったな。なんで大剣を持ち歩いてるんだ? どうみても不釣り合いだし……装備も整えていないようだが」
「それは……なんと説明すればよいのでしょう」
どう説明していいか分からずセアネシェレはレンヴィーノとエミネデウスへ視線を向ける。
「ルゼバスになら、そのまま話しても大丈夫だぞ。まあどんな反応をするかは分からないけどな」
「レン、待ってください! このことを公に知られてしまうのは、まだ何もできないセアネシェレにとって過酷だと思うのですが」
「ああ、それなら問題ない。ルゼバスは口が堅いからな。まあ、さっきは珍しく口を滑らそうとしたが」
ジト目でレンヴィーノはルゼバスをみた。
「あれは……ツイな。だが、そんなに隠さなきゃいけない身分なのか?」
「身分……まあ、それに近いな」
「そうですね……まさか女性であるセアネシェレが」
心配に思いレンヴィーノとエミネデウスは、セアネシェレへ視線を向ける。
「私もそう思います。ですが……そうなのですよね」
眉をハの字にしてセアネシェレは俯いた。
「おいおい、何を言っているのか分からんのだが」
「これは申し訳ありません。では話をしますわね」
なんて言われるか不安になりながらセアネシェレは自分が勇者であることとここまでの経緯を話す。
「なるほど、そりゃ大変だったな。勇者が女か……まあ伝説とされている勇者の中にも居たらしいけどな」
「まあ、それは本当ですの?」
「ああ、何代前か知らんけどな。確か剣技よりも魔術に長けていたらしい」
それを聞きセアネシェレとエミネデウスは、もっと話を聞きたいと言った。
だが、なぜかレンヴィーノは聞きたくなさそうである。
ルゼバスはセアネシェレとエミネデウスに言われその女勇者のことを話しだした。
それを食い入るようにセアネシェレとエミネデウスは聞いている。
「素敵ですわ。まるで勇者と云うよりも聖女です。私も魔術を覚えたい」
「やめておけ。セアネは魔術よりも剣技を身に付けた方がいい」
「どうしてですの?」
なぜ魔術じゃなくて剣術を進めるのかとセアネシェレは不思議に思いレンヴィーノをみた。
「オレは魔力量がみえる。だからセアネには無理って訳だ」
それを聞きセアネシェレは、ガッカリし俯いている。
「それは凄いです。では私の魔術量はどうなのでしょう?」
「エミネは……嫌になるくらい魔力をもってる、な」
ピクピクと顔を引きつらせレンヴィーノはエミネデウスから目を逸らした。
「そうなのでうね。では今以上に魔術を鍛えませんと」
余りにも嬉しくなりエミネデウスは両手をあげ喜んだ。何時もは、こんなに気持ちを表に出さない。相当、嬉しいのだろう。
そしてその後もセアネシェレ達は話をしていたのだった。
読んで頂きありがとうございます(^▽^)/
過去にも女勇者がいた。だけど、どちらかと云えば聖女に近く魔術の方が得意だ。
レンヴィーノ曰く、セアネシェレには魔力量が足りない。それなら増やせばいいと思うだろうが持って産まれた器の違いなのだ。
それよりもレンヴィーノも妬むほどの魔力量ってエミネデウスは、どんだけ持ってるんだろう?
そういえば話を戻すけどルゼバスが女勇者の話をし始めた時に、なぜレンヴィーノは聞きたくなかったのか?
まあ、それは後々語っていきましょうか( *´艸`)
と、いう事で……(/・ω・)/
では、次話もよろしくお願いします(^_-)-☆




