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聖剣と勇者と断罪と〜女の私が抜いてしまいました!大変です……どうしましょう(泣き)!?〜  作者: みけ猫 ミイミ
第一章《イオヌス国編》

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正体と意外な反応と約束と

レンヴィーノとエミネデウスはセアネシェレが目覚めるまで木陰で休み話をしていると……。

 ここは処刑場から少し離れたゼノゼルガ草原にある木陰。

 この木陰にはレンヴィーノとエミネデウスがいる。二人の前ではセアネシェレがスヤスヤと気持ちよさそうに眠っていた。

 その脇には聖剣が置かれている。


 あれから聖剣により治療を施されたセアネシェレの体は本当に全身火傷を負っていたと思えないほどに綺麗に回復していた。

 只、全て完全にとはいかなかったのか髪が短くなっている。毛先は縮れており、そこだけ色がシルバーオレンジだ。

 まあこれはこれで、お洒落だと思われる。


 寝ているセアネシェレの近くにはレンヴィーノとエミネデウスが地面に座って話をしていた。


「これから、どうする?」

「そうですね。予定では国を出ていくつもりでしたが」

「そういう事か。まあ……国としちゃ、そうするしかないだろうな」


 真剣な表情でレンヴィーノはそう言い遠くをみつめる。


「ええ、いきなり認める訳にはいきませんので」

「お前も大変だな」

「いえ、これが神の導きであるのなら私はそれに従うまでです」


 優しい笑みを浮かべエミネデウスはレンヴィーノを見据えた。


「そういえば自己紹介がまだでしたね。私はエミネデウス・ハインジェル、元三帝騎士でした」

「元か……そうなるよな。王の命でも国を出るという事になれば」

「はい、でも私は悔いておりません。それで貴方は何者なのですか?」


 そう聞かれレンヴィーノは躊躇い言葉に詰まる。


「返答できないような事情なのでしょうか? ですが名前ぐらいは教えて頂かないと会話をする時に困ります」

「そうだな……オレの名はレンヴィーノ・ティスバス、ただの冒険者という事にしてくれ」

「してくれ? 違うのですか?」


 レンヴィーノはエミネデウスに突っ込まれて顔から一気に汗が大量に流れ落ちた。


「そ、それは……」

「もしかして人間ではないのでしょうか?」

「……」


 そう言われレンヴィーノは何も言えなくなる。


「フフッ……風貌と違い嘘をつけないようですね」

「だが、なぜそう思った?」

「そうですね……貴方の強さが人間離れしていたからでしょうか」


 目を細めエミネデウスはレンヴィーノをみた。


「なるほど……かなり手を抜いたつもりだったんだが」

「あれで手を抜いていた。そうなると獣人の部類じゃない。そうなると……まさか魔族なんてことはありませんよね?」

「それはない。あんな下等生物と一緒にするな!」


 それを聞きエミネデウスは首を傾げる。


「そうなると……亜種族の中のどれかとなる」

「エミネデウス……もしかしてお前、頭いいのか?」

「はて? なぜそう思われるのですか?」


 レンヴィーノはエミネデウスが余りにも自分のことを理解していないので腹を抱え笑ってしまう。


「ちょ、待て……ハハハ……おかしい……腹がいてえー……駄目だ! 堪えられねえ」

「なぜ笑うのですか?」

「あーいや、悪い。お前のように自分の力量を下にみているヤツに会ったのは初めてだったから、ツイ笑った」


 そう言われエミネデウスは、ムッとする。


「だからって笑わないでください」

「そうだな……気をつける」

「それでレンヴィーノ、貴方は何者なのでしょうか?」


 冷たい眼差しをエミネデウスはレンヴィーノに向けた。


「……忘れてねえのかよ」

「当然です。まさか惚けるつもりだった訳ではないですよね?」

「ハハ……どうだろうな。まあ、このまま一緒に旅を続ければ何時かはバレるか」


 俯きレンヴィーノは一瞬だけ言うのを躊躇する。


「仕方ないか……オレは亜種族でも上位種の竜人だ。まあ、これを言うとみんなオレから去っていくんだがな」

「おおっ! これは凄い。なんて私は幸運なのでしょう。それが本当なら勇者と竜人族……私は滅多に体験することのない場に居るのですね」


 目を輝かせてエミネデウスは子供の用に燥ぎ喜んだ。


「怖がらないのか?」

「なぜですか? 竜人と云えば最強種族とまで言われているのですよ。私にとって尊敬はすれど悪しく思うなどないこと」

「そうか……エミネデウス、お前いいヤツだな」


 笑みを浮かべレンヴィーノはエミネデウスを見据える。


「そうでもありませんよ。あーそうです……時間がある時で良いので戦い方を教えて頂けませんか?」

「オレがか? 構わないが……手加減できるか分からないぞ」

「ええ、構いませんよ。ですが、程々にお願いしますよ」


 そう言われレンヴィーノは慣れないのか照れているようだ。

 その後も二人はセアネシェレが目覚めるまで話をしていたのだった。

読んで頂きありがとうございます(^▽^)/


なんとレンヴィーノは竜人だった。だけどなんであそこにいたのだろう?

偶々そこにいたのか? それか神に導かれたのか?

んー後者はない気がするね(^^;)

それにしてもエミネデウスは心が広いですね。これなら女性にモテるだろうなぁ。

多分セアネシェレが好きになるとすればエミネデウスだろうね。

でもそれは普通ならだけど……ただセアネシェレが人をどこでみるか。それでどっちを好きになるかだけど……って、これは恋愛小説じゃありません( ̄▽ ̄;)


と、いう事で……('◇')ゞ


では、次話もよろしくお願いします(≧▽≦)

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